北アルプス | 48 | 剱岳 | つるぎだけ | 2,999m | 2006 平成18年9月29日(金) | 単独 |
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48.剱岳(つるぎだけ)
【 剱岳 】
・ 剱岳(つるぎだけ)は飛騨山脈(北アルプス)北部の立山連峰にある標高2,999 mの山。
・ 富山県の上市町と立山町にまたがる。中部山岳国立公園内にあり、山域はその特別 保護地区になっている。
・ 日本百名山および新日本百名山に選定されている。
・ 北アルプス北部に位置し、地質時代の第3期初期に隆起した山塊です。
・ 剱岳・立山・薬師岳と連なる立山連峰は、日本海側からの季節風の影響を強く受け、そのため降雪量が多く、谷筋には雪渓となって多くの雪が残っています。
・ 日本三大雪渓の一つで剱沢雪渓は有名です。
・ 標高2,999mの剱岳は、日本百名山の一つにも数えられ、「雪と岩の殿堂」との呼び名が冠せられ、アルピニストにとって憧れの山の一つです。
・ その山名表記は、以前からバラバラで、「剱岳」、「剱嶽」、「剣岳」などがありましたが、2003年に国土地理院によって「剱岳」に統一されました。
・ 2004年8月に国土地理院北陸地方測量部によって3等三角点が埋設され、人工衛星を使った全地球方位システム( GPS )により標高を測定した所、2998メートルから2999mに改定されました。
・ 剣岳はその名のとおり、現在でも登頂が極めて困難な山として知られており、古くから立山と合わせて信仰の対象となっていたにもかかわらず、初登頂は1907年(明治40年)の陸軍参謀本部陸地測量部の柴崎芳太郎らによるものだから、まだ100年ちょっとしか経っていない。
・ 池ノ平や仙人池周辺から仰ぎ見る裏剱も素晴らしい景観です。紅葉に彩られた池越しに見る八ツ峰の姿は、まるで刀が立ち並んだように見えます。
・ 剱岳周辺では富山県条例により12月1日〜5月15日は入山規制が実地され、入山する場合には事前の審査を必要とします。
・ 剱岳のルートは、前剱と剱岳山頂間に於いて登山用ルートと下山用ルートに分かれています。
・ 登山用ルートの核心部は、「カニのタテバイ」と呼ばれる斜度70度、長さ30m程の岩壁です。 鎖場での事故よりも、一服剱から前剱間の浮石や落石による、下山時の滑落事故・スリップ転倒事故が多発している様です。
(〜フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイ等より)
【 山名の由来 】
* 剱岳や剣山、剣ヶ峰などは山容が剣のように尖っている山とか、山岳信仰によって剣を奉納した山に付けられた名前。
・ 剣のように鋭い岩峰を意味する。 不動明王の持つ剣に見立てられているのだと言う。 山頂から修行僧の置いていったものと思われる剱が見つかったことから剣岳、剣をみつけたのは陸軍測量部である。
【 花 】
・ タテヤマリンドウ(本来のタテヤマリンドウは白色)、トウヤクリンドウ、チシマキキョウ、ミヤマオダマキ、チングルマ、黒百合などが有名。
【 登山ルート 】
@ 剱岳へのアプローチの主要なルートは、立山黒部アルペンルートのケーブルカーやトロリーバスを乗り継いで降り立った室堂から別山尾根を登るコースです。多くの登山者が別山尾根をピストンしています。室堂へは富山県側からバスでアプローチをかけることも出来ます。
A 馬場島(ばんばじま)から早月尾根を登るルートで、標高差2,200mほどあるため健脚者向
(〜フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイ等より)
『 参考HP 』
・ 剱岳 - Wikipedia
・ 剱岳のルートガイド|おすすめ6ルート
・ 剱岳|北アルプス登山ルートガイド - 日本アルプス登山ルートガイド
・ 剱岳(富山県)登山徹底ガイド!難易度レベル90 - やまクエ
・ 剱岳 | 山の最新情報、登山情報 - ヤマレコ
・ 立山・剣岳登山 - 私の登山記録(日本100名山の全て、日本百名山)
・ 剱岳 早月尾根 日帰り
・ 早月尾根からの剣岳 山行報告(山想倶楽部) - 公益社団法人日本山岳会
・ 立山ガール日記: あこがれの剱岳登山
・ 別山尾根から剱岳|北アルプス登山ルートガイド
・ 剱岳
・ 剱岳の花
・ 【花メイン】今年も剱岳早月尾根ピストン [山行記録] - ヤマレコ
・ 剱岳の花、2010/8/21-22
* 剱岳の天気(百名山) - 日本気象協会 tenki.jp
* 北陸 高原・山の天気 - てんきとくらす [天気と生活情報]
* 関東・甲信 高原・山の天気 - てんきとくらす [天気と生活情報]
* 中部地方道路情報提供システム
《 登山記録 》
48.剱岳 ー 1
行程 | 2006(平成18年)9月29日(金) 快晴 | 往復路 : マイカー | マイカー: ≫ 、 徒歩: → | 標高差≒2,240m |
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@ | 前日 魚津市北山温泉 泊 ⇒ 馬場島 P 5:10 → 松尾前ノ平 6:10 → 松尾奥ノ平 → 1,600m地点 7:30 → 2,000m地点 8:45 → 9:30 早月小屋 9:40 → 2,614m峰 10:50 → 11:30 2,800m地点 11:40 → 別山尾根分岐 12:10 → 12:20 剱岳山頂 13:00 (往路を引返す)→ 15:00 早月小屋 15:15 → 18:00 馬場島 P ⇒ 魚津市内 泊 翌日毛勝山登頂後、帰宅。 |
【 コメント 】
・ 久しぶりの剱登山。
・ 今回は初めての「早月尾根」からの登頂。
・ 「早月尾根」からの登頂は、百・二百名山の中では、760mの登山口からの標高差が、約2,240mと最高。
・ しかし水平距離が約7,000m以上もあり急登箇所は少なく、良く整備された歩きやすい登山道で、体力さえあれば、安心して登頂できるコース。
・ 魚津市北山温泉を早出、333号線で馬場島荘前の20台以上駐車可能な公共駐車場に到着。
・ 到着30分位前、闇の中で黒い塊に二つ光る物体を発見。徐行して近づいてよく見ると、何と中型のクマがこちらを眩しそうに見つめていました。しばらくして、ゆっくり森の中へ入っていきました。
・ 先月のペテガリ岳でのヒグマ遭遇に比べると、半分以下の大きさで、かわいらしく感じました。
・ 少し先に酒屋があり、「クマに注意」の看板も。前日も富山近郊にクマ出没のニュースがありました。
・ 少々明るくなり始め、出発。キャンプ場の先の左側に「試練と憧れ」の碑。その先に登山入口の石標。
・ 非常に歩きやすい登山道を軽快に登る。
・ 途中、1,000mから立派な標識が200m毎に、2,000m地点まであり、良い目安になりました。
・ この標識は、休憩可能な場所に設置されているため、標高は概算でした。
標識とポケナビの高度比較表 | ||||||
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標識の標高 | 1,000 | 1,200 | 1,400 | 1,600 | 1,800 | 2,000 |
ポケナビの高度 | 1,260 | 1,430 | 1,550 | 1,760 | 2,000 |
・ 早月小屋が見える2,224m峰付近から、素晴らしい紅葉や各尾根が見れました。絶好の休憩場所。
・ 本日の宿泊予定者は10人位とのこと。
・ 小屋先にテントが2張り、帰りの時は、5張。
・ 早月小屋から先2,300m以降は、森林限界を越え、小窓尾根や剣尾根の展望が迫ってきました。
・ 2,614m峰から先の急登箇所に補助的なロープや鎖がありますが、特に危険は感じませんでした。
・ エボシ岩から悪場が始まり、このコースの核心部「カニのハサミ」はせまい岩棚のトラバースで、20mと10m、先に40mのクサリの連続。
・ 浮石があるので、下に登山者がいないことを確認し、落とさないように登る。
・ すぐに、別山尾根からの分岐点に到着。カニの(タテバエ)、ヨコバエを途中で眼下に見えました。すぐに剣岳山頂に到着。
・ 山頂に到着した時には、残念ながら急速に沸いてきた雲に展望が隠れてしまいました。残念。
・ 眼下の室堂や後立山連邦が少し望めました。
・ 標高は平成16年の測量で、従来より1.5m標高が高くなり、2,999mになりました。
・ 下山開始、別山尾根への分岐点で、早月尾根方面へ右折。分岐点を行き過ぎないように注意が必要。
・ 「カニのハサミ」からエボシ岩までは、落石に注意して慎重に下る。
・ 早月小屋で休憩後、ユックリ下山。
・ ゆっくりし過ぎで、馬場島荘前駐車場に到着した時には、すっかり暗くなり、ライトを使用しました。
・ 早月尾根コースには、草原・お花畑はありませんでした。
・ 全行程、ササや下草等なく、スパッツなしでOKでした。
* 剱岳の文字は「剣岳」や「剱岳」などありましたが、2,003年に「剱岳」が正式文字になりました。
* 国土地理院の2,004年10月の発表で、最高地点の標高が以前より1m高い2,999mになりました。
注意
・ カニのハサミ、〜エボシ岩付近の岩稜料帯の登頂・下山時、落石に注意。1箇所ピンに足を掛けるところがある。
・ 夏季の日帰りでは、水2リットル最低必要。(早月小屋販売あり)。
・ 全行程対面者 :早月尾根コース:小グループ計約10人、単独3人。 山頂:約10人
1.1,600mより剱岳 | 2.紅葉が始まった尾根(2,000m付近) | 3.早月小屋 |
4.奥大日岳方面 | 5.紅葉真っ盛り(2,200m付近) | 6.早月小屋とキャンプ場 |
7.早月小屋とキャンプ場、2,224m峰 | 8.小窓尾根 | 9.剱岳山頂700m手前より(2,800m地点) |
10.カニのハサミ | 11.剱岳山頂 | 12.剱岳山頂より立山方面 |
13.剱岳山頂より源次郎方向 | 14.冬毛が生えてきた雷鳥 | 15.紅葉真っ盛り(2,200m付近) |