登山記録・写真         
  

九州 194 雲仙岳 うんぜんだけ 1,359 2008 平成20年11月19日(水) 単独 標高差
約290m

   194.雲仙岳    標高=1,359m 池ノ原園地の標高=800m、標高差≒290m。  仁田峠 登山口標高=1,067m、標高差≒290m

行程  2008(平成20年)11月19日(水) 晴  往複路 : レンタカー、フェリー、航空機  レンタカー: ⇒ 徒歩: →  単独
E  日田IC ⇒ 諫早IC  ⇒  57号線 池ノ原園地P 12:45 → 仁田峠 13:15 → 妙見岳展望所 13:35 → 妙見神社 13:40 → 国見岳分岐 14:05 → 紅葉茶屋 14:15 → 14:35 普賢岳 山頂 14:50→  紅葉茶屋 15:00 → 仁田峠 15:20  → 15:50 池ノ原園地P  ⇒  島原港 17:30 ≫ 18:10 熊本港  ⇒  19:00 熊本空港 ≫≫ 羽田

《九州地方: 二百名山巨樹エネルギースポット巡り》 
    1日目 (H20.11.14): 羽田 ≫≫ 熊本: 熊本城観光、藤崎台のクスノキ群訪問 ≫ 阿蘇山 登頂 ≫ 熊本。
    2日目 (H20.11.15): 熊本 ≫ 鹿児島:蒲生のクスの木(日本最大の巨樹)訪問 ≫ 高千穂峰 登頂、 霧島山 登頂 ≫ 延岡。
    3日目 (H20.11.16): 延岡 ≫ 大崩山 登頂 ≫ 延岡。
    4日目 (H20.11.17): 延岡 ≫ 高千穂渓谷、高千穂神社・天岩戸神社、観光  ≫  祖母山 登頂 ≫ 竹田。
    5日目 (H20.11.18): 竹田 ≫ 九重山 登頂 ≫ 日田。(雪のため由布岳中止)
    6日目 (H20.11.19): 日田 ≫ 雲仙岳 登頂 ≫ 島原 ≫ 熊本 ≫≫ 羽田。(雪のため英彦山中止)


【雲仙岳】(うんぜんだけ)
 ・ 雲仙岳(うんぜんだけ)は、長崎県の島原半島中央部にある火山。広義では普賢岳、国見岳、妙見岳の三峰、野岳、九千部岳、矢岳、高岩山、絹笠山の五岳からなる山体の総称。「三峰五岳の雲仙岳」と呼ばれる。狭義ではいわゆる「三峰五岳」のうちの「三峰」を指すこともある。
 ・ 主峰は普賢岳(ふげんだけ)で、標高は1,359mである。現在では、1990年(平成2年)から1995年(平成7年)にかけての火山活動で形成された平成新山(へいせいしんざん)の方が高く1,482.7mとなっている。
 ・  最高峰の平成新山(1,483m)を中心に、周囲に、普賢岳(1,359m)、国見岳(1,347m)、妙見岳(1,333m)、野岳(1,142m)、九千部岳(1,062m)が存在する。
 ・ 雲仙岳は、長崎県島原半島中央部に位置する。近年では、1990(平成2)年に爆発し、名を轟かせた。落葉広葉樹が多く、秋の紅葉、冬の霧氷が魅力でもある。噴火によって誕生した平成新山は、現在雲仙岳の最高峰であるが、登山は禁止である。
 ・ 雲仙は、昭和9年3月16日、瀬戸内海や、霧島屋久とともに日本で最初に指定された国立公園です。その後、昭和31年になって天草地域は、さらに昭和42年には天草五橋地域が追加され現在は「雲仙天草国立公園」となっております。雲仙天草国立公園は、総面積28,287ヘクタール、うち雲仙地域は12,858ヘクタールの面積を持ち、島原半島のほぼ中央部に位置し、わが国屈指の火山景観を誇っています。平成2年には雲仙岳の主峰普賢岳が198年ぶりに噴火し、溶岩ドームや火砕流跡地といったあらたな火山景観が形成されました。
 ・ 雲仙の山岳のうち、噴火の記録のあるのは普賢岳のみである。
 ・ 雲仙岳は、遠くから見るとひとつの山のように見えますが、実際は、普賢岳(1,359m)、国見岳(1,347m)、妙見岳(1.333m)、九干部岳(1,062m)、野岳(1,142m)などの標高1,000m級の溶岩円頂丘によって形成される複成火山です。その規模は東西約10キロ、南北約15キロにわたります。雲仙岳、あるいは雲仙火山という名称はその総称です。
 ・ 賢岳は、標高1359メートルの雲仙岳主峰の一つで、日本で一番新しい山平成新山をまじかに見ることが出来る。
 ・ 普賢岳紅葉樹林は、国の天然記念物に指定されている。
 ・ 新たに標高1486mの平成新山が誕生。その火山活動も平成7年の春にほぼ沈静化し、平成10年秋から普賢岳登山も再開されました。
* 《 平成新山(1,1486m) 》
    ・・・ 平成2年、198年ぶりに活動が始まり、平成7年まで続いた。この間、火砕流と土石流が多発し、山麓に大きな被害を及ぼし、平成3年には火砕流により死者・行方不明44名を出す惨事も起こった。この活動により普賢岳東方に新たな溶岩円頂丘が成長し、普賢岳より127mも高い1,486mの平成新山が誕生した。日本で一番新しい山である。
* 《 国見岳(1,347m) 》
    ・・・山頂部はドーム状。高い樹木はなく、低木林や草原になっており、有明海から多良岳、橘湾と一望できる。秋には普賢岳や鬼人谷の美しい紅葉の景観が広がる。
* 《 雲仙ロープウェイ 》
   ・・・ 標高約1,100mの仁田峠駅から1,300mの妙見岳駅間(標高差175m、距離500m)を結ぶ。定員36名。仁田峠駅〜妙見岳駅間を約3分で運行。片道610円。午前8時51分から午後5時23分。
* 《 仁田峠循環道路 》
 ・・・  長崎県雲仙市の雲仙天草国立公園内にある有料道路。 国道57号から有料の仁田峠登山道路に入りますが、この道は南から北方向への一方通行。
     入口の料金所までは誤って進入するのを防止するために2車線通行になっているが、料金所以降は左回りの一方通行になっており、終点に位置する国道389号から仁田峠を経て起点の国道57号に戻る事はできない。普通車=770円。

* 《 花 》
   ・・・ 5月中〜下旬に仁田峠付近でミヤマキリシマが咲き、花見客で賑わう。山では初夏から夏にかけてはニシキウツギ、ヤマボウシ、ムシカリ、ノリウツギ、シモツケソウ、ウンゼントリカブトなどが咲く。
《登山のメインコース》
 ・ 仁田峠から普賢岳周遊
 ・ 諫早〜雲仙:バス、雲仙〜仁田峠:バス、仁田峠〜妙見岳:ロープウェイ
【山名の由来】
 ・ 古くは高来峰、温泉仙と呼ばれ、昭和になって「温泉(うんぜん)」が「霊仙」に表記されたという。
                                                                     (〜フリー事典等より) 
【コメント】
 ・ 九州名山登山巡り等の最終日六日目、予報どおり真冬の寒波で午前中は雪模様。 午前中の英彦山登山は雪のため道路事情が心配で来年に延期。
 ・ 朝風呂をゆっくり浸かってから、食事、雲仙へ向けてゆっくり出発。
 ・ 日田ICから諫早ICまで行き、国道57号で島原に入り、登山口の仁田峠へ。天気も回復。
 ・ 有料の仁田峠循環道路に入り料金所まで行くと、雪のためチェーン装着か冬タイヤ以外は進入禁止とのことで、消雪作業が終了するかどうかしばらく休憩する。 時々来る乗用車も皆引き返す。 作業終了の気配がないので諦め、引き返し、389号線の“池ノ原園地”まで下りる。
 ・ 池ノ原園地の標高=800m。 仁田峠 登山口標高=1,067m
 ・ 池ノ原園地は以前の地図では、アニマルパークと記載されていました。
 ・ 良く整備された公園で、普賢岳への標識も分かりやすく、綺麗な遊歩道を仁田峠に向けて進む。
 ・ 芝生の広場がいくつかあり紅葉したモミジが鮮やか。 3合目過ぎあたりからはミヤマキリシマあり、春はさぞ満開のツツジの花を満喫できそう。
 ・ ポンプ室を過ぎ、仁田峠に到着。 広い駐車場に、数台の車が駐車中。
 ・ 駐車場を通り抜けて、ロープウエイ乗り場付近にある、普賢岳への登山道を進む。
 ・ 国見岳方面への道を登り、ロープウエイの山頂駅付近に到着。
 ・ すぐ妙見岳展望台に着き、妙見岳、普賢岳の展望を楽しむ。
 ・ 妙見神社の鳥居をくぐり、普賢岳方面へ向かう。
 ・ ミヤマキリシマの多い尾根道で、次回は花のシーズンにもう一度訪れたい。
 ・ すっかり天気が回復し、晴天で新雪が眩しい。吹きだまりでも10cm以下で凍結もなく携行したアイゼンは不要でした。
 ・ 所々にマユミが生えており、晴天に生える真っ赤に実ったマユミの実が鮮やか。
   (* マユミは昔、この材で弓を作ったことから真弓という名があります。弓を作っていただけあって枝はよくしなります。大きさ8〜10mm程で、淡紅色に熟して4つに深く裂けると、赤い仮種皮に包まれた種子が現れます。)
 ・ 途中、登山者への注意事項の看板がある。時間の関係で国見岳には寄らずに普賢岳方面へ向う。
 ・ 普賢岳へは、一旦急降下、100mほどの高度差を一気に降りる。
 ・ 最低鞍部の紅葉茶屋で、薊谷コースと合流する。 紅葉茶屋といっても茶屋跡のようで国見岳と普賢岳の分岐になっている。
 ・ ここから頂上まで標高差159mの急登、低潅木林の中、苔むした溶岩の道を登る。
 ・ 頂上岩を登って、普賢岳山頂に到着。1等三角点がある。
 ・ 普賢岳山頂の前方には平成新山が見える。 ピラミッド風の溶岩ドームで、平成新山は普賢岳より127m高い、1,486m。
 ・ 普賢岳頂上は岩が積み重なったかなり広い場所で、パノラマが満喫できました。
 ・ 平成新山の噴煙はほとんど確認できませんでした。十年位経過すれば平成新山にも登頂出来るかも?。
 ・ 寒くなったので、下山開始、あっというまに、紅葉茶屋に到着。ここからは左折、薊(あざみ)谷に沿って、仁田峠へ下りる。
 ・ 途中、薊谷広場があり、野鳥観察のポイントとなっていました。 紅葉は終りになっていましたが、紅葉樹が多く最盛期は素晴らしい紅葉が楽しめそう。
 ・ 仁田峠から、自然探究路を下り、池ノ原園地に到着。
 ・ 途中、広場の紅葉を写真に収める。
 ・ 帰路、島原港から予約しておいたカーフェリーで、熊本港まで渡る。 僅か40分程で到着する早さ、陸路で高速道路利用よりも全然早く安く楽。

 ・ コース登山道 : 全般的に良く整備された明瞭な道。一部部分的に岩山。 
 ・ 危険箇所   : 普賢岳への最後の登坂は雨の後等は、やや滑りやすい部分あり。
 ・ 全行程対面者: 登山道:1人。
 普賢岳方向  雲仙ゴルフ場付近より  〃  〃
池ノ原園地 池ノ原園地→仁田峠 : 三合目   〃    四合目
 ロープウエイ 仁田峠駅   狂い咲きのツツジ  仁田峠駐車場
 島原湾  妙見岳山頂  普賢岳方向   妙見岳山頂付近より
 マユミの実
 妙見神社  マユミの実  国見岳付近の霧氷
 国見岳  マユミの実  国見分れ
 普賢岳 山頂直前  普賢岳 山頂  普賢岳 山頂より、平成新山
普賢岳 山頂付近の霧氷  〃  〃
 普賢神社  普賢神社 →  紅葉茶屋  〃
 紅葉茶屋  マユミの実  紅葉茶屋 → 蘇谷広場、 緑の落ち葉と雪
 旧鳥居  狂い咲きのツツジ   マユミの実
 池ノ原園地付近の紅葉  〃
 池ノ原園地付近の紅葉  〃  〃
 〃  〃   島原港より夕陽の雲仙