《 決定版・花の百名山 》
F44. 根子岳(ねこだけ) 2,207m
【 根子岳 】
・ 根子岳(ねこだけ)は、長野県と群馬県の境、四阿山近くにある山。
・ 四阿山火山群の第一外輪山として登山者はセットで登ることが多い。四阿山が日本百名山なら根子岳は花の百名山として、春から秋にかけて様々な花が山全体を彩る。
・ 根子岳(ねこだけ)は、百名山の四阿山(あずまやさん)の隣にあり、セットで登られる。
・ 高山植物の花が多く、「花の百名山」に挙げられている。
《登山のメインコース》
・ 菅平牧場 → 四阿高原コース : 牧場事務所 → 根子岳 →四阿山 → 中四阿山 → 牧場事務所。
《花の見ごろ》
7月~8月 : ウツボグサ、ウメバチソウ、レンゲツツジ、アズマギク、スズラン、グンナイフウロ、ハクサンチドリ、デカチドリ、クルマユリ、など色とりどりの高山植物が咲き競う。
【 山名の由来 】 ・・・遠くから四阿山と一緒に見ると、猫の耳に似ているのでその名があるという。
(~フリー事典等より)
行程 | 平成21年9月9日(水) 快晴 | 往復路 =マイカー :≫、 徒歩: → | 標高差約830m |
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① | 練馬IC 3:50 ≫ 上田菅平IC 6:20 ≫ 7:05 鳥居峠 → 7:15 林道終点P (1,520m) 7:25 → 花童子宮コース:花童子宮跡 8:10 → 9:20 的岩コース合流点 9:30 → 10:50 四阿山 山頂 11:25 → 12:40 根子岳 山頂 13:20 → 戻る:四阿山分岐 14:40 → 的岩コース 15:20 → 的岩 16:00 → 16:30 林道終点P ≫ 鳥居峠 P ≫ 小諸 泊 | ||
② | 小諸 6:20 ≫ 7:00 車坂峠 P 7:20 → 8:10 高峰山 山頂 8:20 → 9:00 車坂峠 P 9:10 → 11:30 浅間山(黒斑山) 山頂 → 15:30 車坂峠 P ≫ 佐久IC ≫ 練馬IC 18:50 |
【 コメント 】
・ 花の花の百名山の山行としては今シーズン最後に北岳方面を予定しましたが、天候と休暇が一致せず、止むを得づ、“四阿山・根子岳”と、“高峰山・浅間山”に変更。
・ 練馬ICから関越道・上信越道を経て、上田菅平ICで降り、144号線で鳥居峠に7時前に到着。 深夜割引料金で半額、1,450円。
・ 鳥居峠から登山口に延びる林道の入り口にゲートがあり、6月1日から11月3日までは、登山客に開放しますとの表示があり、バーには鍵をかけませんとのことで、バーを一旦開けて進入、林道終点まで」2.9kmの路面状態の良い未舗装路を走行、約20台位駐車可能な広場に到着。2台駐車中でした。
・ 駐車北端に左:“的岩山”(まといわ)・右:“花童子宮コース”(げとうじみや)の案内板があり、右側の“花童子宮コース”を進む。
・ 秋の気配が感じられる晴天の中、遅咲きの花を求めて出発。
・ ミズナラの原生林や白樺などの林の中を登る。
・ 苔むした石の小さな祠があり、昔は四阿山への宗教登山が盛んだった情景が浮かんでくる。
・ やがて樹林が開け、休憩舎を過ぎると緩やかな斜面に広がる大きなお花畑が出現し、マツムシ草やアキノキリン草、アザミ等が最後の花として、色とりどりの花が一面咲き乱れ頑張って咲いていました。特にマツムシ草が最盛期で2,040mの的岩コース合流点までの間は連続的に咲いていましたが、残念ながら時期が遅かったので、ニッコウキスゲ、ヤナギラン、イワカガミ、ハクサンチドリなどは完全に終わってました。僅かに残っていたのはハクサンフウロ、ヤマナデシコで、ノコン菊、ヤマウド、ウスユキ草、ヤマハハコ、ヤマハギはしっかり咲いていました。
・ 緩やかな登り道を進むと、疎林と草原が交互に現れ、お花畑が続き、やがて上部の休憩舎のある“花童子の宮跡”標高2040m。
・ やがて的岩経由のルートとの合流点に到着。
・ 更にコメツガの原生林を登りきると、四阿山が見え、赤茶色の火山礫混じりの登山道を登ると、菅平からの登山道との合流点到着、木の階段を登るとすぐに四阿山山頂に到着。
・ 山頂には“上州祠”と呼ばれる上州側向きの石垣に囲まれた祠と四阿山の標識があり、写真撮影。 約200m東側に2,333mの三角点がある。
・ 山頂到着するまで二人しか会いませんでしたが、山頂で休憩中に菅平牧場からの登山者が10人ぐらいやってきました。
・ 周囲の展望を味わった後、すぐ西方に迫る草原状の根子岳目指して出発。
・ 根子岳への下りは、うって変わって湿潤な樹林帯の中のやや滑りやすい急な泥道で、一部ササで覆われていました。
・ 2,039mの鞍部まで315m下った後、2,207mの根子岳目指して、標高差168m、目の前に広がる緑の穏やかな歩き易い道を、周囲に咲き誇る花や周辺の展望を眺めながらゆっくり登る。
・ やがて山頂に近づくと、火口の縁の巨岩の間を抜け、祠の建つ根子岳山頂に到着。
・ 山頂は広々としており、展望バツグン、大きな鐘がありました。
・ 周囲の見通しも良くなり、八ヶ岳や妙高方面、遥かかなたの北アルプスの展望も見れました。
・ たっぷり展望を満喫した後、鳥居峠へ戻る。
・ 一旦、168m下った後、約290m登る。展望のない歩き難い登りはさすがに飽きる。
・ ようやく分岐点に到着、後は的岩経由で林道終点まで順調に下る。
・ 的岩コースは、花童子の宮跡コースのお花畑と異なり、ほとんど花のない林の中の道で一部ササに覆われた道を下る。
・ やがてコメツガの原生林を下ると巨大な溶岩の塊が風化した感じの天然記念物の“的岩”に到着。
・ 樹林帯の谷道を進み今朝登ってきた分岐点に到着、すぐに林道終点に到着。
・ 鳥居峠のドライブインはシーズンオフのため閉鎖されていました。
・ 明日の“高峰山”と“浅間山”登山に備え、今夜の宿、小諸へ出発、約1時間で到着。
【注意箇所】
・ 鳥居峠~四阿山間は特別危険な個所はありません。
・ 四阿山→ 根子岳鞍部の下りスリップ注意。
・ 対面者: 団体: ナシ、 小グループ、個人 約20人。
根子岳 山頂 | 〃 | 根子岳 山頂の鐘 |
根子岳隣の大岩 | 〃 | 〃 |
根子岳中腹より | 根子岳中腹より | 根子岳中腹より |
根子岳中腹より 槍ヶ岳方向 | 根子岳鞍部より 根子岳全景 | 中四阿分岐点 |
【 花 】 | ||
マツムシソウ(松虫草) (マツムシソウ科) | ミヤマシシウド(深山猪独活) (セリ科) | |
トリカブト(鳥兜)(キンポウゲ科) | リンドウ(竜胆)(リンドウ科) | コケモモ(苔桃) (ツツジ科) |
マツムシソウ(松虫草) (マツムシソウ科)と リンドウ(竜胆)(リンドウ科) |
イブキジャコウソウ : 〃 |