T | 神社等 | U | 山 | |
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T.【神社等】 海外
(1)チベット
【チベット 】
訪問 : 2,011.(H23) 8.23〜26
場所 : チベット : ラサ市 : ポタラ宮(世界遺産)
《 チベット概要 》
・ 世界の屋根といわれるチベット高原の中心部に位置するラサ(Lasa)は標高3650M。
・ チベット語では「ラ(lha)」は神(デーヴァまたは仏、または王)を、「サ(sa)」は土地を意味し、すなわち「神の地」を意味する。
・ 一年を通じ晴天が多い事から「太陽のラサ (nyi ma lha sa)」とも呼ばれる。
・ チベット自治区は中国の南西国境地帯、青海とチベット高原の南西部にある。
・ 面積は約120万平方キロ、日本の約3,3倍、人口は230万人のチベット民族の自治区である。
・ チベット高原の平均標高は4000mと世界で最も高く広く、7000mを越える山が50余、8000m以上が11とまさに世界の屋根である。
・ ラサは自治区の都でチベットの政治、経済、文化の中心であり、チベット仏教の聖地である。昨今の急激な観光地化、農業の近代化にともない人口は30万人と急増している。
・ 中国のチベット開放、封建社会の開放以来中国政府の経済復興、農業の近代化、教育制度の充実等の活性化に変化がるものの長年の転生思想に反するチベット仏教への否定、民族による自主統治への政治問題、民族問題が報道されているのは周知の通りである。
・ 平均標高4000mを越え、ヒマラヤ、クンルン、カラコルムなどの山脈に囲まれたチベット高原は、世界で最も高いところにある広大な地域(東西2000km、南北1200km、約250万キロ平方メートル、日本の約6倍)。
《 ダライ・ラマ 》
・ ダライ・ラマ(Dalai Lama, ????????????,taa-la’i bla-ma)は、チベット仏教において最上位に位置する化身ラマの名跡。また17世紀(1642年)に発足したチベット政府の長として、チベットの元首としての地位も保有。
・ チベット動乱の結果、1959年に発足した「チベット臨時政府(のちチベット亡命政府)」においても引き続き元首としての位置づけを受けている。
・ チベット仏教では、チベットの国土と衆生は「観音菩薩の所化」と位置づけられ、ダライ・ラマはその観音菩薩の化身とされている。ラサのポタラ宮は、第5世以降の歴代ダライ・ラマの居城であり、チベット仏教における聖地となっている。チベット仏教の信者らはその居城へ一生に一度は巡礼することを目標としており(最も聖なる巡礼方法は五体投地とされる)、信者らからはノルブ(如意宝珠の意)と尊称される存在である。
・ 「ダライ・ラマ」の継承
⇒ ダライ・ラマが没すると、僧たちによって次のダライ・ラマが生まれる地方やいくつかの特徴が予言される。
・ その場所に行き子供を探し、誕生時の特徴や幼少時のくせなどを元に、その予言に合致する子供を候補者として選ぶ。その上でその候補者が本当の化身かどうかを前世の記憶を試して調査する。例えば、先代ゆかりの品物とそうでない品物を同時に見せて、ダライ・ラマの持ち物に愛着を示した時、あるいはその持ち物で先代が行っていた事と同様のくせを行ったりしたときなど、その子供がダライ・ラマの生まれ変わりと認定される。
・ 認定された転生者は幼児期にして直ちに法王継承の儀式を受けるが、この時点ではあくまで宗教的権威に留まる。
・ 成人に達すると(通例は18歳)「チベット王」として改めて即位を執り行い、初めて政治的地位を持つこととなる。先代の遷化(死亡)から新法王の即位までの間は、摂政が国家元首の地位と一切の政務を代行する。
・ ダライ・ラマ14世(1935年7月6日(チベット暦5月6日) - 、在位1940年 - )は、第14代のダライ・ラマ。インドのダラムシャーラーに拠点を置くチベット亡命政府ガンデンポタンの長である。法名はテンジン・ギャツォ:Bstan-'dzin Rgya-mtsho)。
・ チベット民族のあいだで尊敬されているチベット仏教を代表する最高指導者であり、宗派を超えて大きな影響力を持つ。
・ チベット仏教のゲルク派の最高位の仏教博士号(ゲシェ・ラランパ)を持つ僧侶でもある。
・ チベット仏教の全宗派の伝統の教えを継承し研鑚を積んでおり、教え・実践両面のすべての領域における最高の権威者(チューキ・ギャルポ;法王)として広く認められている。
《 現在のチベット 》
・ チベット亡命政府としてインドで時期が来るまで細々と活動。
・ 1,950年、中国人民解放軍がチベットを侵攻。
・ 中国人民軍はラサに侵攻し、残忍な政治体制で120万人ものチベット人の命を奪い、無数の人々を強制労働キャンプに収容した。
・ 1949年以降、国内の宗教施設の9割方が改革の名のもとに破壊され、自主独立支持の兆しがあれば、いかなるものも押しつぶされた。
・ 1,951年、中華人民共和国とチベット政府との「中央人民政府と西藏地方政府の西藏平和解放に関する協議」(17ヶ条協定)締結。
・ 1,959年3月、ダライ・ラマとともに80,000人のチベット人がインドへ亡命。
・ チベットの宗教上の指導者である14世ダライ・ラマ法王テンジン・ギャツォは自身や国民の命を危惧し、1959年、人々を国外逃亡へ導くという苦渋に満ちた決断を下した。
・ ダライ・ラマはわずかな随行員を伴い、数週間にも及ぶ徒歩でのヒマラヤ越えの末、インドへと到着。
・ 以来、およそ25万人のチベット人が彼の足跡をたどり、ダラムサラーやダージリンその他山岳地域に移住してきた。
・ また、他の国々に入植地を作り上げた人々もいた。
・ 1,959年4月、ダライ・ラマは「17ヶ条協定」を「武力威嚇によってチベット政府と民衆に押しつけられたものだ」として拒否。北インドの山岳部ムスーリでチベット亡命政府を再樹立。
・ チベット亡命政府は、マクロード・ガンジ下にあるガンチェン・キションへ政治亡命を許され、ここを拠点に40年以上にわたって解放のために闘ってきた。
・ テンジン・ギャツォは非暴力によるチベット解放運動が認められ、1989年にノーベル平和賞を受賞した。
・ 1,965年9月、中国チベット自治区成立。
・ 2,008年5月、ダライ・ラマ特使と中国側が対話を再開。
・ 2,011年3月25日、インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府議会は25日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(75)が同議会に提案していた政治的ポストからの引退を受諾。チベット亡命政府の政治的実権は、今春にも誕生する新首相に委ねられることになり、「ダライ・ラマ後」に備えた亡命政府の基盤づくりが今後進められることになる。
・ 2,011年7月16日、 オバマ米大統領は16日、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世と会談、大統領はダライ・ラマとの会談で「チベット特有の宗教、文化、言語の独自性、中国国内におけるチベット人の人権擁護を強く支持する」考えを示し、「ダライ・ラマ側と中国政府が問題解決に向けた対話を行うことを支持する」と強調。昨年の会談でも、オバマ氏は同様の発言を行うとともに、非暴力で中国政府との対話を追求する姿勢をみせたダライ・ラマの「中庸の姿勢」を称賛した。
・ 2,011年8月11日、チベット亡命政府の新首相に選出されたロブサン・サンゲ(Lobsang Sangay)氏(43)の首相就任式が8日、インド北部ダラムサラ(Dharamshala)の主寺院であるツクラカン(Tsuglagkhang)で行われた。サンゲ氏は亡命チベット人の政治的指導者としての役割を、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai
Lama)14世(76)から引き継ぐことになる。>
《 青蔵鉄道 》
・ 青蔵鉄道は中華人民共和国西部の青海省西寧とチベット自治区首府拉薩を結ぶ高原鉄道。総延長1,956キロ。西部大開発の代表的なプロジェクト。2007年の完成予定が、1年ほど早く2006年7月1日に全通した。
・ 青蔵鉄道(せいぞうてつどう、:青藏?路藏鐵路=読み:チンツァンティエルー)は、中華人民共和国西部の青海省西寧とチベット自治区首府ラサ(拉薩)を結ぶ高原鉄道。総延長1,956kmで青蔵鉄路公司により運営されている。青蔵線とも呼ばれる。日本のメディアでは、青海チベット鉄道と呼ばれることも多い。青海の青と西蔵の蔵から青蔵鉄道と命名された。
・ 西部大開発の代表的なプロジェクトとして、1984年までに一期工事が行われ、2001年からの二期工事を経て2006年7月1日に全通した。建設費は4,500億円と伝えられている。
・ 1,984年 第一期工事 開通:西寧 〜 ゴルムド。
2,005年10月15日 第一期工事 開通:西寧 〜 ラサ 全線開通 1,950km。
2,006年7月1日 客車運行開始。
・ 基本編成 ・・・ 15両編成(1等寝台車:2両、2等寝台車:8両、2等普通車:4両、食堂車:1両) 定員:936人。
・ 所要時間 ・・・ 西寧 〜 ラサ :1,950km 24時間。 設計最高速度=160km/h、 通常速度 約100km/h。
・ 設備 ・・・ コンパートメントは二段ベットの四人乗。個室で扉あり。
寝台車 ・・・各ベットに緊急用の酸素供給装置とテレビ、コンセントあり。
車掌が一両一人乗車。
3 ,000m以上高所運行時、車内空気圧を3,000mの気圧に加圧。
トイレ ・・・タンク式、停車時ドアロック。 給湯あり。
食堂車は一両、要予約。
・ 外国人が乗車する場合はチベット入域許可書が必要であり、旅行代理店の主催するツアーに参加するしかない。
・ 1等寝台車のキップを入手するにはツアー参加しかないようです。
・ 青蔵鉄道は、中央の命令で建設した中国唯一の鉄道。当時、鉄道部の多くの関係者はこの事業を支持するわけではなかったが、北京政府はなぜ、巨額の資本を惜しまずに青蔵鉄道を建造することに踏み切ったのか、その解答は中国の地質学者が提供した。鉄道沿線では、豊富な鉱物資源が発見されており、チベットの精神的指導者・ダライラマの懸念が現実のものとなっている。
・ 平均海抜4,000kmの高原に鉄道が建設されるのは世界でも例がなく、総工程の作業難度は、全世界でも最高レベル。
・ この鉄道を建造するためには北京政府は37億ドルを支出、鉄道作業員と軍人の多くが犠牲になった。
・ 中国政府はなぜ青蔵鉄道の建設を決めたのか、その価値は一体どこにあるのかというと、今まで北京政府は、青蔵鉄道の建設目的が、チベット地区の経済発展を推進するためと称している。
・ チベットの精神的指導者・ダライラマは、青蔵鉄道の建設する目的がチベットで巨大な自然資源を発見したためであると、何度も述べていた。
・ ダライラマは、節度がない開発により、ヒマラヤ山脈地区の生態環境が深刻な破壊に遭うことを招くと指摘している。ダライラマの自然環境への配慮は、確かに中国の地質科学者により実証された。
・ 鉄道世界最高標高駅 : 唐古拉駅(5072m)。 最高地点=5,068m。
・ タングラ(唐古拉)山脈 ・・・チベット高原の中央部を、西北西より東南東の方向へ縦断している山脈を見れる。
・ 中国一の大河、長江の源流でタングラ山脈の氷河を源としている、沱沱河(トト河)の鉄橋を渡る。
* 青蔵列車の乗り心地は、非常に優秀で、特に発車の際の振動等、全く感じられず、夜間睡眠が出来ました。
《 農業 》
・ 厳しい自然条件にもかかわらず、古くからチベット族は農業(ハダカ大麦など)と牧畜(ヤク、羊や馬など)に従事しながら、ツァンパ(麦焦がし)、ヤクの肉とチベット茶(バター入り茶)を常食する生活を送ってきました。
・ ヤク ・・・ 標高4000〜6000メートル級の山岳でも生活している。ほとんどのヤクは家畜。家畜のヤクは「ブウブウ」とよく鳴き、野生のヤク(Bos
mutus)はほとんど鳴かない。野生のヤクは、現在ではチベット高原の崑崙(コンロン)山脈周辺に生息するのみ。絶滅が危惧(きぐ)されている。野生個体は食用の乱獲などにより生息数は激減している。中華人民共和国では法的に保護の対象とされている1964年における生息数は3,000-8,000頭と推定されている。
・ ヤクの乳から取ったギーであるヤクバターを灯明に用いたり、塩とともに黒茶を固めた磚茶(団茶)を削って煮出し入れ、チベット語ではジャ、ブータンではスージャと呼ばれるバター茶として飲まれている。また、チーズも作られている。食肉用としても重要で、脂肪が少なく、赤身が多く、味も良いため、中国では比較的高値で取引されている。
糞は乾かして燃料として用いられる。
* ヤクは農民にとっては、非常に高値で売れ重要な財産だそうです。ほんとうに“ヤク(役)”だつようです。
《 文化 》
・ 生活習慣や言語を共有し、チベット仏教や土着のボン教を信仰するチベット族が暮らすチベット文化圏は、現在のチベット自治区だけではなく、青海省、四川省、雲南省などにも広がっています。
・ 8世紀後半には、唐・ウイグル・アラブという強大な帝国に匹敵するほどの国力を示したこともありました。
《 仏教 》
・ 9世紀初め、最澄や空海によって中国から漢訳経典や図像とともにわが国に伝えられた密教(インド中期密教にもとづく天台宗や真言宗など)とは異なり、10?11世紀頃再び仏教を受け入れたチベットにはインド後期密教からの強い影響が顕著です。その結果、多くの学僧たちが密教の体系化をはかり、個々人の理解の程度に応じて悟りの境地へ向けた修行が行われるようになりました。そして必要不可欠な存在となった仏像や仏画において、チベットの仏達は独特の姿形をした尊格として立ち現れます。
・ チベット仏教のシンボル ・・・ 法輪と鹿。
・ カタ(チベット仏教で相手に敬意を表すときに贈る白い絹の帯)で歓迎される。
《 嗜好 》
・ チベット人はバター茶を好む。 バター茶の茶葉は雲南省でよく見かけた固めたお茶(華佗茶)をほぐして使い、いわば塩味(岩塩入り)のバター&ミルク(ヤクの乳)入りお茶。(鼻について臭い)。
・ チベット人は大きな木製の円筒形の容器を持ち歩きいつも攪拌してバター茶をいれてる。
* バター茶はほんの一口、口にしましたが、遠慮したい味とにおいでした。
《 チベット料理 》
・ ツァンパ(麦焦がし)、モモ(餃子)、山羊のチーズ、牛の下や内臓。
《 高山病 》
・ ラサ市内は、富士山の9合目に相当する高度。地上の2/3の空気密度のため、酸素不足になりがち。
・ 決して走りまわるのは厳禁。観光で精力的に歩き回るのは危険。
・ 飲酒、お風呂も厳禁、水分補給と充分な睡眠が高山病の予防になる。
・ 深呼吸を心掛ける。
・ 酸素缶、酸素水、食べる酸素などありますが、あまり頼らないこと。
・ 重症な場合は酸素吸入、点滴等が必要。
・ 本当の高山病になった場合は下山する以外に解決する方法はない。睡眠をとると脳の酸素が不足し、高山病が悪化する場合もある。
* ラサ滞在中、予防はしていましたが、午後になると何となく頭痛が感じられました。
《 五体投地 》
・ 五体投地(ごたいとうち)とは、五体すなわち両手・両膝・額を地面に投げ伏して、仏や高僧などを礼拝することである。仏教において最も丁寧な礼拝方法の一つとされ、対象への絶対的な帰依を表す。日本では、主に下記の宗旨で行われる礼拝方法。
・ 両手・両膝・額という身体の五部分を地に付けて平伏し、仏や高僧などに礼拝すること。
@ まず直立して、胸の前で蓮華合掌する。
A この蓮華合掌を頭頂へ持ってゆく。
B 蓮華合掌をそのまま眉間に降ろす。
C 蓮華合掌をさらに咽に降ろす。
D 蓮華合掌を胸の前へ戻す。
E 続いて、地面へ平伏する動作に入る。
F 両膝と両手を地面につく。
G 額も地面に付ける。
H あまり間を置かずに立ち上がる。
I 再び胸の前で蓮華合掌。
※ 以上の1〜10を1回と数えて、3回・7回・21回・108回など、適当な回数を繰り返す。最後に、1〜5をもう一度行ない、礼拝の修行を終える。
・ 日の出と共に沢山の巡礼者の礼拝が門前で行われる。
・ チベット仏教で最高の礼拝といわれる五体投地礼は、両手を頭上まで高く上げ合掌したのち、頭と両肘、両膝を大地に投げ出して祈る。
・ チベットの人が人々の苦しみを救う観音様に呼びかける「オム・マニ・ベメ・フム」の祈りの言葉を唱えながら行う荒行である。
・ 必死で祈る人の中には、額にコブの出来た人もいる。
・ 輪廻転生、家族への祈りを捧げる人が多い。礼拝は延々と続く悠久の祈りがある。
* 険しい青蔵公路を五体投地でラサに向かう巡礼者達の強靭な精神力には、思わず感服させられました。町中でも、五体投地でお参りしている人を見かけました。
《 治安 》
・ 市内至る所に銃を持った沢山の兵隊とその施設が目に着く。
・ 治安は良い。
* うっかり施設に向かってカメラを向けた時、素早く兵隊がやってきて、ドッキリ。
《タール寺》
・ 8つの仏塔が目に入った。釈迦の人生の8大功徳を表しているといい、タール寺のシンボルになっている。
・ 時輪塔といい、四天王が祀られている。
《 大昭寺 》(ジョカン)(ダージャオスー)
・ ラサの中心にある大昭寺は7世紀中頃に建てられた、仏教信徒が憧れる巡礼の聖地で、チベット人なら一生に一度は訪れたいと願う寺である。
・ 千年以上の歴史を持つ大昭寺はポタラ宮と共に、チベット族の重要な宗教活動の場で、中国国家級の文物として保護されている。
・ 2000年に世界遺産として登録されている。
・ 正殿には文成公主が長安から持ってきた釈迦牟尼仏金像が置かれ、正殿両脇の配殿には松賛布、文成公主とネパールの尺尊公主の像が置かれている。
・ 境内は唐代の世にも珍しい文化財が沢山あり、回廊と宮殿の壁画には歴史上の人物を神格化した故事が描写されている。
・ 大昭寺:ラサの旧市街地区にある7世紀中期に建てられた寺院。
* 仏像やタンカ等、世界遺産に登録されているだけあって、ボリュームがありました。
《 ポタラ宮 》
・ ラサの象徴、ダライラマの宮殿。
・ 規模・・・ 高さ115m、東西360m、南北300m、総面積41km3。
・ 1,994年、ユネスコの世界遺産に登録。
・ “ポタラ” ・・・ サンスクリット語のポタカラ(観音菩薩が住むと伝えられる山の名。)。
・ ポタラ宮 : ラサの象徴のポタラ宮はチベット語で赤い山を意味するダライ・ラマの宮殿。ラサではこのポタラ宮より高い建物は建てられない。
・ 本来、ダライ・ラマの住居であり、チベット政府が置かれていた。
・ 1,649年に主要な部分が完成。1,695年すべてが完成。
・ 13層のチベット最大の建築物で、観音菩薩がチベットを見守るために選んだところとも伝えられている。
・ 1,959年3月、ダライラマ14世がインドに亡命するまで約300年間、チベットの聖俗両界の中心地となった。
・ 現在のポタラ宮は7世紀にチベットを統一したソンツエンガンボが築いた宮殿を17世紀にダライラマ5世により50年かけて拡充建設されたものである。
・ 宮殿の中にあるのは巨大な黄金でできた霊塔群(お墓)で、最大のダライ・ラマ5世のものは、重さ5トン高さ17mで、メノウやダイヤなどの1500個の宝石(天然石)がちりばめられている。
・ 宮殿の下りの階段の中腹あたりに、カラフルな旗:タルチョがある。
・ ポタラ宮の前には広場と公園があり、マルポリの丘の上のポタラ宮は、チベットで最も神聖な場所。
・ 毎日何千人もの巡礼者が訪れている。
・ ひときわ目立つ白宮は政治的なもの、赤宮は宗教的なことを行うことをはじめとするいろいろな建物で構成されており、部屋数は100以上あるといわれる。
・ 中央の最も大きな霊塔はダライラマ5世の霊塔で高さが約17m、約5トンの黄金が使われ、瑪瑙(メノウ)やダイヤなど1,500個の宝石がちりばめられている。
・ 資料によるとチベット仏教史上最高の権力者ダライラマ5世の霊塔は、高さが14,85m、黄金3724キロ、宝石1万5千個余が使われているという豪華なもの。
・ 前日に予め申し込み許可を得てポタラ宮入場予約をする。
・ 正門前に、指定された時間前に、待機し、荷物検査を受け入場。時間に遅れると、入場不可、しかも罰金ペナルティー。
・ 外国人の入場料は200元と高く見学時間も1時間以内、宮内撮影禁止(一部有料)と制限が厳しい。
・ 入場後約300段の階段を上がり、一時間の制限時間で見学する。
・ 階段を向かって右側から登り、内部を見学して左側の階段から降りる順路。
・ 建物の中には1000を超える部屋があるといわれているが、公開されているのは、その三分の一以下。
・ 急な石畳を登り宮内に入る。狭い通路と階段、複雑に入り組んだ廻廊を巡る。
・ 宮殿内部は、ダライラマが実際に暮らした部屋や歴代ダライラマの霊塔、それに立体の曼荼羅などがあり、博物館風になっている。
・ 金箔の仏像、壁画、経典、金箔の霊塔など圧巻。
・ 歴代のダライラマやパンチェンラマは観音の化身として崇拝されているが、その遺体はミイラ状態で仏塔内に安置され、肉身霊塔とも呼ばれ最高の格式を誇っている。
・ 霊塔に収納する遺体はチベット医学、美術工芸を駆使し世界一級とされている。
・ 霊塔の中の遺体には顔に表情があり、皮膚に弾力性があったとも、また細胞が薬草の効用で生き残っているとまで伝われている。
・ 市内の小高い丘・マリポリの丘の上にたつポタラ宮はダライラマの居城として知られている。
・ 屋上に出て風景を眺める。ラサ中心部が一望でき、ダライラマの住居やずらりと並ぶ霊塔の屋頂(セルティ)なども見ることができる。
・ 白宮はダライラマが政務を取る場所で、東日光殿という部屋にはダライラマ13世の宝座が置かれている。
・ その隣は永徳福徳宮と呼ばれるダライラマ13世と14世の応接間で、ダライラマ14世は1956年に中国の陳毅副首相と会見している。ここには無量寿仏や白ターラーの像も並んでいる。
・ ダライラマの勉強部屋には、ソファーが置いてあり、憤怒神の像が祀られている。
・ 宮殿を一周すれば功徳が積まれるといわれ、巡礼者が祈りの言葉を唱えながら歩いている。兵隊が警備している人民広場から朝日に威容を誇るチベットの高層建築を眺める。空はどこまでも青く白宮、赤宮が迫ってくる。
・ ポタラ宮前方の地下道を潜った道路の先に、中国政府がつくった独立解放広場があり、ポタラ宮記念撮影に最適。
・ ポタラ宮の裏側(北側)に公園があり、裏側の公園からのポタラ宮も撮影スポット(絵葉書にある)。
* 混雑しており、1時間以内の制限された時間では、落着いて観察等出来ませんでした。
《 セラ寺 》
・ セラ寺参拝。 日本人の河口慧海師も修行したお寺で、チベット仏教の一学派ゲールグ派の学院。
・ ラサ市の中心部から北へ約8キロに位置するセラ寺は、ガンデン寺、デプン寺と並びラサ三大寺院の一つである。
・ 1419年、チベット仏教のゲルク派(黄教)の創始者ツォン?カパとその門弟ツォチェン?チュジェによって建立された。
・ 500年以上の歴史を持ち、かつては仏教大学であったため、町の中心からは離れた場所に建てられている。
・ 境内には本堂、大集会場、異邦堂、下方堂、真言堂の他、僧たちの居住する僧房が建ち並ぶ。明治から大正時代にかけて、日本の仏教学者河口慧海と多田等観の2人が滞在し、修行をしたことでも知られている。
・ 数百人の僧侶が修行中。 毎日二時間の問答。立っている僧侶が質問をして座っている方が答える。
・ 質問している方が相手の力量、修行の段階を確かめ、間違えると頭を撫でられる。
* タンカ(仏画)の素晴らしさに魅せられました。
《 デプン寺 》
・ 歴代のダライ・ラマが修行したお寺。
・ ラサの西北部に位置するチベット仏教格魯派(ゲルク派)の寺院。
・ 格魯派三大寺院のひとつであり、歴代ダライラマの主寺である。
・ 果芒、羅色林、徳央、阿巴の4つの札倉(学院)から構成されており、僧侶の数が7000人を超えるチベット仏教最大の規模である。
・ ダライ・ラマ3世とダライ・ラマ4世の霊塔があり、ショトゥン祭のときだけ公開される。
・ デプン寺は、ラサ市内から離れた山の中腹にある。
・ 遠くまで見渡せる綺麗なところで、山の上には磨崖佛がある。
* マニ車を回してお参りをしました。
《 大昭寺 》
・ ジョカン 大昭寺(ダージャオスー) ・・・ ラサの旧市街地区にある7世紀中期に建てられた寺院。2000年に世界遺産として登録されている。
・ ジョカン正門入り口、左側にはマニ車が連なり、マニ車を回し祈りながら時計回りにまわる。毎日多くのチベット族が訪れる。
・ ジョカン正門入り口脇の建物沿いにて五体投地をするチベット族の人々。
・ 先祖が来世でいい人生が送れるように願う。ジョカンの主殿手前には中庭があり、吹抜けになっている。
* 2階からは、屋根の装飾が良く見えた。
《 マニ車 》
・ マニ車(マニぐるま)とは、主にチベット仏教で用いられる宗教用具である。
・ チベット語ではマニコロ(ma Ni 'khor lo)と呼ぶ。転経器(てんきょうき)とも呼ばれるものである。
・ マニ車は円筒形で、側面にはマントラが刻まれており、内部にはロール状の経文が納められている。
・ 大きさは様々で、手に持てる大きさのものがあれば、寺院などでは数十センチ、大きいものでは数メートルにも及ぶマニ車が設置されている。
・ チベット仏教の場合はマニ車を右回り(時計回り)に、ボン教の場合はマシモ車を左回りに回転させると、回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるとされている。
・ お堂のまわりをコルラ(聖なるもののまわりを右回りに回ること)する。
・ マニ車を回し祈りながら時計回りにまわる。
・ 「オムマニペメフム」と観音菩薩の真言を唱える。
《 お香 》
・ チベットのお香というのはチベット系の民族が使用をしているお香のこと。
・ チベットのお香はタラ菩薩や観世音菩薩など、曼荼羅の神々にささげる供物。
・ チベットのお香はヒマラヤ高原の天然ハーブを、チベット伝統の方法で調合されている。 ヒーリング、メディテーションに特に適している。 米ではヨガと共にチベット仏教はブームになっており、たくさんの人達の、心の癒しのよりどころになっている。
・ チベット音楽を聴きながら、チベットのお香を焚くと、ヒーリングに効果的。
・ チベット音楽は読経と融合したものもあり、永遠のヒーリング音楽でもある。
《 ヤムドク湖 》
・ “ヤムドク”とは、高原牧場にあるトルコ石の湖を意味。 チベット仏教四大聖湖のひとつ。
・ ヤムドク湖は海抜4,441m、面積638平方キロメートル。
・ ナムツォ湖、阿里地区にあるマポヨムツォ湖と並んでチベット3大湖の1つ。ナムツォ湖と比べると270mあまり低いが、それでもチチカカ湖よりも630m以上高い。
・ 大きさ琵琶湖よりやや小さい。水深は30〜60m。
* カムパ峠(4,749m)からのヤムドク湖景色は絶品でした。
《 土産 》
(ラサでの土産)
・ 大小のマニ車、タンカ(仏画)の絵葉書、タルチョ。
・ 天珠 ・・・ 天珠はチベット>の僧侶が身につけるお守り。 有名なパワースポットのある、チベット産の天珠には神秘的なパワーが満ちている。
・ 山サンゴ、水晶等宝石類。
・ 線香、仏像、数珠などの仏具、タンカ、民芸品、衣類、バック類などが主体。
・ ヤクの肉、冬虫夏草、きのこ、「雪蓮花」:生薬。
・ 現地のフルーツが豊富。トマト、リンゴ、アバガド?など。
・ チベットの菓子見受けられず。
・ 各寺付近には、お供えの灯明用のバターを溶かして売る店がある。 チベットの方は、この溶かしたバターを買ってポットに入れ、お堂の中にある灯明に補充しながらお参する。
・ ラサの一番の繁華街“八角街” ・・・ “大昭寺”を取り囲むようにある土産物店、飲食店などが立ち並ぶ。
・ 露店では値段が高く、模造品に注意。
・ 「グルメ」
・ ツゥクパ ・・・ チベット風うどん。
・ ツァンパ ・・・ チベット族の主食、 炒った裸麦を挽いて粉にしたものにバター茶と混ぜて団子にしたもの。
・ モモ ・・・ チベット風餃子。具はヤクの肉と野菜。
・ バター茶 ・・・ 代表的チベットの飲み物。ヤクの乳から作ったバターを入れたお茶。酸味と臭みがある。
・ チャン ・・・ 大麦や小麦から作ったどぶろく。アルコール度約5%と低く、サッパリした口当たりが良い。
(北京での土産)
* 中国・チベット旅行でのお菓子類の土産は、北京空港で買いました。
・ 豆類のお菓子。
(以上、資料は、フリー事典等より)
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【 チベット訪問 】
※ クラブツーリズム 『世界一の高原鉄道(青蔵鉄道)(天空列車)で行く感動のチベット7日間』
(1日目)
《 H23.8.21 : 成田 ⇒ 中国:北京 泊 》
・ (中国料理)
(2日目)
《 H23.8.22 : 中国:北京 ⇒ 西寧 泊 》
・ 西寧(海抜2275m)
・ タール寺見学
・ 夕方 青蔵鉄道乗車 寝台車泊
(3日目)
《 H23.8.23 中国:青海省 〜 青蔵鉄道(天空列車) 》
・ 青蔵鉄道 夕方 ラサ到着。 中華料理店夕食。
・ ホテル泊(3連泊
(4日目)
《 H23.8.24 : ラサ市 〜 @ デプン寺 A 大昭寺 B セラ寺 》
・ 市内 各寺観光。
(5日目)
《 H23.8.25 : ラサ市 〜 @ ノルブリンカ A 西蔵博物館 B ポタラ宮 》
・ 市内 各名所観光。
・ 昼食はネパール料理。
(6日目)
《 H23.8.26 : ラサ市 〜 @ ヤムドク湖観光 → ラサ ⇒ 成都 ⇒ 北京 泊 》
・ ヤムドク湖観光。
(7日目)
《H23.8.26 : 北京 ⇒ 成田 》
・ 成田 14時着。
【 コメント 】
・ 今回の“チベット”聖地観光旅行で得たこと。
@ 雄大なチベットの自然を感じ取れた。
A 聖地ヒマラヤに近いので、カムパ峠(4,749m)からのヤムドク湖の景色はパワースポット的な感じが得られた。
B チベット医学の真髄を少し感じ取れた。
C 地方から、数年がかりで五体投地しながら巡礼する人に感心。 〜 チベット仏教が確実に生活の根幹をなしている姿を垣間見ることが出来、仏教なしではチベットは語れないと感じられた。
E 中国軍による強固な支配がなされているのが強く感じられ、独立にはチベット住民一人一人の更なる意識の高まりが必要と感じられた。
※ ポタラ宮は、トコロテン式の観光では少ししか理解できなかったが、チベットの歴史や人文科学、仏教、医学等が凝縮されており、チベット文化の深遠さが充分感じられた。
※ 青海省の高原の風景と、カムパ峠(4,749m)からのヤムドク湖の景色を見ていた時が、最もヒーリング効果があったようでした。
青海省やチベットの高原の青空と真っ白な雲、起伏に飛んだ原野、聳え立つ山並、目に映る景色に癒されました。
H23.8.22 : 中国:西寧 | ||
中国 :西寧(せいねい) | 〃 タール寺 | 〃 〃 |
〃 タール寺 (マニ車) | 〃 〃 | 〃 〃 コスモス満開 |
〃 〃 | 西寧 | 西寧 高速道路 |
外宮 | 〃 土産売店 | 〃 各種飲料水 |
〃 ジャンクション | 〃 消防車 | |
H23.8.23〜24 中国:青海省 〜 青蔵鉄道(天空列車) | ||
朝 7:10 | 虹 | 食堂車 チベット風メニュー |
1等寝台内部 | 〃 洗面所 | 朝 新雪:一面の雪の原 |
8.24 朝 草原&放牧中のヤク | 草原&放牧中のヤク | 草原 & 岩山 |
草原 、苔の原 | グリーンネット(防砂林の代用) | 6,000m級の山並 |
〃 〃 | 安多駅 途中停車 :標高4,702m | (岡秀駅?) 標高 約4,600m |
那曲(ナクチュ)駅:標高4,594m | 7,000m級の山並(青唐古拉山) | 〃 |
乗車した列車 :ラサ駅 | ラサ市 | ラサ駅(標高 3,641m) |
H23.8.24 : ラサ市 〜 @ デプン寺 A 大昭寺 B セラ寺 | ||
デンプ寺(デプン・ゴンパ) | 〃 磨崖佛 | 〃 |
デンプ寺(デプン・ゴンパ) マニ車 | 〃 | 〃 |
〃 ダリアの花 | セラ寺(セラ・ゴンパ) | 〃 砂で作られたマンダラ |
セラ寺(セラ・ゴンパ) 中庭で行われてる問答修行 | 〃 前通路 | |
大昭寺前 広場 | 大昭寺(ジョカン・ゴンパ) のシンボル:黄金のシカ | 〃 最上階 |
〃 | 〃 展示(タンカ:仏画の掛け軸、マンダラ) | 〃 |
八角街でのチベット料理 | 料理を食べながらのチベット民族舞踊観賞 | 八角街 |
〃 三輪車 | ||
H23.8.25 : ラサ市 〜 @ ノルブリンカ A 西蔵博物館 B ポタラ宮 | ||
ノルブリンカ(ダライラマの夏の離宮) | 〃 | 〃 |
〃 各種のダリア、マリーゴールド等 | 〃 : ツォキル・ポタン | 〃 コスモス |
ノルブリンカ前庭 | 〃 | 西蔵博物館 入口の像 |
西蔵博物館 入口 | 〃 展示品(チベット医学) | 〃 タンカ |
〃 〃 | 〃 〃 | 〃 〃 |
ポタラ宮 | 〃 | 〃 |
世界遺産 表示 | ポタラ宮 側面 (ポプラの並木) | 〃 |
ポタラ宮 | 〃 | 〃 登り始めの階段 |
ポタラ宮 正面 | 〃 | ポタラ宮 |
ポタラ宮 正面 | 〃 | ポプラの樹木(2種類) |
メイン道路:ショトン祭り準備〜 タンカの旗 | 〃 | |
H23.8.26 : ラサ市 〜 @ ヤムドク湖 | ||
水葬儀式 | 「ヤルザンボ河」 | お土産を売る露店 |
〃 | ラサ → カムパ峠 | 〃 |
ラサ → カムパ峠 | カムパ峠(4,749m)からのヤムドク湖 | カムパ峠のタルチョ |
カムパ峠(4,749m)からのヤムドク湖 | 〃 遠方の山:ネンチンカンサン山 | 〃 |
カムパ峠 :チベット犬 | カムパ峠(4,749m)からのネンチンカンサン山 | ラサ河 |
ラサ大橋 | ラサ → 成都 | 〃 |
〃 (19:04) | 〃 (19:41) | 〃 (20:00) |
機内食 | ||
H23.8.26 : 成都 〜 | ||
成都 高速道路料金所 :ETCは2ヶ所のみ | 成都空港内 | 〃 ハス |