雑   学   コ ー ナ
    



 T.  日本百名山
-1.  日本百名山の始まり
 日本二百名山〜三百名山
 ハイキングとトレッキングと登山
 U.山と岳と嶽
 1.  山の定義
  2.  山と岳と嶽
  3.  * 丘と山   〜 日本一低い山
 * 日本一長い山名、短い山名、多い山名
  4.  林と森
  5.  川と河と江
  6.  海抜と標高
  7.  一等三角点〜四等三角点、 山座同定(山頂方位)盤
  8.  岩・石・砂・土
  9.  峰 合目
 10.   山伏の掛け声
 V.山岳用語
-1.  山岳用語
2.  山岳用具
3.  登山靴の寿命
4.  三大急登・キレット等
5.  世界7大陸の最高峰
 W. 中高年登山
-1.  中高年登山
2.  登山事故
 X.  天象
-1   雲と霧と霞、霞と煙霧
 2  雨の降る確立・強さ
 3.  風の強さ
4.  
 5.  
6.  霧氷

 Y. 山の幸
1.  山の幸
 
 Z. 高山植物
1.  高山植物
2.
 [.森林浴  
1.  フィトンチッド・森林浴
 \.  ダイヤモンド富士・パール富士
1.
 ].  車運転
1.  居眠り防止 11.車線変更
2.  エコテクニック 12.車酔い
3.  アイドリングストップ 13.飲酒
4.  ライト  14.視力
5.  楽な姿勢  15.救援
6.  安全 16.車内温度
7.  ブレーキ 17.車庫入れのコツ
8.  燃料切れ 18.なるほど運転レッスン
9.  基礎知識 19.タイヤの空気圧
10.  渋滞 20.全車速 ACC
21.  車内の容積 31.足のむくみ解消法
22.  フロントガラスの凍結防止 32.強風時のドア開け
23.  冬季車内泊防寒対策 33.効果的な冷房方法
24.  摩耗タイヤの危険性
25.  雪埋没車内CO中毒
26.  ナンバープレート
27.  SA・PAでの物損事故
28.  雨具を着ての自電車
29.  正しい運転姿勢
30.  夏駐車後車内急冷方法


日本百名山の始まり


    1.【日本百名山】
 
作家・深田久弥が自身で歩き選んだベスト100山


 
日本百名山” 誕生
 ⇒ @ 昭和15年に雑誌「山小屋」に連載。(登山案内風の文章)
   A 昭和34年3月から38年4月まで、雑誌「山と高原」に連載された同名の随筆。
   B 昭和39年(1964年)新潮社から単行本として出版。 ⇒ 昭和40年 読売文学賞受賞。
 深田 久弥  (ふかだ きゅうや) 
   明治36年3月11日生   
   石川県大聖町中町  紙商人の長男
   ふるさとの山 → 白山 
 選択の基準
 ・ 山の品格 ⇒ 誰がみても“立派な山”と感動させる山。“山格”のある山。
 ・ 山の歴史 ⇒ 山麓で生活している人々が、山を仰いで敬い山頂に祠を祭るような山。 山霊がこもっている山。
 ・ 山の個性 ⇒ 形態・現象・伝統などその山だけが持っている独自性を尊重。
 ・ 1,500m以上 ⇒ 但し、筑波山と開聞岳は例外


 山の楽しみ方はかくあるべし”をガイドした不朽の文学。 
 ・ 自身も述べていますように、商業意識、地域意識がないので、公平でもあり、明快でもある。 
 ・ 30年を越す時間のフィルターを通して山岳文学の古典となりつつある。
    ⇒ バイブル的存在。
 ・ 近年の百名山ブームを支える原動力。また、これからも長く長く愛され続けてほしいものです。


 100名山を登頂完了された方は、
今度は、自分だけの日本百名山を選んでみましょう。
   山にたいする愛着が更に増してくるでしょう。

  * 100名山 完登したら、自分が選んだ“10名山”を選んでみましょう。
  現段階での候補を、自分なりに選んでみました。
順位 山 名 備考 順位 山 名 備考
 槍ケ岳  岩稜・山容  利尻岳  山容
 穂高岳  岩稜・山容・紅葉  鳥海山  山容・高山植物
 剱岳  岩稜・山容・登山道  朝日岳  高山植物・紅葉
 北岳  岩稜・山容  飯豊山  高山植物・紅葉
 鹿島槍ケ岳  岩稜・山容・登山道 10  白馬岳  高山植物・登山道

 《 資 料 》
 標 高 ベスト 10

順 位 山 名 よ み 標 高 m 所在地 備  考
 1  富士山  ふじさん  3,776  山梨 静岡
 2  北岳  きただけ  3,193  山梨
 3  穂高岳  おくほたかだけ  3,190  長野 ・岐阜
 4  間ノ岳  あいのたけ  3,189  山梨 静岡
   槍ヶ岳  やりがたけ  3,180  長野
 6  悪沢岳  わるさわだけ  3,141  静岡
 7  赤石岳  あかいしだけ  3,120  長野 静岡
 8  涸沢岳  からさわだけ  3,110  長野 岐阜
 9  北穂高岳  きたほたかだけ  3,106  長野 岐阜
10  大喰岳  おおばみだけ  3,101  長野 岐阜

 2.【日本二百名山】
 ・ 深田クラブが選んだ101〜200番目までの山をいいます。
 ・ 昭和59年(1984年)、深田クラブ創立十周年記念に選定されました。
 ・ 日本三百名山をベースに選定。
 ・ 選定基準は「日本百名山」に準じています。

 【日本三百名山】
  ・ 日本山岳会発行の「山日記」編集委員会メンバーによって、1,978年(昭和53年)に選定されたものです。
   “日本二百名山”より先に選定され、日本二百名山で選ばれた奥只見の荒沢岳は含まれていません。代わりに、奈良県の山上ヶ岳を入れてます。

【 新日本百名山】
 ・ 岩崎元郎氏が、踏破するためではなく、楽しむために岩崎元郎さんが選んだ100の名山をいいます。
 ・ 日本百名山をベースに、楽しむためにふさわしい山として選んだ山。
 ・ シニアでも楽に無理なく登れ、展望が良く、交通の便が良い山。 
 ・ 日本百名山の内の52座と、新たに48座を選定したもの。
 ・ 2004年に発表。
 ・ 全都道府県を網羅。
 ・ 選定基準は
  @「各都道府県から最低1山ずつ」
  A「中高年にも安全に登れる山」
  B「下山後の温泉なども視野に入れる」。
 ・ 内訳
  *百名山:52、*二百名山:16、*三百名山:8、*花の百名山:3、*その他の山:21。
  参考HP:高梁百山様のHP⇒「俳句で綴る百名山」の「新日本百名山一覧表」

【花の百名山、新花の百名山】
 ・『花の百名山』は、約30年も昔に、山と花をこよなく愛した田中澄江さんが、選んだ100の名山をいいます。
 ・似た題名に、“新 花の百名山”、“NHKのビデオの「花の百名山”、山と渓谷社の「決定版“花の百名山”」があります。
 ・“花の百名山”は約30年前、“新 花の百名山”は約20年も前に出版されたもので、現在の花の植生状況は当時とかなり変化しているようです。
  山と渓谷社の「決定版“花の百名山”」が万人向けで、沢山の花が見られ、楽しめるのではないでしょうか。

 ・《花の百名山》  ・・・ 田中澄江が、1981年(昭和56年)に発表した随筆集。読売文学賞受賞。また、同書で紹介された100の山も指す。
 ・《新 花の百名山》・・・ 田中澄江の“花の百名山”続編。山と花をこよなく愛した著者が選んだ100の山とそこで見られる花々について、エッセイと美しい写真で綴る。1991年刊のムックをキャンブックスとして再編集。
 ・ 参考HP⇒花の百名山

※ 他にNHKの花の百名山があります。
 ・ 参考HP⇒花の百名山 【NHKエンタープライズ】

【決定版:花の百名山】

 田中澄江さんの「花の百名山」とNHKのビデオ「花の百名山」をベースに、最近の花の生息状況などを考慮に入れ、全国各地の著者から推薦された山とを一部入れ替えたもので、山と渓谷社が編集出版。2002年初版。
 * 実質的な『花の百名山』を訪れるなら、「決定版“花の百名山”」に掲載されている山が良いと思われます。

.ハイキングとウォーキングとトレッキングと登山


  “ハイキング” (Hiking )
 ・ 徒歩旅行をすること。自然に親しむのを目的として山野、海辺を跋渉(ばっしょう)すること。(広辞苑)
 ・ 自然を楽しみながら野山などを歩くこと。ハイク。(大辞泉)
 ・ 山野・海辺などを自然を楽しみながら歩くこと。(大辞林)
 ・ 自然の中での徒歩移動を楽しむことで、日帰りで平坦地中心のことが多い。
 ・ 遠足・里山歩き・徒歩の小旅行
 ・ 長距離を歩くこと、通常は丘陵地、山、森林などを越えること
 ・ 標高1,000m以下・・・一般的な里山。山頂を目的とする
 ・ 歩く場所は湖や海辺や河原や公園、緑化帯でもよく、山である必要はない。

  “ウォーキング” (Walking)
 ・ 歩くことによって健康増進を目的とした運動。 
 ・ 散策や散歩。街歩き。歩行運動。 湿原や高原、渓流沿いなどに作られた遊歩道や自然研究路を歩くこと。
 ・ 歩く距離、歩数、時間などを計り運動量や消費カロリーを定量的に知り管理することにより、健康の維持や増進に役立てている。
 ・ 生活習慣病などの予防や対策のための手軽な運動としてウォーキングは推奨されている。
 ・ 全国各地の自治体の健康関連部門など公的機関も、ウォーキングコースの設定、ウォーキング大会やウォーキング教室の開催など盛ん。

  “トレッキング” (Trekking ) 
 ・ トレッキングは特に山頂にはこだわらず、山の中を歩くことを目的としている言葉。
 ・ 山岳地帯での徒歩移動を楽しむことで、ハイキングより長距離で重装備な行程。
 ・ 川に沿って歩くリバートレッキングや、雪原を歩くスノートレッキングなど、歩く場所によってさらに分類される。 
 ・ 登攀要素(岩登り・沢登り)を伴わない山行で、必ずしも頂上を踏むことや最高地点に到達することを目的としない。
 ・ 登山よりも軽装で運動強度が少ない山登りで、ハイキングより体力や技術を必要とするレベル。
 ・ 約標高1,000m以上の一般的な山域や山岳地帯の山登り。 山頂を目的とする

  “登山” ( Mountain climbing )
 ・ 山にのぼること。山上の寺社に参詣すること。探検またはスポーツのため、山に登ること。(広辞苑)
 ・ 山に登ること。山登り。(大辞林)
 ・ 登頂を目指すことを主な目的としている山登り。
 ・ 山上の社寺に参拝すること。(大辞林)
 ・ 山の頂上や、より高い地点を目指して登ること。

  ※ 『ハイキング』は、軽装で気軽な気分でのんびりと自然を楽しみながら野山を歩くことと言えるようです。
    『登山』は、それなりの服装で、気を引き締めて、山を登ることと言えそうです。
    『トレッキング』は、ハイキングと登山の中間的レベルの歩行と言えそうです。



 U.山 と 岳 


 1.“山”の定義
  @ 「平地より高く隆起した地塊」 (広辞苑)
     つまり相対的に、周囲より高い場所 数字的に何メートル以上という具体的な基準はないようです。
  A 「谷と谷との間に挟まれた突起部」。
  B 「平地の林」。
               
 “岳”の定義 
   @ 「高くて大きい山」
   A 「山が連なりそびえるさまを表し、高く険しい意味」
   B 「硬くてゴツゴツした岩でできている山」
   C 「“嶽”の略字」

  “嶽”の定義 
   @ “山”+“獄”で、硬くてゴツゴツした岩山。「高くて大きい山」

 * “山”も“岳”も“嶽”も、厳密な定義はないようです。

 2.山・岳・嶽
  「山」は富士山に代表されるような独立峰が多く、優雅な山が多い。
    人里近くの山。
  「岳」は“丘”+“山”。険しい岩山。連峰中の一座を指すことが多い。
    人里から遠く離れた山。
  「嶽」は険しい山で、多神教の信仰対象の山につける場合が多い。
   ・ 呼び方が時代と共に峰から岳⇒山に変わることもあるようです。 
   ・ 百名山、二百名山の末尾を分類すると、下表のようになります。「○○山」がほぼ半数、「○○岳」も半数弱でした。
   ・ 二百名山のほうが「岳」の比率が高いのは、人里離れた険しい山が多いせいか?。


カタカナ
100名山 50 44 - - 100
200名山 48 48 - - - - 100
合計 98 92 200


  3.丘と山
 U-3-1“山”の定義
   @ 「地表面が高く大きく盛り上がったところ。」〜 国土地理院
   A 「平地より高く隆起した地塊」。
   B 「国土地理院発行の地形図に山名と共に載っていること」)
    * 国土地理院は山と認定している条件としては     @ 地元の住民が昔から山と呼んでいるか。 A 地元の自治体などが公式名称としているか。 B 国土地理院が記載してもよいと判断するか。
   C イギリスでは、300m(1,000feet )以上盛り上がった場所
 “丘”の定義
   @ 勾配が緩やかな地表面が高く大きく盛り上がったところ。
   A イギリスでは、300m(1,000feet )未満の盛り上がった場所。

 U-3-2《日本一低い山》
  @ 日本一低い山 :大潟富士(おおがたふじ) :標高 0.0m。 
   ・ 秋田県大潟村。 八郎潟干拓後、海面より低かったかつての水底に完成した人工の山。 -3.776mの干拓地。 御幸橋みゆきばしの袂に人工的に造られた円錐形の山。頂上の標高は、0mで、1992年(平成4年)に秋田県測量設計業協会が創立20周年を迎えることを記念して、大潟村と共同で作られた。
   ・ 2018年、国土地理院地図に、大潟富士が掲載され、一位となった。   
   ・ 大潟村は八郎潟を干拓してできた村で、村内はおおむね海抜にしてマイナス3〜4メートル。 大潟富士は山裾からの高さが3.776メートルと、富士山の1000分の1になるよう造られた。
   ・ 大潟村内の県道298号(菜の花ロード)を走ると、八郎潟干拓地のほぼ中央、中央幹線排水路にかかる「みゆき橋」のたもとにある。「大潟富士」と彫られた石碑と、「日本一低い山 標高0米」と書かれた道標が目印。
  
  A 第二位: : 仙台の日和山(ひよりやま) :標高 3.0m。 
   ・ 宮城県仙台市 宮城野区蒲生。 1909年に地元住民によって海辺の観測と海からの目印とするために築かれた。もともとは標高6.05mで日本一低い山、東日本大震災の津波と地盤沈下で3m。
   ・ 仙台の日和山 : 6.05m。 ⇒ ⇒ 残念ながら東日本大震災で消失。
  ⇒ ⇒ 国土地理院による再度の測量の結果、仙台市宮城野区の日和山(ひよりやま)が、18年ぶりに「日本一低い山」の座に返り咲いた。
  ・ かつて標高6メートルの国内2番目に低いとされた日和山は、東日本大震災の津波で削られ、消滅したとみられていた。
   しかし国土地理院が改めて被災地沿岸の地形を測量し、3メートルの「山」と確認。  これまで「日本一」だった大阪市港区の天保山(てんぽうざん)(4・5メートル)を下回った。
  ・ 日和山は、野鳥が羽を休める「蒲生(がもう)干潟」や仙台湾を望む仙台市民の憩いの場で、子供たちの遊び場でもあった。しかし震災で荒れ地状態に。いまはやや盛り上がった土地の上に、市民が積んだ石と「日和山」の看板が立っている。 
  ・ 宮城県仙台市宮城野区蒲生にある標高 3mの山。 1991年から1996年まで「日本一低い山」として知られる。
  ・ 日和山は1991年から1996年まで国土地理院地図において日本一低い山でしたが、大阪の天保山に抜かれてしまいました。
  ・ 2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)によって地盤沈下に見舞われ、さらに津波の直撃を受けて蒲生干潟と共に消滅したと報道された。
  ・ 2014年(平成26年) 4月9日、国土地理院による調査により、標高 3mの山として認定されたと報道された。 これにより、18年ぶりに天保山を下回り、「日本一低い山」に返り咲いた。
  ・ 2018年、国土地理院地図に、大潟富士が掲載されため2位となった。   

  B 第三位: 天保山(てんぽうざん): 標高 4.53m。 
   ・ 大阪府大阪市 天保山公園内。 1831年に安治川あじがわの下流に溜まった土砂を積み上げて築かれた山で、当時は20m、地盤沈下で4.53mに。 
   ・ 人工の山では、大阪の「天保山」で、標高 4.53mの二等三角点がある。
   ・ 世界一低い山----大阪にある「天保山」という標高 4.53m。 ギネス公認の世界最低峰。

  
  C 第四位: 弁天山(べんてんやま): 標高 6.1m。
   ・ 徳島県徳島市方上町。  自然にできた山としては日本一低い。 
     ・ 小ぶりだが遠目からも山と分かる形状。ふもとの鳥居をくぐり、階段を上ると20秒で山頂。 小さなお社がある。厳島神社。
  D 第五位: 蘇鉄山(そてつやま) : 標高 7.0m。 
   ・ 大阪府堺市堺区 一等三角点のある山としては日本一低い。

 U-3-5《 日本一低い一等三角点を持つ山 》
  ・ 一等三角点を持つ山としては堺市の蘇鉄山が標高 6.84メートルで最も低い。

 U-3-6《 日本一低い天然の山 申請予定  ⇒  頓挫 》
  ※ 日本一低い山 誕生計画 〜 頓挫
  ⇒ 香川県東かがわ市松原。国立公園、白鳥の松原の中にある「御山」と呼ばれる山。 高さ 3.6m。
  2005年(平成17年)8月7日(旧暦7月1日)に山開きのイベントを行い、「日本一低い山」が誕生した。 国土地理院に申請予定。 
  → 香川県東かがわ市松原。国立公園、白鳥の松原の中にある「御山」と呼ばれる山。
  2005年の8月7日に開山したばかり。 夏の台風でこの辺り一面の低地が浸水に遭ってしまった。その際「この辺りで一番高い場所はどこだろう」となり、探してみると高さ 3.6メートルの「御山」がそれに当てはまったのだとか。 さらに明治時代の郷土史を調べてみると、御山は自然の山としてしっかり記載されている。
  神社で登山証明書も発行しており、平成24年現在、1万4000人が登山した。
  「3万人を超えれば国土地理院に『山』として申請します」との白鳥神社宮司。
 ⇒ ⇒ 2014年(平成26年) 4月9日、国土地理院による調査により、標高 3mの山として認定された、仙台の『日和山』が、現在、日本一低い天然の山。
 (  ※  引用 〜 大阪人が誇る「日本一低い山」にライバル続々  :日本経済新聞 )。
  ⇒ ⇒ 2018年(平成26年) 国土地理院地図に、大潟富士が掲載されため2位となった。  

 U-3-7《 日本一長い山名 》 
  ※ 日本一名前が長い山
  ⇒ 漢字表記が一番長い山。漢字 8文字。平仮名 14文字。: 牛奥ノ雁ヶ腹摺山。
 ・ うしおくのがんがはらすりやま) 1,994m。 山梨県大月市、甲州市。
  → その他の山:富嶽12景2〜3 牛奥ノ癌ガ腹摺山、小金沢山、大蔵高丸、ハマイバ
 ・ 第二位は、2文字少ない12文字。 北海道の日高山脈のカムイエクウチカウシ山とコイカクシュサツナイ岳。
  →  カムイエクウチカウシ山 & ペテガリ岳
 ・ 雁ヶ腹摺山なる山は著名なものだけで三つが存在する。 これまで挙げた二山に加え、本家とも言うべきズバリ「雁ヶ腹摺山」。
 ・ 牛奥・笹子とオマケがつく両山は山麓の地域名を冠して本家と区別させたもの。

 U-3-8《 日本一短い山名 》 
 ※ 日本一名前が短い山
  ⇒ 漢字一文字、読み二文字、甲信国境に位置する「槍」の他、日本一短い山名は全国で10山ある。 
 *  ウズ  : うず   : 愛知県北設楽郡設楽町・東栄町 757m  
 *  ヲモ  : うむ   : 沖縄県島尻郡渡名喜村 146m
 *  鞍   : くら    : 山形県酒田市 990m  
 *  巣場  : すば  : 長野県下水内郡栄村 1350m
 *  岳   : だけ   : 滋賀県東近江市 781m
 *  トギ  : とぎ   : 徳島県三好市 1112m  
 *  トギ  : とぎ   : 愛媛県大洲市 392m   
 *  戸蔵  : とぞ  : 長野県松本市、岐阜県高山市 1981m  
 *  魔子  : まこ  : 山梨県北杜市 1700m  
 *  間夫  : まぶ  : 福岡県宮若市 509m  
  〜 「日本山名辞典〈改訂版〉」三省堂(2011) 他

 U-3-9《 日本一多い山名 》 
 ※ 日本一名前が短い山 ⇒ 
 ・ 日本で一番多い同名の山(完全一致)は。
 10位:  妙見山 55座。
  9位 :: 飯盛山 56座。
  8位 : 烏帽子岳 57座。
  7位 : 大森山 65座。
  6位 : 高山 83座。
  5位 : 大平山 89座。
  4位 : 権現山 90座。
   3位 : 愛宕山 122座。
   2位 : 丸山 187座。
   1位 : 城山 298座。
  参考引用 : 一番多い山名 最後の事典ネタ|テルモスのポッと加入道山!

 林 と 森    

“林”の定義
  @ 人が手入れをしている、樹木の茂った所。
  A 樹木を人の手入れで「生やし」て、茂らせた所。
  B 広い範囲に木が多数生えた所。
  C 樹木がたくさん群がって生えている所。
  D 樹木の群落。
  E 「森」に比べて、木々の密集の度合いが小さく、比較的同じ高さの樹木で、小規模の群落。

“森”の定義
  @ 人の手入れされていない、樹木の茂った所。
  A 樹木が自然に生えて、盛り上がった所。(山)。
  B 大きな木が沢山茂っていて、薄暗くなっている所。
  C 樹木が多く、こんもりと生い茂っている所。
  D 林に比べて、木々の密度が高く、高さの違う木が繁殖している。

 * “林”も“森”も、厳密な定義はないようです。

 5川 と 河


“川”の定義 
 @ 地表水面に落下した雨や雪などの天水を集めて海や湖に注ぐ水路とその上を流れる水の総称。
 A  陸を流れる自然の水流。
 B 両岸の間を穿通(せんつう)して流れる 水の意。
 C 溝を意味。
 D 流れの急な川。
 E river。

“河”の定義 
 @ 中国の黄河に対する固有名詞。
 A 水流の曲がりくねった川。
 B 「川」のおよそ50倍の流域面積の川。
 C 川幅が数km以上になる様な広大な川。
 D デコボコ・曲がりくねった川。
 E 河童が住んでいる川。
 F stream。

“江”の定義
 @ 広大な川。
 A 「川」のおよそ100倍の流域面積の川。

 * “川”も“河”も“江”も、厳密な定義はないようです。

海抜と標高 
“海抜”の定義 
 @ 平均海面を基準とした陸地または山岳の高さ。高距。標高。
 A 海抜……基準面を海面として、測った目的地点までの垂直距離。
 * 日本水準原点(東京都千代田区永田町1−1<国会前庭北地区内(憲政記念館付近)>)が基準になっています。
   AP (荒川ポイント)
 *「東京湾中等海面」から24.500mの地点(現在は東京三宅坂にある24.4140m)を全国陸地の高さを求める「水準原点」(海面からは測れないので、ここから測った高さに24.4140mを加算する)。
   
 【平均海面】
 ・ ある期間、例えば1日、1月、1年などにわたって平均した海面の高さに相当する面。
    潮汐・波浪などの影響を取り去った海水位。

“標高”の定義 
 @ 標高……基準面から測った目的地点までの垂直距離。
             
 * 高さの基準となる物が「水準点標石」と呼ばれ全国で“基準”が80ヶ所、一等約1万5千、二等約5千、電子基準約千。 

 ※ 「海抜」と「標高」は、言い方の違いのようです。   


7.一等三角点〜四等三角点
“三角点”の定義 
  @ 三角測量を行う時に地表に埋定された基準点のこと。
  A 地図作成等のための、緯度と経度の測量基準点。
  ・ 一等三角点:本点(約45K間隔)測量以外に補点(約25K間隔)で全国をおおう
   ≫ 972点 18p角
  ・ 二等三角点:一等三角点を含めて約8K間隔
   ≫ 5,056点   15p角
 ・ 三等三角点:二等三角点を含めて約4K間隔
   ≫ 32,640点  15p角
 ・ 四等三角点:三等三角点を含めて約2K間隔 
   ≫ 654,414点  12p角
   ≫≫ 合計 104,082点   (H16.3.31国土地理院)

  ※ 三角点の種類は、山の高さや山の大きさには無関係、位置関係で決定。
  * 文字が南を向くように設置。
 * 一等三角点の標石は重さ約90kgの花崗岩。
 * 最高標高一等三角点は、赤石岳.

※ 山座同定盤(さんざどうていばん)・山頂方位盤 
 ・ 容易に山座同定を行えるように、見晴らしの良い山頂などに設置されている人工物。 
  屋外で風雨にさらされるため、材料には石材や金属板が使用され、見た目の山容とともに山名が刻まれている。
 参考HP : 山座同定盤    山頂方位盤


.岩・石・砂・土 


“岩”の定義
 @ 地殻を構成している固形状物質。
  A 一軸圧縮強度が、1Mpa以上の地殻を構成している固形状物質。
  B 地面(岩)にくっ付いている岩石。

 《岩の種類》
  ・ マグマが冷却され固まる ⇒ @ 火成岩
  ・ 風化侵食作用で微細化し、堆積、固結 ⇒ A 堆積岩
  ・ 熱・圧力で変化した岩石 ⇒ B 変成岩
       
“石”の定義
 @ 岩が砕けた物。               
  A 地面(岩)にくっ付いていない。

 * 岩石 -- 岩と石の総称。


“砂”の定義 
  @ 岩が砕け石になり、更に砕けて砂になる。
  A 粒子直径、2mm〜0.02mmの石。

“粘土”の定義 
  @ 粒子直径、0.002mm以下の石で、粘土鉱物が主成分のもの。

“土”の定義 
   @ 砂と粘土に土壌有機物を0〜10%含んだもの。
   A 一軸圧縮強度が、1Mpa未満の地殻を構成している固形状物質。

 《粒子直径による分類》
  礫(礫): 2 mm以上
  租砂 : 2〜0.2 mm
  細砂 : 0.2〜0.02 mm
  シルト: 0.02〜0.002mm
  粘土 : 0.002 mm以下

 《工学的固結状態による分類》
  “固結岩”  
  “軟岩”
  “未固結岩”

 .峰 


“峰”の定義 
 @ 山を神域とみていう言葉。
   A 山の頂上。山頂。 感覚的に山頂に近い山の部分を表現。 


“双耳峰”の定義 
 @ 耳のように二つの耳のような峰が、さほどの高さの違いもなく、共通の鞍部をもって、一体の山と見える山。
  例 鹿島槍、谷川岳、筑波山、燧岳など。
     農鳥岳・西農鳥岳,仙丈ケ岳・大仙丈ケ岳・小仙丈ケ岳,赤石岳・小赤石岳,兎岳・小兎岳,
    前聖岳・奥聖岳,広河内岳・白河内岳・黒河内岳、 塩見岳(東峰と西峰),池口岳(北峰と南峰),
    笊ケ岳(大笊と小笊)
                    
 《 合目の決め方 》

 ・ 登山の難易度により,頂上までを十に分かち登山の目安にしたものだと言われています。
 ・ しかし,昔の登山は修行であり,合目は単に目安と言うだけではなく,安置された仏像を拝んだり頂上を拝んだりする場所としての意味もあったのではないかと考えられます。
 ・ 合目という言葉の起こりにも諸説があります.
  @ 山の形が穀物を盛った形(穀聚山)に似ているので,穀物の量目合を用いた。
  A 富士山の頂上が甑に似ているので,頂上を御鉢料(仏寺の供米)といい米の量目合を用いた。
  B 出水時の水量を九合五勺の出水と言うように,古くから物事を十分して合勺で量目を計るのに準じた。
  C 富士山は,昔山中に多くの仏像を祀った仏教の山であり,山に登る苦難を人間の生死転変に例えて仏教の単位劫にあてた。
  D 登山の時に灯火に用いた油の量目合による.」などと言われていますが定説はありません。
 ・ 十合目は頂上で,十合目と言う言い方はあまりしません。
 ・ 合目、とは ・・・ 大著『富士の研究』(全六巻・富士山本宮浅間神社社務所・昭和三年刊)に見ることができる。
 @ 富士山は枡に入れた米を地上にあけたときの形に似ているので、桝目を用いて一里を一合とした。梵語の『劫』が『合』に変化した。つまり、富士登山の苦しさを人生の苦難にみたて、その難しさを劫数 ⇒ 合目で表した。
 A 富士山の祭神はコノハナサクヤヒメという女神であるので、生命誕生、胎生十ヶ月を十号に分けた。山頂のことを御鉢といい、仏教用語でもおそなえする米を御鉢料と言うところから、米にたとえて『合』で区分した。昔から洪水の水量をたとえるのに『何合何勺』の水といったので、これにあてはめた。  
 B そのお山が登山の対象となった時代の、登山口から山頂までをご指摘のとおり、感覚的に10で割ったもの。
 C 各人の最終目的を十段階に設定し、その到達状況で、現在は何合目と決めたの。
 D 昔、山伏が酒一升かついで富士山に登り、途中で休んでは一合飲み、また休んでは一合飲みで、頂上に着いたときに最後の一合飲み終えた。(山伏さんが休憩ごとに一合のお酒を飲んで山頂で1升になった)
 E 夜間登山時に油をを入れた明かりが続く距離を1合と決め、山頂まで10回かかったのでそうしたという言い伝え。

   (〜フリー事典等より)

10.山伏の掛け声
 ・ 「六根清浄(ろっこんしょうじょう) お山は晴天!」 ・・・ 心はいつも晴れ晴れとして、高い意識で、念頭に入れてから 取り組む事が成功につながる。
 ・ 「六根清浄」とは、心身ともに清浄になること。
 ・ 霊山に苦労して登ること(修行)によって可能。
 ・ 六根とは、私たちが外界の物事をとらえる六つの感覚器官・認識器官。
     ⇒ 眼根(視覚)・耳根(聴覚)・鼻根(嗅覚)・舌根(味覚)・身根(触覚)・意根(思考〈心〉)。
 ・ 私たちは、「目に諸々の不浄を見て心に不浄を見ず」「耳に諸々の不浄を聞きて心に不浄を聞かず」でありたいのですが、時として心にも不浄を見聞きしてしまいます。そうした六根から生ずる不浄を清浄にしたいという願いが、「六根清浄」を唱えた富士登山なのです。
 「六根清浄」を唱える登山の起こりは、山伏が金剛杖を持って「六根清浄」を唱えたり念じたりしながら山に登ったことによるといわれています。「六根清浄」を唱える富士登山は、先達(山伏)に導かれて山頂をめざしたころの名残でしょうか。「六根清浄」を唱えて富士山に登ると、心身が清浄になり、登山の災難を免れるともいわれていました。
 ・ 六根とは、私たちの眼、耳、鼻、舌、身、意を指していますし、清浄とは、清らかになる、澄ませるという意味です。即ち、一歩一歩山を登り、山のふところに入ることにより、ことごとく清められることと、自分自身、全身を清らかにして、ということが含まれています。
 山を修行の場と考える時、そこに、「清浄なる大自然」を感じ、その中の絶大なる生命に全身を傾け、身も心も清らかになった自分との対話が始まるのであります。 〜 富士宮市ホームページより


 V. 山岳用語&山岳記事   〜 ヤマケイ、ヤマレコ、フリー辞典等より     
V-1.山岳用語
「地形」
 《カール》
 ⇒ 氷河の侵食によって、扇形にできた窪地。圏谷。  例 ---  涸沢カール、千畳敷カール。
 ・ 氷河の浸食により山頂直下の斜面が、まるで巨大なスプーンででもえぐられたかのように窪んでいる地形。
 《クレパス》
  ⇒ 雪渓上に生じた、雪渓の割れ目、裂け目。

 《独標》
  ⇒ 独立標高点。

 《ジャンダルム (gens d'armes)》
  ⇒  フランス語で衛兵を意味する。 穂高のジャンダルムが有名。 西穂〜奥穂間に衛兵の様にそそり立つ岩峰。

 《キレット》 (切戸)
  ⇒ 山の稜線が大きく切れ込んで落ちている場所。山の鞍部のうち、特に深くV字状に切れ込んだ地点。

 《馬の背(うまのせ)》
  ⇒  尾根の両側が崖になっている痩せ尾根。

 《鋸尾根(のこぎりおね)》 
  ⇒  鋸(ノコギリ)の刃のように幾つものアップダウンを繰り返す地形になっている尾根。そのまま尾根の名称(地名)になっている場合もある。

 《ヤセ尾根(やせおね) / ナイフリッジ
  ⇒ 両側が切れ落ちた道幅の狭い尾根道。  

 《ザイテングラート(Seitengrat )》
  ⇒ 山頂から横に張り出す岩尾根(岩壁の支尾根)のこと。語源はドイツ語:Seitengrat

 《バットレス(Buttress)》
  ⇒ 山頂や稜線を支えるかのように切り立っている急峻な岩壁のこと。語源は英語:Buttress。 もともとの意味は人工的な建築構造の一つを示す言葉。

 《リッジ》
  ⇒  稜線。 

 《ナイフリッジ》 
  ⇒  両側が切れ落ちた急峻な尾根のこと。通過には危険を伴うことが多い。

 《ルンゼ(るんぜ) / 岩溝》 
  ⇒  水の浸食作用でできた急で険しい岩壁の溝。語源はドイツ語:Runse

 《乗越(のっこし)峠、越、鞍部、コル 》
  ⇒ 鞍部 ⇒ コル ⇒ 稜線上で低く窪んでいる場所。

 《吊尾根(つりおね)》
  ⇒  二つのピークの間で緩やかな弧を描く稜線。 吊橋(つりばし)やハンモックをイメージしたネーミングである。

 《コシッパ》
  ⇒ またぐ場所(小峠)。

 《略奪点(りゃくだつてん)》
  ⇒  沢などの流れが落ちる途中で尾根を越えた地点。 他の沢に流れを「略奪」されたという表現である。 谷川岳一ノ倉沢登攀後の下降ルートにある略奪点が有名。

 《肩》
  ⇒ 山頂直下にある平坦地。山頂より少し下がった所にある平らな部分。

 《双耳峰(そうじほう) / 猫耳(ねこみみ)》 
  ⇒  頂上部に二つのピークを持つ山。

 《偽ピーク》 
  ⇒  山頂とされている地点の手前にある、まぎらわしいピークのこと。

 《テーブルマウンテン》
  ⇒  自然の侵食によって、山容がテーブルの様に見える山。

 《コル》
  ⇒ 稜線上で低く窪んでいる場所。
 ・ 尾根上のピークとピークの間の標高が低くなった箇所。
 ・ 昔から山をまたいだ反対側の集落等に抜ける径(みち)として使われることが多かった。
 ・ 山の生成過程に応じ、両側が切れ落ちた痩せ鞍部になることもある。
 ・ 地方により、乗越、ブッコシ、タワなど異なった呼び名が定着している。
 ・ キレットは一般的に規模の大きな鞍部を指す。
 * 《鞍部(あんぶ)、タルミ、コル、タワ》
  ・ 稜線上の凹んだ部分
 *  《タワ / ダワ・タオ・ダオ・ドウ
  ⇒  コルと同じ。峠は古来より文化的、経済的に意味のあるコルである事が多い。垰は急峻な岩場のキレットとは逆のなだらかなコルの意。  

 《峠(とうげ) / 鞍部、乗越
  ⇒ 山道が尾根道と交差し乗っ越しているところ。
 山脈越えの道が通る最も標高が高い地点。一般に鞍部に付けられている。
 昔の人々は山脈を越えて他の地域に行こうとする時、比較的に楽な鞍部を越えたことは、理にかなっており、人間の生活の必要から自然発生的につけられた。
 頂上部分が切り通しになっていることもある。 
  取り付きは、谷戸の集落から川沿いに付けられていることが多く、傾斜がきつくなるに従い川と別れ、頂上(稜線)を目指すことが多い。
 * 峠(とうげ)とは、山道を登りつめてそこから下りになる場所。
  山脈越えの道が通る最も標高が高い地点。なお、峠の片側にのみ大きな高低差があってもう一方の側が平坦に近いものを片峠という。日本での片峠の代表的な事例としては碓氷峠がある。
 峠は、中国地方で垰あるいは乢とも書き、「たお」「とう」「たわ」「たわげ」などと呼ぶ地方があり、地名などにも見られる(岡山県久米南町安ケ乢など)。
 登山用語では乗越(のっこし)、または単に越(こえ、こし)などとも言い、山嶺・尾根道に着目した場合は鞍部(あんぶ)、窓、コル(col)とも言う。
 かつて峠はクニ境であり、その先は異郷の地であった。そのため、峠は、これから先の無事を祈り、帰り着いた時の無事を感謝する場所でもあったことから、祠を設けている所が多い。この祠は、異郷の地から悪いものが入り込まないための結界の役割も果たしていたと考えられる。本来の意味から転じて、何らかの物の勢いが最も盛んな時期のことを峠という。
 * ブッコシ
  『簡易的な峠』という意味。 主に丹沢や道志などに多い山岳地形名称です。

 《デエロ(平)》 
  ⇒ 『平らな峰』という意味。デエロが大規模になると『天平(でんでえろ)』と言う。

 《高原(こうげん)》
  ⇒ 比較的標高が高く、連続した広い平坦面を持つ地形。

 《高層湿原(こうそうしつげん)》
  ⇒ 草原が広がっている湿地帯(湿原)の一形態。

 《池塘(ちとう)》
  ⇒ 湿原の泥炭層にできる池や沼のこと。  

 《草原》
  ⇒ 樹木がほとんどなく、笹など比較的背の低い草植物に覆われた地形。

 《ゾーリ(ぞーり) / 草里・双里
  ⇒  ゾーリとは『焼畑の峰』という意味です。 丹沢の城ヶ尾山の別名が『桃ノ木ゾーリ』。丹沢道志、奥多摩、大菩薩、東アルプス(奥秩父)に多い山岳地形名称。

 《出合》
  ⇒ 二つの沢が合流する地点。複数の地形が合流する地点の呼称。
  二つの沢(谷、川)が合流する地点など。南アルプスの”野呂川出合”など、そのまま地名になっている場合もある。

 《涸沢(からさわ)》
  ⇒  水が干上ってしまった沢のこと。

 《草つき》
  ⇒ 岩場が草に覆われた場所。

 《高巻き》
  ⇒ 水平方向に障害物がある為、垂直方向に迂回して進むこと。

 《トラバース》
  ⇒ 横断。

 《吊り尾根》
  ⇒ 二つの山頂をつなぐ稜線がつり橋のケーブル状じ見える尾根。

 《やせ尾根》
  ⇒ 尾根の両側が鋭い刃物のように切り立った場所。

 《支尾根(しおね) / 支稜線
  ⇒  より大きな尾根(主尾根)から派生している尾根のこと。 
 登山道から外れる支尾根に引き込まれることで、道迷い遭難につながるので、尾根が別れるポイントにおける位置(方向)確認が重要である。

 《スラブ》
  ⇒  滑らかな一枚岩。

 《テラス》
  ⇒  岩の棚。

 《ゴーロ》
  ⇒  大きな岩がごろごろと堆積した場所(地形)。
  北アルプスの野口五郎岳などは、地形の特徴であるゴーロに”五郎”の字を当て山名としている。

 《ザレ》
  ⇒ ザレは主に砂や土状の崩壊地、崩壊斜面を指す。

 《ガレ》
  ⇒  岩が主体の崩壊地、崩壊斜面。 このような箇所の下で休憩は極力取らないこと。

 《バットレス》
  ⇒ 山を支えるような形状の急峻な岩壁。

 《クサリ場》
  ⇒ 急斜面で危険な場所に、安全対策として、クサリ、チェーン、ロープが設置されている場所。

 《ゴルジュ》
  ⇒ 切り立った大きな岩壁にはさまれた狭い谷。語源はフランス語の「のど」の意。
 * 廊下(ろうか) / ゴルジュ
  ⇒  
両側が狭まった岩壁になった谷...の様子を見て家の中の廊下に例えた表現。 『ゴルジュ』と同意。

 《チョックストーン》
  ⇒  溝に挟まった岩や石。
  クライミングにおいては、チョックストーンにスリングをかけたりする事で、確保やランニングビレイの支点とすることが出来る。
  沢登りにおいては、大きな岩が挟まった滝を指すことが多くチョックストーン滝(CS滝)と呼ぶ。岩の両側を水が流れていることが多く、そこを突破の足がかりとする事が多い。

 《チンネ(Zinne)》 
  ⇒  岩壁中の一部尖った先端部を言う。 日本では北アルプス剱岳のチンネが有名。  Zinne(ドイツ語)。 

 《峡谷》
  ⇒ 峡谷(きょうこく)とは、渓谷(けいこく)の幅と比較して更に深い谷のこと。谷の断面は、V字形をなす両岸が険しい崖になっていて谷底平野を持たない。V字谷(ブイじこく、ブイじだに)とも。
地形輪廻の壮年期地形や河川の上流などの下刻作用の強い所に見られる。
 
 《ルンゼ》
  ⇒ 水や雪によって削られて出来た岩溝。

 《ガレ。ガレ場》
  ⇒ 石や岩が堆積していて、歩きにくい斜面のこと。
 ※大きな岩が堆積した所はゴーロと呼ばれる。
   石がゴロゴロ散乱した場所。急斜面かつ崩れやすいガレ場では、落石(落とす方と落とされる方の両方)が発生しやすいので、通行には注意が必要です。
  崩れやすいガレ場でストックを使うと、地面と接触する機会が増えますので、その分 落石(落とす方)を発生させる確率が高くなります。   

 《クドレ》(崩レ)
  ⇒ 『崩れている場所』という意味。

 《デブリ》
  ⇒ 土砂などの堆積物。雪崩により雪の塊がブロック状に散乱堆積した場所。

 《スノーブリッジ》
  ⇒  谷を埋める氷河や雪渓の下を水が流れ、流れの部分から融雪が進み雪が谷にかかるアーチ状のブリッジとなる。これをスノーブリッジと呼ぶ。
 豪雪地帯の深い廊下状にある出合には遅くまで残る事が多い。
 スノーブリッジは上部からは雪の厚さが分かりづらく、小さな荷重でも崩れる場合があるので横断する際は要注意。豪雪地帯の沢登りにおいてはスノーブリッジをくぐって進むケースもあり、崩壊には細心の注意が必要となる。

 《胸突き八丁》
  ⇒ (むなつきはっちょう):八丁=約873メートル。頂上近くの急傾斜のこと。
   大詰目の一番苦しいところ。
   胸を突かれたように息が出来ないくらい苦しいところ。

 《急登(きゅうとう)》
  ⇒ 標高差があり急傾斜が続く登山道のことです。
  「日本三大急登」と言えば、@北アルプス烏帽子岳のブナ立尾根、A南アルプス甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根、B谷川岳の西黒尾根となっています。 

 《活火山(かつかざん)》
  ⇒  「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」の定義に当てはまる火山 。

 《休火山(きゅうかざん:dormant volcano)》
  ⇒ 有史以来、火山活動の記録があるが、現在は噴気などの目立った活動のない火山を指す、旧来の呼び方。
   数万年周期の噴火活動があることなどが解明されたことにより、有史時代の活動記録のみをもとに火山活動を判断することができないことが解かってきたため、現在では休火山という言葉は死火山とともに廃用となっている。活火山以外の火山については、現在では「活火山ではない」「活火山以外の火山」等という。

 《死火山(しかざん、extinct volcano)》 
  ⇒ 有史以来活動の記録がない火山を指す、古い呼び方。 現在は使用されない用語。

 《外輪山(がいりんざん)》
  ⇒ 火山活動によって発生した大きなすり鉢状の地形(カルデラ)の縁にあたる尾根の部分。

 《火口湖(かこうこ)》
  ⇒ 火山の爆発によって地表の土砂が吹き飛ばされると窪地が形成される。その窪地に水が溜まって出来た湖を火口湖と呼ぶ。おおむね湖の水質は強酸性であることが多い。

 《ブッシュ》
  ⇒ ヤブ。

 《カヤト》
  ⇒ ススキ、カヤ等が生えている所。 

 《藪漕ぎ》
  ⇒ やぶの生い茂っている場所を漕ぐようにして進むこと。

 《タツマ》
  ⇒ 『猟場』という意味。山の中の猟場の道を『タツマ道』と言う。  

 《シシドオリ》
  ⇒ 『イノシシの通り道』という意味。『猪通り』。 

 《花崗岩(かこうがん) / 御影石
  ⇒ 山脈を形成する火成岩(マグマが冷えて固まった岩石)の一種。
  高山帯においては、飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、南アルプスの甲斐駒山脈などに見られる。

 《》
  ⇒  

 《奇岩(きがん)》
  ⇒  人の目に珍しく奇怪に見える造形の岩石。

 《カルスト地形》 
  ⇒ 石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が雨水、地表水、土壌水、地下水などによって侵食(主として溶食)されてできた地形(鍾乳洞などの地下地形を含む)。
   化学的には、空気中の二酸化炭素を消費する自然現象である

 《ドリーネ(スロベニア語:doline )》
  ⇒  石灰岩・ドロマイト地域で地下に空洞が発達し表層が崩落して生ずる陥没孔。


 《左俣(ひだりまた)》
  ⇒ 下流から上流を見たとき、左側の支流をいう。

 《右岸・左岸》
  ⇒ 川の上流から見て、左側を左岸(さがん)、右側岸を右岸(うがん)という。

 《渓谷(けいこく)》
  ⇒ 河川や氷河の侵食などによって出来た、周囲より標高の低い箇所が細長く溝状に伸びた地形。

 《渓流(けいりゅう) / 谷川
  ⇒ 下流域に比較して水量は少なくなるが、傾斜が急なため流れが速くなる河川の上流域のこと。

 《滑滝(なめたき) / なめ滝》 
  ⇒  岩肌を滑るように水が流れ落ちる形態の滝。

 《分水嶺(ぶんすいれい) / 分水界
  ⇒  雨水が異なる水系に分かれる山稜。
  * 分水界(ぶんすいかい、drainage divide)とは、異なる水系の境界線を指す地理用語である。山岳においては稜線と分水界が一致していることが多く、分水嶺(ぶんすいれい)とも呼ばれる。 

 《森林限界: (forest limit、forest line、tree line)》
  ⇒ 高木が生育できなくなる限界高度およびその地域を指す。日本のある北半球では北に行けば行くほど森林限界の高度が低くなる傾向にある。
 ・ 高木が生育できなくなる限界高度のことを指す。亜高山帯から高山帯に変わる地点でもある。
 ・ 日本の森林限界より手前(亜高山帯)における植生は、主にモミ属・トウヒ属・コメツガなどの常緑針葉樹林だが、森林限界の境界線付近では落葉広葉樹のダケカンバの比率が高くなる場合が多い。森  ・ 林限界より奥(高山帯)では、ハイマツなどの小低木が多い。高木の先端部がそれ以上伸びることができなくなる高度を高木限界と呼ぶ。

 《》 
  ⇒ 

 《》 
  ⇒

 《》
  ⇒ 

 《》 
  ⇒ 

 《》 
  ⇒  

  「行動」

 《アルバイト》
  ⇒ きつい、険しい、疲れる登山。

 《スタンス》
  ⇒ 足場。 

 《ビバーク》
  ⇒ ツエルト等の軽い装備で露営すること。 

  
 「天候」

 《ホワイトアウト》
  ⇒  吹雪・濃霧などで視界が利かなくなること。

 《モルゲンロート》
  ⇒ 朝焼けのこと。 

 V-2 「用具」

 《スパッツ》
  ⇒ 靴の中に雪や雨が入るのを防ぐための足首に付けるカバー。ショートとロングスパッツがある。

 《ツエルト》
  ⇒ 簡易テント。原語(独語:テント)。

 《ストック》 
  ⇒ つえ、杖。 : 1本で使う場合=ステッキ(握り部分がT型)。   ⇒⇒ バランス保持目的。
           : 2本で  〃  =ストック (握り部分がストレート。スキーストック状)。 ⇒⇒ 駆動力の補助。 

 《アイゼン》 (独語)
  ⇒ 登山靴の底に装着して使用する、金属性の爪(スパイク)で、雪山登山に使用。

 《アブミ》
  ⇒ 縄ハシゴ。

 《シュラフ》
  ⇒ 寝袋。種類 目的別 --- オールシーズン、3シーズン、夏、冬用。
                     材質別 --- 羽毛、化繊。

 《コンパス》
  ⇒ 磁石。北の方角(地球の磁北極)を指示。
    最新型は、磁北偏差修正機能や傾斜計、高度・気圧・温度計付。精度の高いオイル封入タイプが主流。

 《GPS》
  ⇒ 緯度・経度・高度を測定。自分の居場所を瞬時に表示。ルートメモリー、拡大・縮小機能付も。

 ※ 参考HP  ?  
 ・ 
索引 - 山岳用語 - Weblio 趣味  
 ・ 
登山用語・ 
 ・ 登山用語
 ・ 
登山用語集 - 初心者向け山の用語集 

 V-3. 登山靴の寿命

  【革製登山靴】  ⇒ つま先の縫い目が現れるまでは大丈夫。

   軽登山靴、皮革重登山靴、プラスチック重登山靴、兼用靴を目的、季節によって使い分ける。

  保守

  ・ 皮靴の場合は保革オイルや防水オイルを塗り、手入れしなければ性能が発揮できない。
  ・ 初めて使う場合、縫い目を目止め剤でシールし、保革油などの侵入による劣化を防ぐ。翌日以降に防水グリスなどを塗り、半日程度しみ込ませる。余ったグリスはふき取り、防水ワックスを塗る。磨いて光沢が出たら完了。
  ・ 使用後は、ブラッシング、少量の水で汚れを落とし、陰干しし、乾燥剤を靴の中に入れ保管する。
  ・ ソールの張り替えが出来るものは、早めに張り替えた方が長持ちする。

  【プラスチックブーツ】  ⇒ 製造後約5年。
  
  ・ 乾燥した涼しい場所に保管する。 

 V-4. 日本三大急登等

 (1)三大急登 
  @ 飛騨山脈: 烏帽子岳へのブナ立尾根コース。  高瀬ダム1,270m ⇒ 烏帽子小屋 2,520m。
      (約1,250m/3.3km=380m/k)。
  A 甲斐駒ケ岳への黒戸尾根コース。 (約2,200m/8km=280m/k)・
  B 上越:谷川岳への西黒尾根コース。 土合 750m ⇒ トマの耳 1,963m (約1,210m/7km=170m/k)。

  ※《 標高差第一位 》
  @ 剱岳への早月尾根コース。
    : 馬場島760m ⇒ 2,998m(標高差=2,240m =210m/k)、累計≒2,400m/10.5km。
  A 甲斐駒ケ岳への黒戸尾根コース。
    : 竹宇(ちくう)駒ヶ岳神社 770m ⇒ 2,967m (標高差=2,200m =280m/k)、累計=2,300m。

  ※  富士山登山
   一般的な登山コースで五合目から登る4ヶ所の内、御殿場口からのコースが最も標高差が大きい。  ⇒ 2,280m。
   数字上では、標高差2,280mで、第一位になります。
人気度  コース スタート地点標高 富士山頂標高 標高差  登り 下り  合計
@ 吉田口(河口湖口) 2,304m 3,715 m 1,411m  6時間: 7.5km 3時間:7.6km 9時間: 15.1km
ルート上の山小屋が多く、利用者も多いため、安心感がある。山頂まで行かなくても、ルート上の大部分から日の出が見える。
A 須走口 1,970m 3,715 m 1,745m  5時間40分: 7.8km 3時間: 8.5km 8時間40分: 15.3km
はじめは緑の中を歩き、変化を楽しめる。 比較的すいており、マイペースで歩ける。下りの大須走りは富士山ならでは。
B 富士宮口 2,380m 3,720m 1,340m  5時間: 5.0km 2時間30分: 5.0km 7時間30分: 10km
スタート地点の標高が最も高く、コースタイムは最短。
C 御殿場口 1,440m 3,720m 2,280m  8時間: 11.0km 3時間: 8.5km 11時間:19.5km
標高差、歩く距離ともに最大。 登山客少く、山小屋も少ない。
  ※三大岩稜
  @ 前穂高岳への北尾根。
  A 槍ヶ岳への頂上から北東へ派生する北鎌尾根。
  B 剱岳への八ッ峰。
 
  (2)三大雪渓
   @ 白馬大雪渓  :白馬岳(しろうまだけ):標高2,932m
   A 針ノ木大雪渓 :針ノ木岳:標高2,821m。
   B 剱沢大雪渓  :剱岳:標高2999m

  (3)三大キレット
   @ 大キレット   :槍ヶ岳  〜 穂高岳
   A 八峰キレット :五竜岳 〜 鹿島槍ヶ岳
   B 不帰キレット :白馬   〜 唐松岳

  (4)三霊山
   @ 富士山
   A 立山
   B 白山

  (5)三大峠
   @ 針ノ木峠 : 北アルプス越え 2,541m
   A 三伏峠  : 南アルプス越え 2,580m
   B 雁坂峠  : 奥秩父越え    2,082m

  (6)三大渓谷
   @ 清津渓谷(新潟県)、
   A 黒部渓谷(富山県
   B 大杉渓谷(三重県)

  (7)三大瀑布
   @ 那智の滝(和歌山県)
   A 華厳の滝(栃木県)
   B 袋田の滝(茨城)

  (8)三大清流
   @ 柿田川 
   A 長良川
   B 四万十川 

  (9)三大急流
   @ 最上川 
   A 富士川
   B 球磨川

  (10)三大渓谷
   @ 新潟県・清津渓谷 
   A 富山県・黒部峡谷
   B 三重県・大杉峡谷

  (11)三大瀑布(三名瀑)
   @ 栃木・華厳の滝 
   A 和歌山・那智の滝
   B 茨城・袋田の滝、 富山・称名滝

V-5. 世界7大陸の最高峰

 (1) アジア大陸
    エベレスト : 8,848m ネパール・中国
  ・ エベレストエヴェレストEverest)、またはチョモランマChomolungma, Qomolangma)。 ヒマラヤ山脈にある山。世界最高峰。英名エベレストはインド測量局の長官を勤めたジョージ・エベレスト (George Everest) にちなむ。1920年代からの長きにわたる挑戦の末、1953年に英国隊のエドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイによって初登頂がなされた。

 (2) 北アメリカ大陸
     マッキンリー : 6,194m     アラスカ
  ・ デナリ (Denali) またはマッキンリー山(Mount McKinley)またはマッキンリーは、アラスカにある、北米大陸の最高峰である。

 (3) 南アメリカ大陸
     アコンカグア : 6,962m     アルゼンチン
  ・ アコンカグア(Aconcagua)はアンデス山脈にある南米最高峰の山である。死火山であるが、火口、噴火歴はない。アルゼンチンとチリとの国境付近のアルゼンチン側にある。 初登頂は、1897年1月14日のマティアス・ツールブリッゲンによるものである

 (4) ヨーロッパ大陸
    エルブルース : 5,642m    ロシア
  ・ エルブルス山(ロシア語: Эльбрус)はコーカサス山脈の最高峰。高さは5,642mで、ヨーロッパの最高峰でもある(地理的には大コーカサス山脈がヨーロッパとアジアの境界とされる)。大コーカサス山脈のすぐ北側を走るボコボイ山脈に連なる。エリブルス山とも。

 (5) アフリカ大陸
    キリマンジャロ : 5,895m    タンザニア
  ・ キリマンジャロ (スワヒリ語: Kilimanjaro) はタンザニア北部にある山で、アフリカ大陸の最高峰。山域がキリマンジャロ国立公園に指定されている

 (6) オーストラリア大陸 
      コジウスコ : 2.230m      オーストラリア
  ・ コジオスコ(コジオスコ山、Mount Kosciuszko)は、オーストラリアの山で、オーストラリア大陸の最高峰(七大陸最高峰)である。コジオスコ国立公園の中心地である。また、この山を中心とする地域は、スノーウィー・マウンテンズと通称され、冬季にはオーストラリアの主要なスキーリゾートとして知られている。

 (7) 南極大陸
    ビンソンマシフ : 4,897m     南極

 W 中高年登山
W-1.中高年登山
 ・ 登山家の故深田久弥氏が64年に出版した「日本百名山」をきっかけに、百名山登山ブームが始まり、時代の流れに応じ近年益々盛んになっているようです。
 ・ 登山することは、健康維持になり、大自然に親しむことで、心が安らかになるなど多くのメリットがあり、大変喜ばしいことだと思います。
 ・ その一方で、ここ10年ほど前から、中高年者の遭難事故が目立つようになってきています。
 ・ 2,005年の遭難は10年前より約5割増の1,684件(死者・行方不明者273人)。うち1,372件(同244人)が40歳以上だそうです。
 ・ 百名山は、筑波山と開聞岳を除けば全て標高1,500メートル以上で、3,000mクラスの高山での天候の急変時は、非常に危険を伴いますが、いつも安定した天候での登山に慣らされて、安直になっている人を見受けます。
 ・ 地図を解読できなかったり、グループ参加ですべて他人任せの登山であったり、易しいルートしか登ったことがなかったりの人を見受けます。
 ・ 最近は地図を読まない登山者が増えた気がします。かといってGPS・ナビゲーションを携帯している人は別ですが、まだ少ないようです。GPS機能付き携帯電話が急速に普及していますが、登山コースでは電波の圏外になり、まだ利用区域が限られています。今後の整備が望まれます。
 ・ 地図と磁石で地形を見て位置を確認する人などあまり見受けなくなりました。
 ・ 百名山では、難しい登山の技術はさほど必要ありませんが、安全に対する、基本は確実に身につけておくべきでしょう。
 ・ “百名山に登れば上級者”という錯覚に陥りやすい。意識して登山学を学ぶ必要があるとおもいます。ハイキングだけでは、決して上達しません。
 ・ 長年の経験によって判断力が養われますが、基本をしっかり学んでおけば少ない経験でも危険な時に役立つとおもいます。
 ・ 遭難事故のうち、ほとんどがほんの不注意によるものです。
 ・ 遭難事故の原因ワースト3は、@ 道迷い。 A 平易な登山道からの転落。 B 体調不良。
 ・ 普段特に運動していない中高年者は、体力が年々低下落ちていきます。 若い頃の感覚で行動すると、思わぬケガをすることがあります。
 ・ 「山を司っている大自然の神々様に感謝しながら、登らせてもらう」という意識を持ち続けることが何にも増して大切です。


W-2.登山事故  
 山岳遭難事故は後を絶ちません。毎月のように、遭難のニュースを目にします。1年中登山での事故は起こっています。 毎年のように繰り返される山岳事故。
 遭難する人の年齢の高齢化です。既に近年で見ても60歳台、70歳台の人達が全体の中で35%も占めています。
 遭難者は、圧倒的に高齢の山ボーイが多い。
 事故は気が緩んだときに起きやすい。
 リスクの恒常性という統計からしても、ベテランになれば、より危険な領域に入るので、事故を引き起きしやすくなる。
 事故は何でもない、思っても見なところで起こりがち。
 高齢になるししたがって、平地でもつまずき、スリップ、転倒を起こし易くなる。 
 山では瞬時の判断能力と俊敏な動きが要求されます。 
 若者や運動神経の優れた登山者は、浮石に足を乗せても瞬時に判断できれば、バランスの体勢を戻すことができ、ガレ場でスリップしてもすぐに他の石につかまったり、体を入れ替えたりしてスリップを止めることができます。

 「山岳遭難事故防止のために」
《主な遭難事故要因と対策》 
 1. 転落・滑落
 ・ つまづく、浮石に乗る、滑る、バランスを失う、などささいなミスから転落・滑落事故に繋がっています。これらの事故の多くは事故当事者の不注意やミスで、慎重に行動すれば防げるものがほとんどです。
 ・ 危険箇所では細心の注意を。 気の緩みに注意。雪渓を歩く際はアイゼンを。
 2. 道迷い
 ・ 遭難者数全体の約40%が道迷いによる遭難。
 ・ 道に迷わないように行動する。
 ・ 面倒くさがらずに小まめに地図をチェックし、現在地を把握することを怠らないようにしましょう。
 ・ 「おかしい」、と感じたら引き返すこと。現在地がわかっていないのなら、距離が遠くても最後に現在地を確認した場所まで引き返す方が確実です。 
 ・ 沢を下らずに尾根に登ること。
 ・ 沢は進むにつれて険しくなり、滝や崖が現れ立ち往生、無理をして滑落、と言うのが最悪のパターンです。
 ・ 状況が良くならないときは待機かビバークをする。
 3. 高山病 
 ・ 酸素が薄くなることで生じる、疲労や発熱、吐き気、頭痛などの様々な症状。3,000m以上で健著。
 ・ 高山病になったときは無理に行動せず、体をやすめながら様子をみましょう。行けそうなら登山を続ければ良いのですが、体調不良が続くようなら一度低高度を下げて様子をみましょう。
 ・ しっかりと睡眠をとって登山をする。
 ・ 体を高度に慣らす。
 4. 低体温症(疲労凍死) 
 ・ 中心体温が35度以下になり、生体活動の維持に必要な水準を下回ったときに生じる様々な症状の総称。
 5. 落石 
 ・ 落石が多発する場所は、雪渓や岩場、ガレ場。落石の可能性がある場所を通る際には上部を警戒すること。またこのような場所では休憩をしてはいけません。
 ・ 雪渓の落石は、音がなく、高速なので特に注意を。
 ・ ガレ場・岩場の落石。
 ・ 浮石に注意。落石に気づいたら自分以外の人に知らせなくてはなりません。「ラーク!!!」。ヘルメットを着用を。
   〜 「初心者のための登山とキャンプ入門より抜粋」

 ※ 要点
* 山の事故を防ぐ大きなタイミング
  〜計画段階で事故を防ぐ。 
  ・ 適切な山、適切な時期、適切なコース、適切なメンバーで。
  ・ 出発段階で事故を防ぐ。
  ・ 悪天候などでは中止を。
  〜 現地で事故を防ぐ
  ・ 奥に進めば進むほど、引き返すのが難しくなる。
  ・ 悪天候などになる前に計画変更、延期。
* 予防対策 
 ・ 軽量化に勤める。
 ・ 最後まで同じペースで歩くことが。下山に事故が多い。
 ・ 登山届けを必ず出す。
 ・ 引き返すことをネガティブにとらえない。 
 ・ 山は逃げない。

* 遭難時の対応
 ・ 諦めない。必ず下山できると信じること。
 ・ 体力の温存。 パニックになって動き回り、体力を消耗させない。
 ・ 少しでも雨風をしのげる場所に移動し、ビバーク、天候回復を待つ。
 ・ 通信可能な場合、スマートフォンから110番通報し、案内にしたがって、位置情報を送信。
 ・ 捜索ヘリコプターの行動原則を知っておく。  
  〜 はじめに遠巻きで飛ぶ。ヘリが来ているぞと遭難者に知らせ、次に一つずつ谷、尾根を見ていく。  
  このときまでに、上空から視認しやすいところに出て、目立つもの(森の中=白色布、岩山=赤布、ライト点滅)を振る準備をしてもらうよう誘導している。

 * 体脂肪
 ・ 体脂肪は、身体を動かすために必要なエネルギーを備蓄として溜め込む働きをしてる。
   栄養が足りなくなった緊急時などには、身体に溜め込んだ体脂肪を燃焼して予備のエネルギーとして活用。  
   食料が安定して手に入れられなかった大昔は、体脂肪が生きるために非常に重要だった。
 ・ 脂肪は、寒さから身を守る、免疫を強化する。
 ・ 体脂肪率(%) = 体脂肪の重さ(kg) ÷ 体重(kg) × 100 。
 ・ 男性 : 体脂肪率15〜20%、女性:20〜25%が「普通」。
   男性 : 25%以上、女性:30%以上が「肥満」。
   男性 : 10%以下、女性:20%以下が痩せ。
 ・ 肥満判定は「体脂肪率」、以前は BMI(=ボディマス指数)。
   BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) 理想的なBMIは「22」。

 * 体脂肪の熱量 
 ・ 内臓脂肪 1g=7,000kcal (体の脂肪には約20%の水分が含まれてるので、9千Kcalの八割分)。  
 ・ 成人男性の一般的な体脂肪熱量は、60Kg×15%×7,000Kcal≒6万 Kcal
 ・ 基礎代謝量は
  基礎代謝量の計算式
  【体重】×【基礎代謝基準値】=【基礎代謝量】
    基礎代謝基準値は男女とも30 〜 60才代で約22。
    体重60Kgでは約1,300 Kcal/日 
 ∴ 生存可能日数≒46日

 * 体脂肪を有効に利用する方法
  ・ 体脂肪は、余った栄養分を体内に貯めこんだ固形燃料のようなもの。
  ・ 脂肪は遊離脂肪酸という形に分解しないと燃やせない。
  ・ 運動をしてエネルギーが必要になると交感神経が活発になり、リパーゼという酵素が活性化され、中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解し、エネルギーとして利用される。
  ・ メカニズム
   @ 有酸素運動、無酸素運動実施  ⇒ アドレナリン、成長ホルモンを分泌。
   A アドレナリン・成長ホルモンが褐色脂肪細胞を刺激。  ⇒  褐色脂肪細胞が脂肪燃焼リパーゼを分泌。
   B 脂肪燃焼リパーゼが血流で全身の白色脂肪細胞に到達。  ⇒  溜まった脂肪が遊離脂肪酸に変換される。
   C 遊離脂肪酸が血流により全身の細胞のミトコンドリアに作用。  ⇒ 遊離脂肪酸をミトコンドリアに取り込む。 
   D ミトコンドリアで遊離脂肪酸をATPに変換。  ⇒ エネルギーや体温維持などに使用される。
 ・ 着火剤
  脂肪は石炭、糖質は丸めた新聞紙、麦わらのようなもの。 石炭着火には最小限の着火剤が必要。
   体内脂肪は、小さなダルマストーブのようなもの。最初の石炭が燃え尽きてしまうと、灰が溜まって空気が火格子から入らず新たな石炭を入れても酸素不足で消えてしまう。
   灰を落としてから再び最初から着火剤の細い燃えやすい割りばしや紙くず、ダンボール等に火をつけて石炭に着火させることを繰り返す。
  糖質(炭水化物)飴玉、チョコレート等を、朝 〜 夕方まで約 3 時間毎に、水と一緒に少しづつ分けて食べること。
  一日分で約150Kcal必要。
  板チョコレート1枚: 50g 300 Kcal、 飴ダメ 1個 : 15 〜 30Kcal。
  ∴ 水分(沢水)と、脂肪燃焼助燃用糖分があり、生きようとする意識があれば、40日間は生きられる。
   1週間分では、板チョコ約4枚、きのこの山等2箱(一箱 約 500Kca/80〜100gl)スポーツようかん2箱(1箱 (40g5本入り)×110Kcal≒550Kcal)のいずれかが必要。
 参考引用HP
 ◎ 〜 「あれっ!おかしい」と思ったら - 豊川山岳会 
 ◎ 〜 過去の道迷いによる遭難事例など | 豊川山岳会 
 ・ 
皮下脂肪の落とし方は脂肪燃焼のメカニズムを理解しよう | ダイエットなら
 ・  脂肪燃焼させる効果的な運動方法は?【筋トレより心拍数!】 | ダイエット
  はじめての登山 - 初心者の登山 - 山で遭難しないために vol.1 - 道迷い
 ・ 山岳遭難から1週間、74歳男性を無事救助 TBS NEWS
  
* 山岳保険
 ・ 警察の山岳救助隊は費用が要りませんが、消防や山小屋の関係者には日当がかかりますし、救助のメインであるヘリは50万円から数百万円かかる。
 ・ 救助に日数がかかると、莫大な費用が請求されます。
 ・ 遭難の捜索費用、救助費用の補填を目的とした保険として、日本費用補償少額短期保険“レスキュー費用保険”がある。
 ・ 年間保険料は5,000円で、補償は300万円まで。死亡、入通院、賠償責任に対する補償はない。
 ・ 山岳事故は経験してからでは遅い。
 
 * 滑落事故
 ・ 詳細は下記HPへ
  ≫ ≫  巻機山滑落事故 レポート

X.天象
 .雲と霧と霞、靄と煙霧 



“雲”の定義
 @ 微細な氷の粒や水滴が集まり,空中に浮遊しているもので,地表面に接していない。
  * 雲の分類  高度差による分類 ⇒ 上層雲(3〜8km)、 中層雲(2〜4km)、 低層雲(2km以下)
            雲形   〃     ⇒ 基本10類、 26種、 

“霧”の定義
   @ 微細な氷の粒や水滴が集まり,空中に浮遊しているもので,地表面に接している。視程が1Km未満の場合。

“霞”の定義
 @ 微細な浮遊水滴や湿った微粒子が集まり,空中に浮遊しているもので,視程が1Km以上の場合。
    なお、“霞”は気象用語にありません。

“靄”(もや)の定義
 @ 微細な氷の粒や水滴が集まり,空中に浮遊しているもので,地表面に接している。視程が1Km以上の場合。 

“煙霧”の定義
 @ 水分を含まない微細な粒子が集まり,空中に浮遊しているもので,視程が10Km未満の場合。

 .雨の降る確率・強さ 
   
  “予報の対象としている区域・時間内に降る雨の量の合計が、1mm以上になる”確率です。
  対象時間 --- 今日・あすの場合 ⇒⇒ 6時間毎。(午前0時〜午前6時,午前6時〜正午,正午〜午後6時,午後6時〜深夜0時,など)。
 【雨の強さ】

   <霧雨>        : 直径 0.5mm未満による弱い雨。
  <小雨>        : 数時間続いても雨量が1mmに達しないくらいの雨。
  <弱い雨>       : 1時間雨量が3mm未満の強さの雨。
  <やや強い雨>    :  1時間におよそ10mm以上20mm未満の雨。
  <強い雨>      : 20mm以上30mm未満の雨。
  <激しい雨>     : 30mm以上50mm未満の雨。     
  <非常に激しい雨> : 50mm以上80mm未満の雨。
  <猛烈な雨>     : 80mm以上の雨。 

 .風の強さ 
   気象庁では、風の強さの客観的表現として、“風力”の尺度を使用しています。天気予報での表現としては、強い風等の6段階で区別しています。
   【風力】
     <風力0から風力12まで、風速を13に分けて表現しています。
            
   【強さ表現】  
    <静穏>      : 風速0.3m/s未満
    <やや強い風>  : 10m/s以上15m/s未満
    <強い風>     : 15m/s以上20m/s未満
    <非常に強い風> : 20m/s以上30m/s未満
    <暴風>         : 25m/s以上 
    <猛烈な風>    : 30m/s以上、または最大瞬間風速がおよそ50m/s以上 

   ・ そよかぜ : 気持のよいゆるやかな風    ・ 突風 : 急に吹く強い風で継続時間の短いもの   
   ・ おろし   : 山から吹きおろす冷たい強風 ・ だし : 陸から海に向かって吹き、船出に便利な風であることからきた風の名
    
 .虹
 “虹”の定義
   ・ 太陽と反対側に浮かぶ雨粒がプリズムの役目をして、入射した光が雨粒の中で、屈折し 光分光して、色が分かれたもの。
      
 “虹”の語源
   ・ 「にじむ」という言葉から変化した。
   ・ 背中が光っているコガネムシのように見えたから、「ムシへん」をつけた。
   ・ 「ヘビ」に見えた。

 “虹”の色、種類
   ・ 視半径42度の円弧の主虹と、視半径51度の副虹とがあります。主虹の色の並び順は、副虹では反対。

   ・ 40−42度の範囲で色が連続して変化して、合わせて7色の虹となって見える。
   ・ 順番 (外側、上空側) : 赤→橙→黄→緑→青→藍→紫  (内側、地面側)。 赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)
   ・ 《種類》
    @ 主虹 ⇒ 水滴の中で、屈折2回、反射(全反射)1回して出てきた光をその先で観察者が観察すると、光を7色に捉えて虹が見える。
    A 副虹 ⇒ 水滴の中で、屈折2回、反射2回してでてきた光を、その先で観察者が観察すると、主虹の外側に見える。
   ・ 虹は必ず太陽の反対側にできます。

 .星
 “星”の種類
 @ 恒星 ⇒ 自ら光っている星。 
  A 惑星 ⇒ 自ら光らず反射光で見える星。

 宇宙全体に存在している恒星の数 
  ⇒ 宇宙の星の数 ≒ 銀河系内の星の数×銀河の数 ≒ 千億×1兆=10^23(10の23乗)個
 ・ 昔化学の授業で習った定数と偶然一致しているようです。
  (アボガドロの法則 「同一体積に含まれる気体分子の数は等しい」1モルとして22,4Lの同じ体積 1mol(=6×10^23個)の気体分子) 
 ・ 現在の技術で観測可能な星の数は、7×10の22乗個(700垓個)で、地球上の海岸や砂漠の砂粒の全個数の約10倍だそうです。
 ・ 肉眼で観測可能な星の数は最大約5,000個。通常約2,500個。都会では数十個程度。
  (夜空の星の数を4億3500万個まで数えたそうです --- 米国のパロマー山天文台などの観測で得られたデータを基にしたデータ)

 (2).銀河写真撮影
  晴天時、山小屋で眺める満天の星空、特に美しい天の川は思わず見とれてしまいます。
  その情景を、写真で取りたいと思ってますが、難しそうでチャレンジしたことはありませんでした。
  最近は、一眼レフカメラでなく、ポケットサイズのコンパクトデジカメでも撮れるとの情報を得ましたので、購入し機会を見て挑戦してみたいと思います。 
 1.必要機材
  @ カメラ
   キャノン S120:星空撮影機能付き。
  A 三脚
  B レリーズ or リモコン 
 2.カメラ設定 
   ISO = 3200、 F = 3.5、 露出 = 30秒
 
 * 薄明時間の星景写真 
  ・ 薄明の時間はブルーアワーやブルーモーメントとも呼ばれるように、この時間に撮影する写真は全体的にブルー架かった色味が魅力的。 
  ・ 日の出前、日の入り後の約1時間半 〜 30分。 
  
 参考HP
 ・ 
天の川撮影方法[初心者コース]?満天の星の下で天の川を!
 ・ 
惑星・星座・星雲・星団の撮影方法 
 ・ 天の川や星の撮影方法!場所、日時、設定、ピント、撮影後の露出

 6.霧氷
 5−6−1.“霧氷”  
 * 霧氷とは
  ・ 霧氷(むひょう)は着氷現象の一種で、氷点下の環境で樹木に付着して発達する、白色や半透明で結晶構造が顕著な氷層の総称。
  ・ 空気中を浮遊している過冷却された微小な水滴が、樹木など物にぶつかるなどのきっかけで瞬間的に凍ったもの。 
  ・ 一般的に冬山で見られ、過冷却にある霧(着氷性の霧)によるものと、空気中の水蒸気の昇華によるものがある。樹氷、粗氷、樹霜の3つに分類される。
  ・ 霧氷は樹氷・粗氷・樹霜の3つに分類。
  ・ 白色や半透明の霧氷に対して、着氷性の雨によってできる、ほぼ透明な付着氷は雨氷という。 
  ・ 「過冷却水」:霧や雲の粒は直径が、0.01〜0.03ミリメートル程度の微小な水滴です。このような小さな水滴になると0℃以下の温度、マイナス10℃以下になっても凍結しないで液体の水のままでいることがあります。この状態の水のこと。
  ・ 霧氷(樹氷)のでき方は、その時の気象条件(風の強さ・気温)により、いくつかの種類に分けられています。
  ・  粗氷:気温が低く、風が強い時には、粗氷と呼ばれる半透明または透明に近い、固い氷ができます。 樹霜:過飽和の水蒸気が、木の枝などに凍りついてできます。 霧が出ていない時も、できることがあります。
 5−6−2.“霧氷の種類”
  * 霧氷(むひょう)は、過冷却された霧粒が風で木などに吹き付けられ、その刺激で氷となって付いたものです。木に白い花が咲いたように見えます。
  * 雨氷(うひょう)は、0℃以下になっても凍っていない過冷却状態の雨が地面の物に付き、透明の膜状に凍ったものです。
  * 樹霜(じゅそう)は、水蒸気が気温の低下で昇華し、樹木の枝など地面より高い所にできる霜のことです。霧状になった水蒸気が付着し、氷結する樹氷とは区別されます。
  * 樹氷(じゅひょう)は、大気中の水蒸気が樹木や植物の表面に直接昇華するのを樹霜、樹霜を含め過冷却な雲粒が付着して凍結した場合の総称は、樹氷といいます。樹氷は蔵王や八甲田が有名ですが、樹木が完全に覆われて「スノーモンスター」「アイスモンスター」「雪の坊」などと呼ばれる事があります。


 Y.山の幸

 登山の楽しみの一つに、山の幸を味わうことが挙げられます。
 季節によって、特徴のある山の幸を収穫したり、宿泊地で料理されたものを美味しく味わうのもいいものです。
 日帰り登山での収穫時は、帰宅後、家庭で味わうのもいいものです。

  1.【おもな山の幸】

季節 分類 名前 好み度 季節 分類 名前 好み度
初春 山菜 ふきのとう 晩春 山菜 ウド
行者ニンニク フキ
ワラビ ネマガリタケ
ゼンマイ
タラの目
こごみ 果樹 ブルーベリー
コシアブラ クワ
葉ワサビ 木苺
イタドリ

季節 分類 名前 好み度 季節 分類 名前 好み度
初秋 きのこ とんび舞茸 晩秋 きのこ なめこ
椎茸
しめじ
山菜
果樹 ヤマブドウ 根菜 やまいも
山栗
椎の実 果樹 銀杏
クルミ
あけび

  【山菜】
 山菜(さんさい)とは、山野に自生し、食用にする植物の総称。通常栽培はされず、自生しているものを採取する。 ノビルやヨモギなど、土手やあぜ道に自生している植物で食用になる場合もあるが、これらは普通山菜とは区別して野草と呼ばれる。
  ・ ふきのとう : 独特の香りがあるふきのとうや葉柄を食用とする。 蕾みの状態で採取され天ぷらや煮物・味噌汁・ふきのとう味噌に調理して食べられる。
  ・ タラの芽  : ウコギ科の落葉低木樹。新芽を「たらの芽」「タランボ」と称しスプラウトとして食用にされ、販売もされている。天ぷら等に調理すると美味。山菜の王」と言われる。

  【ドングリ】
  ブナ科植物の実の総称。国内でドングリをつける木は20種類ほど。 
 落葉樹
  ・ コナラ  : 砲弾型のドングリ。 うろこ状模様。 薪や炭の材料になるので、里山にはよく見られる。 
  ・ ミズナラ : コナラに似るが、葉の切れ込みが大きく、葉の付け根がほとんどない。 うろこ状模様。 ドングリの殻斗は大きく深い。ふつうコナラより標高の高い場所に生える。
  ・ クヌギ :イガイガの殻斗で丸いドングリ。 細長いとげ。  ドングリ(団栗)という名前はクヌギのドングリをさすといわれる。樹皮はごつごつしている
  ・ カシワ : 大きく厚い葉は、かしわもちに使わる。 細長いとげ。 よく農家の庭に植えられている。
  ・ クリ   : ブナ科クリ属の木の総称。 果実は直径5 - 11cmでいがに覆われ、1個から7個の種子が入っている。クリの実のことを「マロン」と呼ぶ場合があるが、本来はトチノキ科のマロニエの実のことである。 
  ・ ブナ  : ブナ科ブナ属の木。落葉広葉樹で、温帯性落葉広葉樹林の主要構成種。  雌雄同株で、花は春につく。
     果実は総苞片に包まれて成熟し、それが割れて散布される。シイの実の表面を少しトゲトゲさせた感じである。出てきた果実は、断面が三角の痩せた小さなドングリといったところ。しかしながら、中の胚乳は渋みがなく脂肪分も豊富で美味であり、生のままで食べることもできる。 白神山地のブナ林は世界遺産に登録されている。

 常緑樹
  ・ シラカシ: 細長い葉で、葉のふちには細かい鋸歯(ギザギザの部分)がある。 横じま模様。  防風や防火のために家のまわりに植えられることがある。やや内陸性。
  ・ アラカシ : 葉の上の方(全体の3分の1程度)に鋸歯がある。 横じま模様。
  ・ ウバメガシ : 暖かい地方の海辺に生える低木。 うろこ状模様。  公園や街路樹にも。備長炭に使われる。
  ・ マテバシイ : 大きくて厚い葉、ドングリはまとまってつくので、わかりやすい。 うろこ状模様。 実は食べられる
  ・ スダジイ : 実が食べられるシイの仲間。葉は厚く、裏側に灰褐色の毛がある。 先が割れる。    
           (〜フリー事典等より)
     参考HP  ⇒ ⇒  エコロジカルウェッブ様: ドングリ図鑑


Z.高山植物
  ・ 一般には森林限界より高い高山帯に生えている植物のことを指す。広義には高山帯だけではなく、亜高山帯に生育する植物も含める。
  ・ 垂直分布帯でもっとも高い高山帯に生える植物をいうが、日本では針葉林(針葉樹林)帯から上の植物をも含めて、きわめて広義に使われている。
  ・ 高山植物は寒帯の植物に由来するものが多いが、低地の植物が、それぞれの地域で高山帯に適応するようになった現地形成の種類もある。
  ・ 日本列島においては,森林限界は海抜高度2500m前後にあり,それから上部を高山帯とよぶ。これは水平的な気候帯と比較するとほぼ寒帯に相当する(しかし,最近日本列島には気候的にみて寒帯に相当する高山帯がないという説もあり,日本の高山帯が高緯度地方の寒帯や低緯度地方の高山における高山帯と対応して,どのような位置を占めるのかは今後の研究課題でもある)。  この高山帯におもな分布域のある植物を高山植物と総称する。


 1.《お花畑》
 ・ 高い山にある花の多い草原、または矮性(わいせい)低木群落をいう。高山植物群落と同義に用いられることもある。一般にお花畑とよばれるものは、針葉林帯(針葉樹林帯)の雪崩(なだれ)斜面に成立するシナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマなどの広葉草原か、雪田周辺のウサギギク、クロユリなどの広葉草原をさすことが多い。水分条件を主として、お花畑を乾性、中性、湿性に区別することもある。山岳ツーリズムの誘因の主たるものである。
 ・ 高山植物の群落のことを、専門家の間では「お花畑」という。 高山では短い夏に草花の 開花が集中することにより、花畑になる。
  ・ 各種サンゴやウミシダ、ウミトサカ、イソバナなど の色・形様々な植物に似た生物が群生し、カラフルこの上ない場所を表現する言葉。

 2.《紅葉》
 ・ 秋も深まり、いよいよ冬が近づいてくると、落葉樹の葉は一斉に散り始めます。
 ・ 木の葉が老化して、働きが止まると、葉の付け根の部分に離層(りそう)という
 ・ 新しい組織がつくられ葉はそこから枝を離れて落ちていきます。 葉が老化したために起こる現象と言われています。
 ・ 葉を落とすことで水分収支のバランスを図っている。
 ・ 秋になると、日照時間が短くなり、気温が下がるにつれて、根の水分を吸い上げる力が弱くなる。
   落葉樹の葉は面積が広いため、水分が蒸発しやすいので、葉を落とすことで水分収支のバランスを図っている。
 ・ 乾燥する冬には葉の裏の気孔から、どんどん水分を奪われてしまうため、葉があると
木全体が死んでしまうのです。そこで落葉樹は生育に不利な冬の時期は、一度に葉を落として休眠するわけです。
 ・ 葉があると生きていけない落葉樹。  樹木は「常緑樹」と「落葉樹」に大別されます。落葉樹は4月から10月までの間に盛んに光合成をして、成長し、種子をつくるための養分を貯蔵します。 しかし、秋になり日差しが減り、気温が下がると、葉の葉緑体での光合成能力が一気に落ちるのです。 このとき落葉樹が緑の葉をつけたままだと、栄養不足で自分の体を維持できなくなってしまうのです。
 ・ 落葉のもう一つの役割
 ・ 植物は根から必要なものを吸収しますが、間違って吸い込んだ不要なものや老廃物を葉に蓄えておいて、年に一回捨てているのです。排せつされた葉は木の根元にたまって、
バクテリアなどに分解されて、木などの養分となります。
肥料をやらなくても森林が育つのは、毎年落ち葉が供給されるからです。
 ・ どうやって落とすかと言うと、葉の根元にオーキシンという物質がしだいに増え、これにより葉が老化して紅葉し、落葉しやすくなり、わずかな風でも散っていくのです。
落葉の準備として、葉と枝の境目に特別な細胞層の膜をつくり、葉と枝の間の、栄養素や水分の行き来をなくします。交通遮断することで、葉を隔離するのです。
   〜  森林ボランテアより

  《ナナカマド》
  ・ 7回、かまど(竈)で焼いても炭にならないので、ナナカマドと言われるようになりました。
  ・ カエデが紅葉の皇帝ならば、ナナカマドは、紅葉のプリンセス。
  ・ 北ヨーロッパでは、ナナカマドは別名『魔よけ』と言い、生命の樹として尊ばれています。 ヨーロッパ人の御神木。 春の到来を早める力があると信じられた。
  ・ 花言葉は「思慮分別」「解毒力と慈悲」。 
  ・ ナナカマドは全国各地に自生し、街路樹にされている街もある。 
            (〜フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイ等より)。

[.フィトンジッド・森林浴
  1.フィトンチッド (phytoncide)
  → 微生物の活動を抑制する作用をもつ、樹木などが発散する化学物質。植物が傷つけられた際に放出し、殺菌力を持つ揮発性物質のことを指す。
    1930年ごろロシアのボリス・トーキンが、植物を傷つけるとその周囲にいる細菌などが死ぬ現象を発見した。ボリス・トーキンはこれを植物が周囲に何らかの揮発性物質を放出したためと考えて、この物質をフィトンチッドと命名した。フィトンチッドは「植物」を意味する「Phyto」と「殺す」を意味する「cide」から作られた造語。
 ・ 主にイソプレン骨格を持つテルペン系の有機化合物の集合体。
 《 効用 》
  @ 消臭・脱臭作用。 
  A 除菌作用。 病原性微生物の活動停止作用。
   → 抗菌作用は人体を蝕む病原菌にも有効。 人体に安全な天然物質で、副作用の心配がなく穏やかに作用 する。
  B 有害化学物質分解作用
  C 抗アレルギー作用。 
  D 心身のリラクゼーション作用。精神安定作用(ストレス解消)。自律神経の安定に効果的と言われ、肝機能を改善したり快適な睡眠をもたらす。
  E 森林生態系を良好な状態に保つ作用がある。
  → 自らの身を護るだけでなく、他の生物にさまざまな生理作用をもたらす。フィトンチッドは森林生態系のなかで大変重要な役割を果たす。

 2.森林浴
  → 樹木に接し精神的な癒しを求める行為。近くの公園や林を散歩する程度から登山やキャンプ、植物園見学まで幅広く森林浴に含まれる。日本では1982年に当時の林野庁などによって提唱され、長野県の赤沢自然休養林が発祥地とされる。
 ・ 2004年以降、森林浴の効果を科学的に検証し予防医療などに役立てる取組みが始まっており、林野庁・厚生労働省・各研究機関や大学・企業などが「森林セラピー研究会」を組織して研究を進めている。また、第77回日本衛生学会総会を機に森林医学研究会(代表世話役 日本医科大学 李卿)が設立され、研究の裾野が広がっている。
  近年は、屋久島の縄文杉などの「巨木ウオッチング」を合わせて森林浴を楽しむ人が増えてきた。

 【効用】
  @ 森林の空気は排気ガスなどが含まれる都市部の空気より体に優しい 。
  A 樹木の香りが心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらす 。
  B 枝葉のさわめきが1/fの揺らぎを持っているので気持ちが安らぐ。
  C 日常と離れた場所にくることにより雑念を忘れられる。(転地効果)
                                                  (〜フリー事典等より)

 \ ダイヤモンド富士とパール富士
 “ダイヤモンド富士”
 ⇒⇒ 「富士山頂から太陽が出る瞬間、まるでダイヤモンドが光り輝くような光彩が見られる。夕陽が富士山頂に没するときも同様」
    「富士山の東側の地域では沈むダイヤ、西側の地域では昇るダイヤということになる」。   〜 (「岳人」1997年2月号の特集記事より)
 “パール富士
  ⇒⇒ ダイヤモンド富士のように、満月が富士山頂にかかる現象をパール富士と呼んでいます。
     まるで真珠の輝きに似ています。
  時には“お姫さま”とも呼んでいます
  詳細   “ダイヤモンド富士 ・ 富士山” 

] 車運転 
1.《居眠り防止》
  ・ 車の居眠り運転事故が多い時間帯は、2〜6時と14〜16時。
  ・ 眠くなったら、深呼吸する。
  ・ 眠気防止のガムをかむ。 
  ・ 窓を少し開ける。
  ・ 好きな音楽を、ボリュームを上げて聴く。
  ・ 昼寝を取り入れる。 最も効果的な昼寝は、午後1〜3時までの20分間。
  ・ シートに微弱な脈拍検出センサーを取り付けパソコンで解析する自動眠気検出警報装置を装備した新車がもうじき発売されるようです。

  ※  
生体リズムで眠くなる
  ⇒ 午後眠くなるのは、食事の影響と考えられていましたが、実験データによると食事の有無等無関係で、生体リズムによるものと究明されました。
  ・ 午後の眠気は、寝不足でなければ軽いもので、その時間をやり過ごせば消えるとのことです。
  ・ 眠気を感じたらガムを噛んだり冷たいものを飲んだりする。
  ・ 
寝不足の場合は、運転を止め、駐車場で15分〜20分の短時間睡眠をとる。
  ・ 30分以上の睡眠は逆効果となり、目覚めてからもかえってだるくなったり眠気が強くなったりする。
      JAF Mate 2011.5 資料より            

 2.《エコテクニック》
  <その1>

  ・ 地球環境を考慮した社会活動がこれからの時代大いに求められます。
  ・ 車社会での地球温暖化防止対策として、現状でのガソリンに代わる炭酸ガス発生の少ないエタノールを混合利用する方法が進められています。  ・ さらに燃料電池自動車、根本的には、宇宙エネルギーを利用した車の開発が待たれます。
  ・ とりあえず、現在今すぐ出来ることは、
 (1)発進時の燃費改善 
  発進時の燃費が最も悪い(3Km/リットル以下)。
  ⇒ ⇒ 発進時のアクセル操作の改善で燃費が大幅に改善できる。
  @ ブレーキベダルから足を離す。  
  A 一呼吸おいてから、アクセルを軽く踏む。
  B スピードが上昇したら徐々に踏み込む。
  C 目標のスピードに近づいてきたら、アクセルを緩める。
  * 同じスピードならエンジンの回転が低いほど高燃費。
  * 走行形態別の燃料消費率   発進時=38%、巡航時=35%、停止時=19%、減速時=8% 

 <その2>
  ※@ スタートは5秒で20km/hを目標に! 燃費改善率≒11%。
  ※A 加減速を減らす ⇒ 市街地 ≒ 2%、郊外 ≒ 6% 燃費改善。
  ※B アクセルオフを早める。 停止位置が分かったら、早めにアクセルから足を離しエンジンブレーキで減速する。  ⇒  ≒ 2%燃費改善。
  ※C エアコンを控えめに  ⇒  夏期使用中は約12%程度燃費悪化。
  ※D アイドリングストップ  ⇒  10分間のアイドリングストップで約130cc程度の燃料使用。
  ※E 暖機運転は走行開始後に  ⇒ 現在のガソリン車は寒冷地以外は暖気不要。 5分間の暖気で約160cc燃料使用。
  ※F 道路交通情報を活用  ⇒  走行ルートを計画的に準備し、渋滞にも出来るだけ巻き込まれないように。
  ※G タイヤ空気圧を適正に  ⇒  適正値より0.5kg/cm2少ないと3%程度悪化。
  ※H 不要な荷物を積まない  ⇒  60kg 〜100kgの荷物で 3〜7 %燃費悪化。
  ※I 交通の妨げになる違法駐車をしない  ⇒  平均時速が40kmから20kmに落ちると約30%燃費悪化する。
      〜 JAF Mate  2008.04、07  より

  (2)走行中の燃費改善
   ⇒ 高速道路や郊外では一定の速度で走る。 
  * 実験例 ⇒ 燃費 : @ 90 km/h 一定走行   = 23 km/?
                  A 90 km/h ± 5 km/h 波状速度走行 = 16 km/?
  * 下り坂
   ・ 回転数約1,500回転以上の時、アクセルペダルを完全に戻すと、フェールカットされ、一滴の燃料も使わずに走れる。
   ・ シフトをニュートラルにしたり、エンジンを切ることは、非常に危険、絶対にしないこと。
    (エンジンブレーキ、ブレーキアシストやパワーステアリングが効かなくなる。 エンジンのオイル循環不良。 アフターファイアーの発生。 ステアロックの可能性。パワウィンドウ、ワイパ停止の可能性。等が生じ非常に危険)

  (3)信号停止、下り坂での燃費改善
    ⇒ 走行時停止信号が見えたら、停止直前までエンジンブレーキを使う。下り坂道では、エンジンブレーキを使う。
    〜  “燃料カット機能”を有効に活用する為にアクセルペダルを踏まないこと。この時(低回転数でなければ)は燃料がカットされる。

  * “エコモード”が付いている車は、エコモードを使いましょう。
   → アクセルが過敏に反応しなくなり、無駄な加速が減る。 エアコンも効率よく作動させる。

 3.《アイドリング・ストップ》
  ・ 無駄なアイドリングを止めることで、無用な燃料消費が抑えられ、炭酸ガスの排出も抑えられ地球環境に貢献します。
  ・ 安全第一を考慮すると、駐車中以外はアイドリングストップをしない方が良い。
  (1) アイドリング・ストップを行いたい状況
 ⇒ @ 踏み切り。
   A 混雑している駐車場での順番待ち時。
  (2) アイドリング・ストップを行わないほうが良い状況。
 ⇒ @ 信号待。
   * エンジン停止によりエアバッグが作動しなくなる為、追突時危険。
   * 極短時間なため燃料節約等の効果が少ないわりに、操作が煩わしい。
   * エンジン再起動時、電圧変動により、カーナビやETC器機に悪影響を及ぼす。
   * バッテリーの寿命がやや短縮する。
   * 車種によっては、エンジン停止中はウインカーやワイパー、パワーウインドーが作動しなくなる。
   A 坂道。
  (3) 必ずエンジンを止める状況。
 ⇒ @ コンビニでの買い物時。
   A 待ち合わせ中。  
  ※ アイドリング中の燃料消費量
   ⇒ 130cc/10分 : 2,000cc車。  
  エコドライブのHP  ⇒ ⇒  ReCoo - エコドライブを楽しむ地球人サイト

 * 【ガソリンと軽由】
  ・ セルフサービスの増加に伴って最近、ガソリンと軽油を間違って給油してしまう増加しています。
  ・ 間違えに気づいたら、即JAF等に連絡して処理をしましょう。
  ・ ガソリン車に軽油を給油    ⇒ 白煙を噴きエンスト。 エンジン洗浄、燃料入替。
    ディーゼル車にガソリンを給油  ⇒ エンスト、エンジン部品の破損。 エンジン部品交換、洗浄、燃料入替。
 
  (4) アイドリングストップ機能の効果
    テスト結果 (1) 一般道 ・・・ 10〜20% 燃費向上
            (2) 高速道 ・・・ 優位な変化 無し
《  一 般 道  》 燃費(Km/?)
渋滞 なし 渋滞 あり 
軽自動車  OFF  18   15 
ON 21 18
コンパクトカー OFF 20 19
ON 23 18
ミニバン OFF 16  
ON 17 10

 4.《ライト》
  ・ 夜間走行時、ヘッドライトは対向車がいない場合は、原則ハイビームにすることが安全上大切。
    照射距離 〜 「道路運送車両保安基準」 により下記の性能であること。
    ハイビーム 〜 「走行用前照灯」
    ロービーム 〜 「スレ違い用前照灯」
  * 法的指導では、
 @ 対向車・先行車、歩行者等がいない場合は、ハイビームを使用すること。
 A ライトの届く距離に応じた安全速度を遵守すること。
 速度  停止距離  ハイビーム時の照射距離 安全性  ロービーム時の照射距離 安全性
 60 km/h  44m  100m  ○  40m  ×
 40 km/h  22m   〃  ○  〃  ○

  ※ 《 ライトの向きによる歩行者の見え方 》
  下向き ・・・ 30mで確認  
  上向き ・・・ 80m 〃
  通常 時速40km/h での停止距離 = 22m
         60 〃       〃      44m
  ∴ ライトは対向車がない場合は、常時上向きとすることが安全。 法的指導も上向きです。

 5.《楽な姿勢》
  ・ 事務机用の、人間工学解析による理想的なイスが開発されていますが、車の運転者用のシートも各社開発されています。 
  ・ 傾斜角度が33度にセットした時が最も疲労が少なく、呼吸のリズムが安定するそうです。

 6.《安全》
 (1)横風
  ・ 強風時のフラツキ
  〜 強風時、特に高架橋上、トンネルの出入り口では注意が必要。
  実験データ  : 横風強風で流される距離。
風速12 m/s 風速  m/s
セダン  50 cm  67 cm
ワンボックス車  100 cm  165 cm


 7.《ブレーキ》
 (1)操作
  ・ エンジンブレーキで減速する。勾配がきつくスピードが出る場合は、シフトダウンする。
  ・ ブレーキを使用する場合は、強く踏み込み、減速したらすぐ放す。 緩めのまま踏み続けないこと。
 (2)異常
  ・ ブレーキペダルが床まで踏み込めたり、ブレーキがきかなくなってしまった場合、素早く5〜6回ペダルを踏みこみ、踏み代ができたら、そのまま強く踏みこむ。
  ・ 停車後、ブレーキが十分冷えるまで走らないこと。

 (3)停止距離
 ※ 時速 40k/h で直進走行中に合図し、急停止してもらい、停止に要した距離を調査。
  《年齢別、停止距離》


 20〜49歳  65〜74歳  75〜74歳 
 停止までの距離  15 m  17 m  20 m

 * 年齢とともに、反射運動能力、、ブレーキを踏む力の低下してくるので、日頃から基礎体力を鍛えておきましょう。
 * 安全運転をするためのストレッチ
   ・ 1日30分程度の、早歩きかジョギング。
   ・ スクワット、首、手足のストレッチング。

 8.《燃料切れ》
 (1) 高速道路でのロードサービス、種類別救援割合
    1位 : タイヤのパンク 30%。 2位 : 燃料切れ 14%。 3位 : 事故 9%。 4位 : バッテリー :7%。 5位 : キー閉じ込。
 (2) 燃料警告灯点灯後の走行可能距離 
   ・ 走行条件によって、走行可能距離が大きく異なるようです。        〜   ジャフ メイト 2,009.11より
 車 種  排気量 警告灯点灯時の
残量
乗車人員 速度 エアコン 走行距離
 コンパクトカー  1,300cc  約7?   1  80km  OFF  194 km
 フル 100km  ON  116km
 フル 渋滞  ON   68km
 ミニバン  2,000cc  約10?以下   1  80km  OFF  144km
 フル 100km  ON   83km
 フル 渋滞  ON   42km
 オフロードバイク   250cc  約2?以下   1  80km   -   82km
  1 100km   -   63km

 9.《基礎知識》
   ・ 一方通行路をバックで多少戻る。  ・・・ ×。
   ・ 高速道路の路肩を  〃        ・・・ ×。
   ・   〃  追い越し車線を走り続ける ・・・ ×。
   ・   〃  時速60kmで走り続ける  ・・・ ○。 時速50km/h以上走行ならOK、50km/h未満は違反。.

 10.《渋滞》
 渋滞について

 (1)定義
  何らかの理由である地点の道路容量が低下し、その地点より前に自動車の待ち行列が形成され成長している部分のこと。
                                                                 〜 フリー百科事典
 @【NEXCO各社】
  渋滞 =0〜40km/hが5分以上継続した時。 赤色で表示。
  混雑 =60km/h以下    〃     。   オレンジ色表示。 
  渋滞解消 = 
60km/h以上が5分以上継続。
 A【首都高】
  渋滞 =
20km/h以下になっている区間。 赤色で表示。
  混雑 =40〜20km/h
    〃     。 オレンジ色表示。
 B【警視庁】
  高速道路 : 渋滞 = 40km/h以下になった状態。
  一般道路 : 渋滞 = 20km/h以下になった状態。

 C【日本道路交通情報センター】 


区分 表示色 高速道路 都市高速道路 一般道路
渋滞   赤 時速 40km以下 時速 20km以下 時速 10km以下
混雑  だいだい色 −− 時速 20km 〜 40km 時速 10km 〜 20km

  ※ 国家公安委員会の『交通情報の提供に関する指針』(平成14年4月26日)では、
   渋滞 =「郊外部の高速道路などは時速40km以下」、「都市部の高速道路などは時速20km以下」、「そのほかの道路は時速10km以下」
   混雑 =「郊外部の高速道路は定義なし」、「都市部の高速道路などは時速40〜20km」、「そのほかの道路は時速20〜10km」
 (2)発生原因
  @ 凹部からの上り坂
    すり鉢状の地形にある道路では、ドライバーが凹状の底の地点(谷底)に到着して上り坂となったとき、アクセルを強く踏むタイミングが遅れにより速度の低下が起こり、渋滞が発生する。
  A トンネル
   トンネルは視覚的に狭く感じ、明るさも変化するため、ドライバーはその入り口付近でアクセルを緩めてしまいやすい。その結果、交通容量が低下する。また、雨をはくために真ん中付近で上り坂になっているトンネルもあり、これも渋滞の原因となっている。
  B その他、事故、車線減少、上り坂、工事、料金所、交通量の増加等。
  ※ 。「西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)」の話によると、「交通集中渋滞」が発生しやすいのは「上り坂及びサグ部(下り坂から上り坂にさしかかる所):約58%」「トンネル入り口部:約20%」「インターチェンジ合流部:約14%」「料金所部:約1%」「その他:約7%」とのこと。(2009年10月29日  読売新聞)
                                                                〜 フリー百科事典
 2.渋滞緩和3原則
  @ 速度を低下させない ・・・ 登り坂に差し掛かった場所では速度低下に注意。  特に“ザク部”(下り坂から登り坂に変わる部分)注意。
  A 車間間隔をつめすぎない。 ・・・ 車間間隔が短い場合、前の車の速度低下で、ブレーキを踏むと、すぐ後ろの車もブレーキを踏み、渋滞が発生。
  B 追い越し車線に集中しない。 ・・・ 登り坂やザグにさしかかると、渋滞が発生する。


 11.《車線による実質速度の相違》
  渋滞ぎみの場合、 2車線以上の道路でどの車線を走ったら最もスムーズに早く目的に到着するか。 JAFの調査結果です。
 (1)高速道路の場合
   1位 ・・・ 左車線。  2位 ・・・ 真ん中車線。  最遅車線 ・・・ 追い越し車線。
 (2)一般道路の場合
   1位 ・・・ 左車線。  2位 ・・・右側車線。   最遅車線 ・・・ 真ん中車線。
  ※ 実感として、以上の調査結果は良く経験しているので、いつも混雑時は左側通行を心掛けており、時間的な節約やストレス軽減に役立っています。
                                      JAF Mate 資料より

 12.《車酔い》
 原因 
  ・ 三半規管のバランス感覚が狂い、自分が今どのような状態になっているのか判断できなくなることで生じます。
  ・ 頭と眼球の位置情報のズレに不慣れで、うまく対処できないことが大きな原因。
 * 人間の体は、乗り物の揺れやスピードなどの刺激に対して限界を持っており、その限界には個人差があります。限界を決めるのは、前庭小脳、耳、目、心の4つだと言われています。
耳の中で、乗り物酔いに関係するのは内耳の一部『耳石器』と『三半規管』です。内耳の中にはリンパ液が入っていてリンパ液の流れから、体の回転感じ取ります。また耳石器は、前後・左右・上下運動の刺激に反応します。三半規管と耳石器が集めたスピードや揺れの情報が、同時に複雑に加わることで脳が混乱し、胃腸や心臓・血管などをコントロールしている自律神経の働きに狂いが生じ、不快症状が現れるというのが乗り物酔いのメカニズムです。
酔いやすい年齢はある?
小脳の一部『前庭小脳』は、平衡感覚の調整を行い、揺れやスピードなどの強すぎる刺激にブレーキをかけ、調整してから大脳に伝えています。この働きには個人差があり、前庭小脳のブレーキが強すぎたり弱すぎたりすると、乗り物酔いが起きやすい。
3〜4歳未満の乳児は、前庭小脳が未完成なため、乗り物酔いはあまりしません。その後、酔う子。酔わない子が出てきて次第に酔いにくくなると考えられます。20歳になると前庭小脳の老化が始まり、さらに酔わなくなる場合もあります。
しかし大人になっても乗り物酔いを頻繁に起こす人もいます。その場合内耳や小脳に病気がひそんでいる可能性があり注意が必要です。
乗り物酔いは心理的な要素も
また乗り物酔いは身体のしくみだけでなく、心理的な不安にも大きく左右されます。人間は以前とよく似た状況に遭遇すると、それを瞬時に思い出す性質があります。酔いやすい人の場合、「また酔ったらどうしよう」と思っていると、過去の記憶に引きずられるように気分の悪さを思い出し症状が誘発されるようです。
 対策
  → 根本対策
  ・ 三半規管が正常に機能するように体制を整えること。
   常日頃から、でんぐり返しやブランコ、水泳などの運動で平衡感覚を養うことも効果的です。
 → 応急対策
  @ なるべく遠くの景色を見る。
  A 酔うかなと思わない。
  B 頭が揺れないように注意する
  C 新鮮な空気を取り込む
  D 身体を締め付ける服を避ける。
  E 睡眠を充分に、空腹・満腹を避ける。
  F バスなら前方に座る。
  G 酔い止めの薬を飲んでから乗る。
  H 椅子を倒して横になる。
   JAF Mate 2010.8-9資料等より
    * カーライフを楽しむための極意 より
 13.《飲酒》
 < 飲酒運転事故 > 
  ・ 平成23年=5,023件。 平成12年をピークに減少、10年前の5分の1まで減少。 
  ・ “飲んだら乗るな、乗るなら飲むな”。 
  ・ “二日酔い”も飲酒運転、と認識すること。
  ・ 麻薬作用のあるアルコールは、頭の働きを弱め、筋肉の反応を遅らせる。 酒に強い、弱いに関係なし。
  ・ 運転する約12時間前には飲酒を終わらせる。

 
“時系列変化”
 ・ 口から入ったアルコールは胃から約20%、小腸から約80%が吸収され、そして血液に入り、全身にいきわたる。
 ・ 体内に入ったアルコールの大部分が肝臓で代謝され、アセトアルデヒドを経てアセテート(酢酸)に分解される。
 ・ アセテート(酢酸)は血液によって全身をめぐり、筋肉や脂肪組織などで水と二酸化炭素に分解されて体外に排出される。
 ・ 摂取されたアルコールの2〜10%が、そのままのかたちで呼気、尿、汗として排泄される。

 “アルコール1単位とは”
  ・ アルコール摂取量の基準とされるお酒の1単位とは、純アルコールに換算して 20 g です。
  ・ ビールは中びん1本(500ml)、日本酒は1合(180ml)、ウイスキーはダブル1杯(60ml)、焼酎0.6合(110ml)、ワイン(200ml)が目安。

 “分解時間”
 ・ 1時間に分解できるアルコールの量 = 4〜8 g 程度  ・・・  3〜5時間必要。
 ・ アルコールを無害な酢酸に分解できるのは1時間で4〜8グラム程度。
 ・ 個人差があり、酒に弱い人ほど、アルコールが抜けるのに時間がかかる。
 ・ ビール大瓶1本に含まれるアルコール量は約25グラム。アルコールは肝臓でアセトアルデヒド、そして酢酸へと時間をかけて分解されるが、ビール1本分のアルコールが完全に抜けるには、どんな酒豪でも《25÷8》で、3時間はかかる。
 ・ 睡眠時間8時間として、翌朝に残らない酒量は、清酒で3合分程度。それを超えて飲めば、当然、酒は抜けないことになる。
・ 体重約60kgの人が1単位のお酒を30分以内に飲んだ場合、アルコールは約3〜4時間体内にとどまります。2単位の場合ではアルコールが体内から消失するまで約6〜7時間かかります。これには個人差があるため、体質的にお酒に弱い人や女性はもっと長い時間がかかります.
 “少しでも効率よくアルコールを分解して“酒を抜く”方法”
  ・ 飲んだ後に、たくさん水を飲むこと。
   水分で血中のアルコール濃度を薄め、肝臓が働きやすくなる。 
   柿やリンゴなど果物に含まれる果糖も肝臓の酵素を活性化させ、アルコール分解を早めるといわれています。
   トマトを食べるかトマトジュースを飲むと効果的。
  ・ “風呂に入る”のは、良くない。 ・・・ 汗や尿から放出されるアルコール量は、摂取されたアルコール全体の10%にも満たない量。むしろ汗を流すことで脱水症状を起こしたり、血圧の変動が大きくなり心臓に負担を強いる。
  ・ 飲んだ後は水分補給を心がけ、果物でもかじりながら、ゆっくり休むのがベスト。
  JAF Mate 2012..6 資料等より

14.《運転時の視力低下》
 (1) 静止視力と動体視力 
  ・ 静止視力が1.2のドライバーでも、時速50kmの走行中の動体視力は約0.5、時速80kmでは0.3以下というように、個人差はありますが、どんなドライバーでも走行中には静止視力を保つことはできないのです。
  ・ 一般的に静止視力が悪い人は良い人に比べて、動体視力も低下する傾向にあるようです。
また加齢という点において、年齢的影響に強弱の差はありますが、動体視力は20歳をピークに徐々に落ち、65歳以上になるとピーク時のおよそ3分の2の機能低下が見受けられるそうです。 

 《視力低下を防ぐ方法とは》
  ・ 動体視力の低下は年齢によるものだけでなく、目の疲れからくるものがあると考えられています。
  ・ 目の疲れには多くの原因が考えれれますが、反応や判断の遅れ、距離感・速度感のあいまいさを招くなどの危険を回避するために、睡眠を十分にとるなどの自己の健康管理に気を配る姿勢が大切です。
  ・ 目に良いとされる食品を普段から心がけて摂るのも予防の一つになります。
  ・ 代表的なものは、ブルーベリーなどの「アントシアニン」が含まれるもの。このアントシアニンは目の網膜の細胞を作る「ロドプシン」という物質の再合成を助け、疲労回復などに働きかけると言われています。
  ・ その他にも、黒酢、青魚、ニンニクなども効果があるとされています。
運転中に疲れ目を感じたら無理をせず、休息をを取るなどの対応の他に、目の周りの筋肉のマッサージや、ツボ押し、目薬を指すなど簡単な方法で目を休めてあげるようにしましょう。

 (2) ドライアイ 
  ・ ドライアイは涙の量や質が低下し、目の表面に障害が起きる病気です。長時間のPC作業にさらされて発症した例など、昨今話題にのぼる機会が増えてきました。自動車の運転中では、まばたきが減ることに加え、車室内もエアコンにより乾燥しがちなど、条件としてはドライアイに陥りやすいといわれています。
  ・ また年齢が上がると涙の量は減少するので、高齢者のドライアイも多いとのことです
 《 予防策 》
  ・ 車内では、エアコンの風を目もとに当てず、防護用のメガネなど、対策グッズを活用し、濡れたタオルを置いたり、加湿器を利用して、乾燥を防ぐことがまず必要なようです。
  ・ 長時間運転の際にはこまめに休息して眼を休めたり、市販の目薬をさしたりすることも考えましょう。
  ・ 涙には、目の表面に潤いを与えるほかに、酸素や栄養分を与えたり、老廃物や外界からの不要なゴミや侵入物を洗い流す役目があります。涙が足らないと、この洗い流す力も低下します。それにより、アレルギーや炎症が起きやすくなります。
  ・ 市販の洗浄液には爽快感を与える成分の他、防腐剤が含まれています。また、カップ型で洗浄すると、目の周りの汚れを逆に目に入れてしまうことになります。 
  ・ ドライアイの人は、眼科で処方されるような防腐剤や刺激物の含まれていない目薬を用いて、洗い流すように洗眼することが適切です。
   JAF Mate 2013.5 資料より
   * カーライフを楽しむための極意 等より

 (3) トンネル内での視力低下 
  * 暗さに慣れるまでの時間 = “暗順応時間”

   @ 若年層(20〜30代) ・・・  8秒
   A 高齢者(70〜80代) ・・・ 24秒
  ・ トンネル内は路肩が狭く、壁が近い為、速度感や圧迫感が増すので、減速する車があるので、トンネル入り口では、充分な車間距離を確保して安全運転を心掛けましょう。

 (4) 夜間 ライトの向きによる視認性 
   《 障害物発見、停止距離   》
  * 上向きライトの場合と下向きライトの場合の停止位置。
 速度
(km/h)
 ライトの向き 停止位置 
80 82m 手前
6m 手前
100 m 手前
6m 先
  ※  ライトの照射範囲内で停止できる速度で走ることが重要。
 ∴ 夜間の運転は、対向車、歩行者がいない限り、上向きライトを使用すること。
  JAF Mate 2013.11 資料より

 15.《高速道路での救援》 
通   年
順位 救援内容   割合(%)
《平成21年度》

《平成24年度》
 パンク 28 32
 燃料切れ 15 14
 事故 11
 バッテリー切れ
 キー閉じ込 発電機 2
冬    季
順位 救援内容   割合(%)
 バッテリー切れ 23
 路肩への落輪 20
 キー閉じ込 13
 事故 
 パンク












 【高速道路で故障等が生じた場合】
  @ ハザードランプを点灯し、
  A 路肩へ寄せ、
  B 50m以上後方に、停止表示機材を置き、
  C ガードレールの外側等へ避難
  D 非常電話か携帯電話で救援依頼。
 * 路肩での修理はせず、JAFを呼ぶ。(突っ込み事故予防のため)


 【雪道トラブル対策・対応】
  ・ 冬用タイヤ、チェーン装備
  ・ バッテリー整備
  ・ 速度控え目
  ・ 急加速、急ブレーキ、急ハンドル等の厳禁
  ・ 路肩の溝落ち等に注意

  『 スリップした場合の対応  』
   @ あわてずに、今行った操作を止める。
   A ブレーキを緩め、ハンドルを真っ直ぐに戻してから車の向きをハンドルで修正。
   B 減速。

  ※ 《一般道路での救援》 
通   年
順位 救援内容  割合
《平成24年度》
 バッテリー切れ 35
 パンク 12
 キー閉じ込 11
 脱輪  9
 バッテリー破損  5











  〜  JAF Mate 2010.10、11、  2013.8−9 資料より

 《 バッテリー切れ 》
 ・ ライトなどの消し忘れなどでバッテリーが上がってしまった場合は、他のクルマから電気を一時的に分けてもらうことでエンジンを始動させることができます。これを「ジャンピングスタート」と呼びます。ジャンピングスタートには、ブースターケーブルと呼ばれる2本(赤黒+−)の専用のコードが必要です。不意のバッテリー上がりに備えて、トランクルームには常備しておくことをおすすめします。
 《 車のバッテリー上がりと応急処置 》
  ⇒ @ 上がったクルマのプラス → A 救援車のプラス → B 救援車のマイナス → C 上がったクルマのマイナス(端子ではなくエンジンの金属部分など)」の順でつなげます。
確実につながったことが確認できたら、救援車のエンジンをかけてアクセルを踏んで回転を少し高く保ちます。
つぎにバッテリーの上がったクルマのスターターを回しエンジン始動します。 エンジンが始動したら、ケーブルはつないだ時とは逆の順番で取り外します。 
  ※ バッテリーの充電中は燃えやすい水素ガスが発生し、水素ガスはバッテリー付近を漂っています。ブースターケーブルの4本の最後の接続時には小さな火花が発生し、それによる引火を避けるために最後の黒ケーブルは端子にはつなぎません。最後のケーブルをマイナス端子につなぐことも実際には可能ですが、そのときはバッテリーを扇いだり息を強く吹いて、端子付近に水素ガスがこないようにしてから、つなぐのがいいでしょう。 
 《寒冷地でのバッテリー》
  ・ 満充電状態からのセルモータ始動可能数
 @ 新品=25回
 A 4年使用品=20回  
 〜 JAF HPより


16.《真夏の車内温度》
 ( 1 ) 車内温度
  ・ 夏季、駐車中の車内温度はどのくらい上昇するかのデータがJAF Mateの掲載されていましたので、要点のみをまとめてみました。
  @ 車体色の差 
    温度上昇 最低=白 → 約25℃上昇 〜 50℃
      〃    最高=黒 → 約30℃上昇 〜 55℃ 
   ∴ 約5℃ 白色の方が低い。
  A 窓開け効果 
   温度上昇 → 約18℃上昇 〜 43℃
   ∴ 3cmの窓開けで、約5℃ 低い。
外気温 25℃の時、30分後、1時間後、2時間経過時の温度(2時間以上は変化なし。)
30分後 1時間後 2時間後
車体色  密閉   窓開け(3cm) エアコン  密閉   窓開け(3cm) エアコン  密閉   窓開け(3cm) エアコン
 黒  45 52 55
42 40 25 48 43 25 50 43 25
 ・ ダッシュボードは、約75℃まで上昇。
 ・ エアコン停止後、15分で熱中症危険温度に到達。 
 * 子供を残しての買い物は危険。 特に乳幼児は体温調整機能が未発達の為、危険。高齢者も同様。

 ( 2 ) 熱中症指数  
 * WBGT(湿球黒球温度)とは、人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算します。
 * WBGT(湿球黒球温度)の算出方法
   屋外 : WBGT = 0.7 × 湿球温度 + 0.2×黒球温度 + 0.1×乾球温度
   屋内 : WBGT = 0.7 × 湿球温度 + 0.3×黒球温度
   WBGTは、労働環境においては、「WBGT(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価ー暑熱環境」 としてJIS Z 8504 、世界的にもISO7243として規格化されるなど、有用な指標であると言えます。
  日本体育協会において「熱中症予防のための運動指針」が取りまとめられているなど、運動時においても活用されている指標です。
 【 日常生活に関する指針  】
 温度基準
(WBGT)
注意すべき生活活動の目安 
注意事項 
危険(31℃以上)
すべての生活活動で
おこる危険性
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
厳重警戒
(28〜31℃
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒
(25〜28℃
中等度以上の生活活動でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる
注意(25℃未満) 強い生活活動でおこる危険性 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

 【 運動に関する指針 】
気温(参考)
WBGT温度
熱中症予防運動指針
35℃以上 31℃以上 運動は
原則中止
WBGT31℃以上では、特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき。
31〜35℃ 28〜31℃ 厳重警戒(激しい運動は中止)
WBGT28℃以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。

28〜31℃ 25〜28℃ 警戒(積極的に休息)
WBGT25℃以上では、熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。
24〜28℃ 21〜25℃ 注意(積極的に水分補給
WBGT21℃以上では、熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。
24℃未満 21℃未満 ほぼ安全(適宜水分補給)
WBGT21℃未満では、通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。
  〜 JAF Mate 2013.7 資料より

17.《車庫入れのコツ》  
  車庫入・縦列駐車のコツ
  ◎ 左側の車両との隙間を、0.5〜1.0m 厳守。 

    一般的に、隙間を広くし過ぎ。

18.《なるほど 運転レッスン》  
  1.運転中
  追突予防
 (1)追突 しないように
  @ 車間距離を充分確保する。
  A スピードは控え目に、ブレーキは早目に。
  B 運転中のわき見運転等しないこと。 カーナビ、CD、ラジオ等の操作時は、直線で、左右に車両が走行してない時に、前方の視界を瞬間見ながら行う。
  C ETCカードさし忘れ、有効期限切れに注意。
  D 長い下り坂が続く場合は、エンジンブレーキを有効に使う。 
 
  (1)追突 されないように
   @ 進路変更、右左折時は早目にウインカーを出す。渋滞の最後尾にはならないこと。 
   A 信号待ちの間は、シッカリとブレーキを踏んでること。 前車両との間隔を充分確保。 
   B 渋滞を見つけたら早目に減速し、ハザードランプを点灯、後続車が2〜3台つくまで徐行してから列に加わる。
   C 右折時は、ハンドルを真っ直ぐにしておき、シッカリとブレーキを踏んでること。
   D ミラーで周囲の状況を確認。
   E 追い越し車線走行時、後ろに車両が近ズいてくる前に、早目に走行車線へ入る。
 
19.《タイヤの空気圧》  
 1.エコドライブの基本 
  * 空気圧と燃費の関係
  ・ 空気圧力が 50 kpa (0.5 kg/cm2)低い場合 ⇒ 燃費(km/?)低下。 市街地=2%、 郊外=4% 低下。
  
 2.安全の確保
  * 空気不足
   ・ タイヤが異常発熱し、バースト(破裂)を起こす。 ・・・ JAF救援理由の一位。 
  * 圧力過剰
   ・ 制動距離が延びる。(約5%)。

 3.点検頻度
  * 月に一度、空気圧チェックを!

20.《ACC(アクティブクルーズコントロール)》  
 1.ACC(アクティブクルーズコントロール) 
  ・ アクセルを踏まなくても、一定の速度で走行する機能。
  ・ 全車速ACC(全車速域定速走行・車間距離制御装置)。 
  ・ 先行車との車間距離を適正に維持して、追従走行するACC(全車速域定速走行・車間距離制御装置)。 アダプティブクルーズコントロール (Adaptive Cruise Control) とも呼ばれる。 
  ・ 前方の自動車が急ブレーキで車間距離が短くなったことを感知し、車間距離を制御する機能。 
  ・ レーダーセンサーからの信号を分析し、前方車両との距離だけでなく、2台の相対的な速度や、複数車線での横の位置関係を計算する。
  ・ センサーの感知範囲内に複数の車両が存在する場合、どの車両を追跡すべきかを判断しますが、レーダーセンサーは渋滞の車列やガードレールなどの静止物を感知することはできないものが多い。 
  ・ 前方にスピードの遅い車両がいた場合、または、別の車両が割りこんで来た場合、ACCはエンジン制御に介入して車両を減速させ、必要に応じて制動も行う。 

 2.機能
  ・ 停車/発進をくり返す渋滞時の運転負荷を軽減し、アクティブ・セーフティに貢献。
  ・ 先行車との車間距離を測定し、あらかじめ設定された距離を維持。 レーダーを用いた前車接近警告機能とともに、衝突回避・被害軽減ブレーキ機能。

  ・ ストップ&ゴー機能は停止に至るまで自動的に速度を制御するだけではなく、交通の流れが回復すれば設定された速度まで再び自動的に加速する。 
  ・ 先行車が急ブレーキをかけた際、前車接近警告機能が働き、瞬時に車両が反応する。
  ・ 第1段階 ・・・ 表示による警告。
  ・ 第2段階 ・・・ 警告音によるドライバーへの注意喚起。
  ・ 第3段階 ・・・ 衝突が不可避と判断すると、短時間軽いブレーキをかけ被害を軽減する。

 3.効果
  ・ アクセルペダル、ブレーキペダル共、ペダル操作が激減。  ⇒ ⇒ 疲労が軽減。
  ・ 燃費向上。  ⇒  燃費が1割程度向上。
  ・ 交通事故予防、寄与。
  ・ 高速道路の登り坂などでの、速度低下による渋滞発生予防、緩和。
 〜 JAF Mate 2014.6 資料等より

21.《車内の容積》  
 ・ 普通乗用車の車内の容積は、約2,800 ?(2.8 m3)。
 ・ 5人乗車で、窓を閉め切った状態の場合、約1時間で酸欠状態(頭がボーとしてくる)になる。
 ・ 運転中は、時々外気導入や窓を開け、換気を心掛ける。

22.《フロントガラスの凍結防止》  
 * 寒冷地での駐車時は、窓やドアの凍結に注意を!
 (1).フロントガラスの凍結防止対策
   @ カバーをかけると完璧。
   A 撥水剤を塗っておく。 → スノーブラシのヘラ(スクレーパー)で除去OK。 
  
 (2).フロントガラスの凍結を早く溶かす方法
  @ 解氷剤使用。 → 約1分でOK。
  A 温風(デルロスター)使用 → 約10分かかる。
  B お湯をかける。 → 急激な温度差でガラスが割れたり、溶けた水が直ぐに再凍結する場合がある。

 (3).ドアや鍵穴の凍結 
  降雨後、急な冷え込みにより、翌朝凍結する場合がある。
   → @ ドアのゴム部分などの水気を拭き取っておく。
      A 凍結防止剤を塗っておく。
  〜 JAF Mate 2014.12 資料より

 23.《冬季車内泊防寒対策》  
 * 冬季、車中で泊まる場合の防寒対策。
  ・ 最大効果のある防寒対策は、“寝袋”、及び“毛布 + カイロ”。
  ・ エンジンかけっぱなしでは、排気ガス進入による一酸化炭素中毒の危険があるので、エンジンを停止しての防寒対策が必要。
  ・ 零時の時の外気と車内の温度差が約20℃状態で、朝7時には温度差が6℃まで下がってしまう。
   〜 JAF Mate 2015.1、2 資料より

 24.《摩耗タイヤの危険性》  
 * 雨天時に、初めて分かる、摩耗タイヤの危険性。
  ・ 溝の浅いタイヤは、飴の高速道路に注意!!。
  ・ 直線 ブレーキテスト、 カーブ ブレーキテスト結果。 
 タイヤの種類   溝の深さ   直線路:100 km/h 制動距離(m)   半径20mカーブ、ウエット路面 : 60 km/h
  (mm)  ドライ路面   ウエット路面   制動距離(m)  前輪のふくらみ距離   後輪のふくらみ距離 
 新品タイヤ  7.6 48 48 19 1.3 1.1
 5分山タイヤ  4.7 44 51 20 2.2 1.9
 2分山タイヤ  3.1 43 71 21 2.6 2.2
 5分山  スタットレスタイヤ   4.5 51 72 27 4.8 4.1
 ∴ @ ドライ路面では、摩耗タイヤでも、制動距離の差はわずか。
   A ウエット路面になると、高速走行になるとハイドロブレーン現象が起き、ブリップ力が急激に低下、約1.7倍に伸びる。
   B ウエット路面での旋回ブレーキテストでも、制動距離とふくらみ距離が大幅に伸びる。
   C 市街地走行なら、古タイヤでもすり減った分だけタイヤの設置面積が増え、ゴムが硬化してなければ、グリップ力が上がり、短距離で止まれる。
   D スタットレスタイヤは、ゴムが柔らかいため、5分山タイヤではグリップ力が低く、制動距離が延びる。
   E 使用期限が長いと、タイヤが硬化し、グリップ力が低下するので、チェックしてもらうことが重要。
    JAF Mate 2015.6 資料より

 25.《雪埋没車内CO中毒》  
 * 車が雪で埋まってしまった状態での、エンジン掛けッ場なしの場合の、COガス中毒調査。
  ・ 吹雪による停車時や、過眠時に危険。 
  ・ 空調:外気導入。  CO濃度変化表。 単位(ppm)
 マフラー周囲除雪   窓  開始後 1分  5分 10分 15分 20分 30分 40分 50分
 除雪 せず  締切 0 150 150 200 900 1,000以上 1,000以上 1,000以上
   〃 5cm開 0 150 120 100 100 50 400 800
 除雪 実施  締切  0 20 10 0 0 0 0 0
  ※  CO濃度規制値. 労働安全衛生法では50 ppm 以下。
  ※ マフラーから排出された排気ガスが、車体底部の空間を満たし、フロント部から吸い込まれ車内に充満する。
 
 ※  症状と治療
  軽症では、頭痛・耳鳴・めまい・嘔気などが出現します。 1時間の暴露では、500ppmで症状が現れはじめ、1000ppmでは顕著な症状、1500ppmで死に至るとされています。 
  これより濃度が低い場合でも、曝露時間が長い場合は注意が必要です。
 《一酸化炭素用のガス検知器》
  25ppmを超えると1st警報が発報します。これは、一日8時間週40時間の平常作業において反復曝露してもほとんど全ての作業者が健康上悪影響をこうむることがないと考えられる値です。
  50ppmで2nd警報が発報します。これは安衛法で定められた濃度基準です。
  200ppmでSTEL警報が発報します。作業者が15分間被ばくしても健康上悪影響を及ぼさないと考えられる値です。
 ・ 200〜400 ppm  : 2〜3時間で軽い頭痛。
 ・ 400〜800 ppm  : 1〜2時間で前頭痛、3時間で後頭痛。
 ・ 800〜1000 ppm : 45分でめまい、吐き気、2時間で失神。
 ・ 1000ppm       : 3時間で致死。
 ・ 3000 ppm      : 30分で致死。
 * 治療
  ・ 治療は酸素の投与が基本になります。  酸素マスクによる100%酸素投与 CO-Hb濃度が正常になるまで継続 。
  〜 JAF Mate 2016.1・2 資料等より
 
 26.ナンバープレート
 * 人気のナンバー 
 登録No   1位   2位 3位
 3:普通乗用車 ・・・1 ・・・8 ・・・3
 5:小型乗用車 2525 1122 ・・・1
 5:軽自動車 2525 ・・・1 ・・・3
 ・ 2525: ニコニコ、 1122:いい夫婦。8823:ハヤブサ。一桁、末広がり等。 
 * 好きなナンバーにしてる割合= 39% 
 * 希望ナンバー申込
  ・ 1.一般希望ナンバーについては、お申込の時点で予約の受付になりますので、ナンバー代を納付後に予約済証が交付される。
  ・ 2.抽選〃抽選希望ナンバー受付証が交付される。 
  ・ 手数料=東京:4,100円(2枚一組)。
 * インターネットで申し込み → http://www.kibou-number.jp/
 
 27.SA・PAでの物損事故
 * サービスエリア、パーキングエリアがリニュアールされ、観光施設へと変身中。 サンデードライバー、高齢ドライバーの利用者増加による、物損事故が増加中!!
 ・ 御当地グルメ、スイーツ、おみやげ買い物等が楽しめ、公園や入浴施設等を設置したSAも増加中。
 ・ SA・PA内での物損事故割合が、高速道路で発生した全物損事故の1割以上に増加。
 ・ 駐車の幅が狭い :走行路に直角の場合、幅が2mと一般の商業施設の駐車場に比べ狭い。
 ・ バック駐車操作中に事故が発生し易い。
 ・ 駐車し易い「斜め駐車場」の増加改善策が望まれる。
 ・ SA/PAから本線へ流入時に、高齢者の誤侵入逆走の発生増加。
 〜 JAF Mate 2016-6 資料等より 
 
 28.雨具を着ての自電車
 * 傘を差しての自転車の運転は、平成27年6月1日の道路交通法改正により、処罰対象となり、雨具を着ての運転となりました。
 ・ 雨具のフードで周囲の音が聞こえにくくなる。
 ・ 〃 視界が狭くなる。
 ・ 車の接近に気付く距離
 種類   雨具なし   雨具あり
 乗用車 約5〜10m ×〜1m
 トラック 約50m 約5〜20m
 ∴ 雨具を着ると車の接近に気付き難くなる!!
 〜 JAF Mate 2016-6 資料等より


 29.正しい運転姿勢
 * 五つのポイント
 @ シートに深く腰掛ける。
 A シートはなるべく高く。
 B 膝がシッカリ曲がる程度にシートの前後を調整。
 C 背もたれとハンドル位置を合わせる。
 D ヘッドレストは頭頂部と合わせる。
 * 正しい姿勢は、安全で、疲れにくい。
 * 正しい姿勢は、痛みの原因となる腰や背骨などの負担を軽減してくれる。
 〜 JAF Mate 2016-7 資料等より 
 
 30.夏の駐車後、車内温度を最速に下げる方法 
 
 * 真夏の炎天下に駐車後、乗車、猛烈な車内温度をいち早く下げる方法を調査。
  ・ 車内温度 55℃状態からの変化表。
 * 最も早く車内温度を下げる方法は、乗車後直ぐにエアコン“ON”して発車。
 * または、30秒ほどドアを開放、エアコン“ON”して発車。
経過時間  冷却スプレー エアコン外気 エアコン内気 ドア解放 エアコン&走行
 30秒後 53℃ 53℃ 53℃ 48℃ 48℃
 1分後 52℃ 47℃ 50℃ - 33℃
 2分後 51℃ 40℃ 38℃ - 28℃
  〜 JAF Mate 2016-8-9 資料等より

31.長時間ドライブ、足のむくみ解消法 
 * 長時間の運転はエコノミークラス症候群に注意を!!  
 《エコノミークラス症候群》
  ・ エコノミークラス症候群とはそもそも長時間の飛行機の移動でなることから、その名がつきました。
  ・ 狭い席で長時間、同じ姿勢、閉じられた空間、エアコンで乾燥した空気などで水分不足から脱水症状となり、血流が悪くなり血栓(血の塊)が出来ます。
  ・ その血栓が心臓を通り肺に入り肺動脈が詰まり、命にも関わる病気です。 
 
 * エコノミークラス症候群の症状  
 ・ 足のむくみ。
 ・ 足がピリピリする。
 ・ 胸が痛くなる。安感が増す。
 ・ 冷や汗をかく。

 * 車でのエコノミークラス症候群の原因
  ・ 運転によるストレスと疲労。
  ・ シートベルトで固定され長時間の同じ姿勢。
  ・ 窓の外からの陽射し。
  ・ 狭く、閉ざされた空間。
  ・ エアコンで乾燥された空気
  ・ トイレを避けるために水分を取らない。
  ・ 脱水症状。
  ・ 特に脚の血流が悪くなりやすく、血栓(血の塊)が溜まるのも足の付け根や膝裏になります。助手席に座るかたもなるだけ足を組まないほうが良いです。
  ・ トイレの問題を気にしてあまり水分を摂らないようにしている、と言う人も多いかもしれません。  
  ・ また、水分を摂る事でむくんでしまうのでは?と思う方もいるでしょう。ですがこれは大きな間違い!適度な水分を取りながらきちんと排出する事で体内の循環が適切になされるのです。
  ・ アルコール飲料や珈琲等の利尿作用が強い物は避け、水やお茶などの味が薄いものを選びましょう。

 《予防対策》
 * 車内でのストレッチ
 ・ 足の指に力を入れグーとパーを繰り返す。
 ・ つま先を揃え、足首が伸びるようにかかとを上げ上下する。
 ・ つま先の指先を身体の方に引き上げる。
 ・ 椅子に座った状態で片足を軽くあげ足のつま先を上下する。
 ・ ふくらはぎのマッサージ(特に膝裏)
 ・ 座り方を変える。 長時間座りっぱなしだと、下半身の血液の循環を悪くなりむくみの原因に。下半身だけでなく、姿勢次第では肩や首も凝りやすくなる。
 ・ 腰を立てて深めに座る。
 ・ 脚が疲れてきたら、台などを利用して足の位置を高くする。
 ・ 座りながら、踵(かかと)を上げ下げしてふくらはぎを動かすす。
 ・ 腰と脚の付け根を体重をかけて親指でしっかりプッシュ、次は両手の四本の指を膝裏に当ててじんわりと力を込めてプッシュ。
  片足を少し持ち上げた状況で足首をパタパタと上下に動かして爪先を伸ばしたり、足指でグーパーを繰り返します。 

 * サービスエリアでのストレッチ 
 ・ サービスエリアでは、必ず車を降りて固まった体を動かしましょう
 ・ 足の血流をよくするために、屈伸運動や、足首を回すのが有効です。また全身に力が入って緊張しているので、大きく伸びをしたり、軽く体操することでリフレッシュすることができます。
 ・ 車を降りたらすぐにストレッチを。
 ・ 車のボディーに手をついてバランスを取り、@爪先で立つ → A爪先を上げる。 @Aを数回繰り返す。
 ・ 両足を両肩の幅の倍に広げ、爪先を外へ向け、おしりを真下へ下げ、両手を膝近くへ置き、体を左へよじりながら右手で右内太ももの伸びを感じつつ5秒間キープ。 反対側も同様に行う。

 * ふくらはぎのストレッチ  
  @ 両足を足の付け根の幅に開いて立ちます。
  A かかとをゆっくりと持ち上げて足の指の付け根で立ちます。ふくらはぎの上部が刺激されているのを感じたら、ゆっくりとかかとを下ろします。 
  B かかとを上げるとき、内股や外股に逃げないように、真っ直ぐ上に持ち上げましょう。 
  C これを20回行います。

 * 肩甲骨まわりのストレッチ 
  @ 両腕を頭上に上げて指を組みます。
  A 息を吐タイミングで腕を後ろに引きます。く
  B 腕を気持ちの良い所まで引いた後、息を吸いながら元の位置に戻します。 
  C この動きをゆっくりと呼吸に合わせて20回行います。
    以上、リサーチ 〜 ライフスタイル、   JAF Mate 2017-8-9 資料等より抜粋 
  
32.強風時のドア開け注意 
  強風時、車から降りるとき、ドアが風にあおられて、隣の車を傷つけてしまうことがある。  
 * 抑えられる風速テスト結果
    風速 20m/s 
   風速 30m/s
  風速 40m/s 
 6才男児  ×  ×  ×
 10才女児  ×  ×  ×
 30代女性  〇  〇  ×
 40代男性  〇  ×   × 
 * 強風時のドアの開け方
 ・ ドアレバーを引きながら、少しだけドアを開け、後方を確認、右手でドアを持ち押さえながら、少しづつドアを開けていく。
   〜  JAF Mate 2017-8-9 資料より抜粋

33.効果的な冷房方法 
  夏季、晴天時の日中、野外駐車後に乗車すると、猛烈な暑さに見舞われます。
 いかにして早く快適な気温迄下げるか、JAFで検証してみました。
効果的な方法
 第一位: エアコン + 窓全開で走行。 2分後に窓を閉。内気循環。
   〜 外気を入れ、熱気を排出した後、熱効率の高い内気循環にする。
      55℃あった車内温度が、2分後に、28℃まで、一気に低下。
  ・ エアコン + 内気循環。 : 2分後=39℃、 5分後=32℃。
  ・ エアコン + 外気導入。 : 2分後=39℃、 5分後=33℃。
  ・ エアコン + 内気循環。 : 2分後=39℃、 5分後=32℃。
  ・ ドア解放。          : 2分後=51℃、 5分後=50℃。 
 

強風時、車から降りるとき、ドアが風にあおられて、隣の車を傷つけてしまうことがある。  
 * 抑