登山記録・写真         
  

関 東 141  武甲山  ぶこうざん  1,304m 標高差:1064m
(横瀬駅:250m)
 2012.平成24年11月15日(木)
 2007.平成19年12月 6日(木)
 1993.平成 5年 5月24日(月)
単独
 〃

 〃

 141.武甲山

 【 武甲山 】
 ・ 埼玉県の西側、秩父盆地の南端にある山で、秩父市と横瀬町の境界に位置する。標高は 1304m。
 山体は著しく変貌(本来標高は1336mであった)。
 ・ 別名を秩父嶽、妙見山、武光山ともいう。秩父地方の総社である秩父神社の神奈備山である。日本二百名山の一つに数えられる。
 ・ 標高1304mの武甲山は秩父でもひときわ目立つ単独峰です。頂上からは秩父盆地を一望の下に見下ろせます。
 ・ 埼玉県西部、秩父(ちちぶ)市と秩父郡横瀬町の境にある山。標高1295メートル。古来信仰の対象の山で、山頂に御嶽(みたけ)神社を祀(まつ)る。
 ・ 秩父中・古生層の山で、石灰岩が多いので有名。標高800メートル付近にはチチブイワザクラ、ミヤマスカシユリなどの群落があり、武甲山石灰岩特殊植物群落として国の天然記念物に指定されている。石灰岩はセメントの材料として、秩父セメント、日本セメント(前記2社は1998年合併により太平洋セメントとなる)、三菱(みつびし)セメント(現三菱マテリアル)など各社による採掘が進み、山容が変化し、景観や自然保護のうえから問題がおきている。
 * 橋立堂
  ・ そそり立つ石灰岩の断崖に抱かれるように建つ本堂は、江戸中期の建築といわれています。奥の院にある鍾乳洞は、長さ約130m。洞内の三分の二ほどがタテ穴という珍しい鍾乳洞で、数多くの石柱や石筍を見ることができます。 

    (〜フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイ等より)

 ・ 
《 山名の由来 》

 @ 日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征のおり、戦勝祈願にこの山に武具、甲冑(かっちゅう)を奉納したため。
 A 山容が兜に似ているため。
 B 秩父の向こうに見えるのでムコウサンと名づけた。
日本武尊が東征の時遠望した形が甲に似ていたと言う説、戦勝祈願に武具・甲冑を奉納したというのがあるが、これらの説は「武甲」という文字からの後付けの説とされる。『秩父風土記』に記される武光(たけみつ)庄というのが武甲山周辺地域を指しており、そのため武光山(たけみつやま)と呼ばれていたのが、いつの頃からか「武光」の「光」が「甲」になったという説、
 B 山名もいくつもある ・・・ 嶽山、秩父ヶ嶽、武蔵根、武光山、妙見山 など。

 《 登山コース 》
 ・ 生川コース(表参道コース)より登り、長者屋敷の尾根(橋立)コースで下山するルートが一般的です。

 ・ マイカーで行く場合は、一の鳥居の駐車スペースが利用できる。

141.武甲山 −3  

行程  平成24年11月15日(木)  快晴   往復路  :電車 鉄道 : ⇒⇒ 、徒歩: → 単独
@ 池袋 6:30 ⇒⇒ 7:45 横瀬 7:55 → 一の鳥居 9:10 → 生川(おいかわ) 9:20 → 不動ノ滝 9:50 → 大杉広場 10:20 → 11:00 十字路出合 
 → 11:10 武甲山 11:30 → 十字路出合 11:35  →  長者屋敷ノ頭 12:10 →  林道終点 12:40 → 13:10 橋立寺・鍾乳洞 14:10  →  14:20 浦山口駅 14:34 ⇒⇒ お花畑駅  →  西武秩父駅 15:25 ⇒⇒ 16:46 池袋

【 コメント 】
 ・ 金釜山へ行く予定でしたが、寒波襲来で急遽低い山に変更。 
 ・ 低山は例年よりやや遅く、低山はまだ紅葉シーズン中。
 ・ 5年ぶりの武甲山、今回も前回と全く同様なルートで登山開始。
 ・ 横瀬駅から一の鳥居までの車道を、周囲の景色を見ながら歩く。
 ・ 先月、セメント工場付近に熊出没の掲示があり、注意しながら進む。
 ・ 1時間強で、一の鳥居に到着。マイカーが数台駐車中。
 ・ 道しるべの石柱が、山頂の御嶽神社までの登山道脇に、五十二丁目分、配置されてる。
 ・ 一の鳥居・一丁目から13丁目まで林道を進む。
 ・ ここから登山道へ入り、過ぎ林の中をジグザグ登り、18丁目の滝不動の水場に到着。
 ・ 32丁目の大杉の広場まで、一気に登り到着。
 ・ 大杉の足元には、「頂上まであと60分」、標高1000m表示の看板があり、大木の周辺は広場になっており「大杉広場」となずけられており、ここで小休止。
 ・ 杉林のジグザグ登山道を登って行きやがて、左から小持山からの登山道が合流。 分岐の標識(右:山頂。左:シラジクボ・小持山・大持山・浦山口登山道)に出合う。
 ・ すぐ右方向に御嶽神社があり、参拝。
五十二丁目の石柱がある。
 ・ 左側への登山道を登ると金網越しに左右に分かれ、左側の第一展望台へ向かう。
 ・ 第一展望台は展望良好で、真っ白になった浅間山と両神山が目に止まる。眼下の秩父の街並みもハッキリと見降ろせました。
 ・ 以前はなかった立派な標識柱と方位盤がありました。

 ・ ジックリ展望を楽しんでると、気温5℃のやや強風気味のため、寒くなってきたので、、風下側の狭い第二展望台へ移動し小休憩。

 ・ 再び神社へ下り、今度は、橋立・浦山口へのコースを下って行く。
 ・ 長者屋敷の尾根コース、長者屋敷の頭へ、カラマツ林を見ながら下ると、約30分程で長者屋敷の頭。
 ・ 途中、橋立の滝(15m)と紅葉の写真を撮影。
 ・ やがて丸太の橋を渡り、林道終点に到着、ここからは川沿いの穏やかな広い林道を歩き、札所28番の橋立堂、鍾乳洞に到着。
 ・ 入場料200円を払い、狭い鍾乳洞を見学。 
 ・ 紅葉したカエデと絶壁の岩山が聳えるコントラストを写真し撮り、隣の店で、ソバガキ入りのお汁粉を食す。
 ・ 浦山口駅まで10分、時間調整後、駅へ向う。
 ・ お花畑駅で西武線へ乗り換え、特急電車で帰路へ着く。

 横瀬からの武甲山   〃  〃 
 案内板  六角堂  武甲山
 〃  〃  〃
 武甲山 ズームアップ  〃  セメント工場 排水沈殿池
 武甲山 ズームアップ  周囲の山   〃
 延命水  〃  周囲の山
周囲の山  紅葉  一丁目登山口 鳥居
 駐車場  案内板
 紅葉  橋  登山道
 18丁目  コケ  〃
 大杉の広場  〃  武甲山直下の分岐路
 御嶽神社  案内板  武甲山 山頂
 武甲山 山頂  (第一展望台)  5℃  第一展望台 〜 浅間山
 第一展望台 〜 両神山  〃   眼下の秩父市  〃   北方
 第二展望台から : 眼下の秩父市
   御嶽神社  
 トイレ  紅葉  白色の綿毛
 紅葉  〃  カラマツ林
 キキョウ  崩壊場所  下側、仮橋、上:崩壊
 林道終点  橋立川  〃
   橋立堂  〃
 〃
 橋立堂  橋立鍾乳洞  西武秩父駅前

 141.武甲山 −2    (1,304m)  登山コース標高差= 1,050m

行程  平成19年12月 6日(木)  快晴   往復路  :電車 鉄道 : ⇒⇒ 、徒歩: → 単独
@ 池袋 6:30 ⇒⇒ 7:45 横瀬 7:50 → 一の鳥居 9:00 → 生川(おいかわ) 9:10 → 不動ノ滝 9:40 → 大杉広場 10:10 → 10:55 十字路出合 → 10:50 武甲山 11:20 → 十字路出合 11:30  →  長者屋敷ノ頭 12:00 →  林道終点 12:40 → 13:10 橋立寺・鍾乳洞 13:35  →  13:45 浦山口駅 13:53 ⇒⇒ お花畑駅  → 14:20 羊山公園 15:00 → 西武秩父駅 15:25 ⇒⇒ 16:46 池袋

【 コメント 】
 ・ 秩父盆地南端にある山で、2,002年現在の標高は、1,304m。(採掘により1,336mだった標高も、1,304mと30m程度低くなっている。)別名秩父嶽、妙見山、武光山。
 ・ 秩父のシンボルともなる武甲山は、セメントの原料である石灰岩の採掘により徐々にその姿を変えている。
 ・ 山全体が石灰岩で、採掘(露天堀り)で石灰岩の山であるがゆえに、採掘で山肌が大きく削られてはいるが、秩父側から見るその山容は、いまだ堂々として、奥武蔵の主にふさわしい存在感を示している。雑木林の快い道もあり、頂上に立てば、西上州の山々などの展望が広がる。
 ・ 秩父の山の盟主とされる。秩父地方の総社である秩父神社の神奈備山とされる。
 ・ 奥武蔵の盟主と呼ばれている信仰の山である「武甲山」。
 ・ 山名の由来 ・・・  ・ 日本武尊が武具を納めたとか、山容が兜に似ているとか、付近は武光の荘内だったから武光荘からの転訛とか、秩父市街の「向こうにある山」に由来するとか、諸説がある。山名も多く、嶽山、秩父ヶ嶽、武蔵根、武光山、妙見山などがある。
   一般的には、日本武尊が東征の際、自らの甲(かぶと)をこの山の岩室に奉納したという伝説に由来するとにいわれている。
 ・ 花は、中腹でセツブンソウなど。8月:頂上直下付近でフシグロセンノウが咲く。
                        〜 「山と高原」、フリー辞典等 より
 ・ 国土地理院の資料による「武甲山の標高の変遷」。
   〜 ・ 武甲山の標高は、明治33年当時、山頂部に設置された二等三角点で1,336mを採用。
      ・ 石灰石の採掘が進み山頂部が削り取られるため、(1,977年)昭和52年に三角点を採掘予定区域外へ移転、1,295mを採用。
      ・ 2,002年11月11日、山頂部の採掘が一段落したため、改めて三角点周辺を調査し、三角点より西へ約25m離れた最高地点で、1,304mを採用。


コメント: 
 ・ 久しぶりの武甲山登山。今回も電車のほうが総合的にメリットが多いので池袋からの特急電車とした。
                                         (池袋〜横瀬:特急料金:620円、運賃:720円)
 ・ 平日の特急1番電車のためガラガラ、1時間15分で横瀬に到着。登山者は誰もいないので、生川まで歩く。
 ・ 水蒸気をモクモクと出してるセメント工場の煙突が2本左前方に見える中、標識のとおり線路に沿って1km程南東に歩く。
 ・ 平日の為、石灰関連のトラックが頻繁に走る生川に沿った道路を、マスクを付けて歩く。数日前に雨が降って無風状態でも、ホコリっぽい。
 ・ 工場と道路の境界のないはなく、歩道の区別も一部分しかない中を、ダンプに注意しながら歩く。
 ・ タイヤ洗浄したセメント等を積んで出発する車両のタイヤ跡の水が凍っており、歩きにくかった。
 ・ 石灰採掘場を過ぎると工場群も終わり、未舗装の道路になり、ようやくほこりと騒音から開放された。300m程進むと立派な舗装道路となる。再び未舗装となりニの鳥居に到着。横瀬から約7kmの道程。
 ・ 一の鳥居の奥に駐車スペース(約10台)があり、3台先客。登山道が始まる。
 ・ この登山道には「丁目標」があり、五十二丁目まで続く。 一の鳥居が1丁目、すぐ先で3丁目。
 ・ 紅葉したモミジのある釣堀跡地を通り越し、十五丁目あたりで舗装された林道から山道(表参道)に入る。
 ・ すぐに不動の滝(18丁目)に到着。僅かな水場になっていました。小休憩後、大きな杉林のやや急登の道を進む。
 ・ 傾斜が緩やかになり、32丁目の大杉の広場に到着。標高1,000m地点。ここから山頂まであと60分の標識。
 ・ 再びやや急登になり、相変わらず杉の樹林帯の中を登ると、武甲山頂へ「階段コース/一般コース」分岐点の標識。
 ・ 一般コースを進む。やがて十字路・頂上への分岐点に到着。
 ・ すぐに雨水利用・太陽光発電の水洗式のトイレ棟がありましたが、冬季(12〜3月)は閉鎖中。
 ・ すぐ上方に立派な社殿が建っている御岳神社(武甲山御獄神社):「52丁目」があり、参拝。 
 ・ 神社の左脇を上がっていくと第1展望台。山頂部分は囲いがあり、外側には行けない。
 ・ 足元直下を見下ろすと、広大な採石現場が見える。米粒のように小さく見えるマンモスブルドーザやダンプカーが見える。
 ・ 休憩後、下段開始。すぐにシラジクボ、大持山方面への十字路出合に着き、陽だまりのなかベンチに座って前方の展望を眺める。
 ・ 稜線沿いの気分のいい、まだ少々黄色く色付いた葉が残っているカラマツ林の中を下る。
 ・ 途中、「発破のお知らせ」の看板がありました。
  〜 石灰岩採掘のために、日によっては発破があり、予定時刻は9:30,12:30,16:30,17:00、発破をする10分前にサイレン・5分前に放送、直前にサイレン2回、点火後にサイレン1回と終了の放送があるとの表示。7箇所の退避所があるので、避難所に避難するようにと書かれていました。 運良く今日は休みでした。
 ・ 北西方面にあった幾つかの登山道は廃道になったと表示がありました。
 ・ 「長者屋敷の頭」の近くには、水場がある。
 ・ 部分的に針葉樹林の斜面一帯が広範囲に伐採されている所があり、伐採の後には、檜の苗木植林され、鹿に食べられないように袋が被せてあった。
 ・ 急坂を下りきると、橋立川の沢沿いに出る。やがて橋立林道終点に到着。広い林道は終点付近に十数台駐車可能。
 ・ 橋立林道周辺の山々が綺麗に紅葉していました。
 ・ 表参道に比べこちら側は、展望も比較的良く、2人しか出会わない静かな山行でした。
 ・ 途中、「札所28番(橋立寺)、橋立鍾乳洞」に立ち寄る。橋立鍾乳洞は天井の低い竪穴式の珍しい洞窟で、かなりの距離を登って岩山の上部から出る。全長130m(200円)
 ・ 浦山口から秩父鉄道でお花畑まで乗り、レンゲで有名な羊山公園へ行き、武甲山の歴史等が分る武甲山資料館(200円)を見学し、帰路につく。
* 平日、ほこりの中、横瀬から生川までの石灰岩を運ぶダンプ街道を歩くのは、苦痛です。
* 表参道は山頂直下まで杉主体の針葉樹林帯の中の登山道のため、まったく展望が望めない。
* 浦山口駅からの橋立林道〜山頂間は概ね展望が良く、紅葉シーズン、冬季の陽だまり山行は最適。

横瀬より武甲山 横瀬付近 横瀬付近より武甲山
ダンプ街道より武甲山  〃 採掘場 一ノ鳥居
生川 ここまで車進入可。 釣堀跡地付近 不動の滝
杉樹林帯 武甲山御獄神社 山頂展望台
最高標高点 山頂展望台より
神社脇 マユミ 花 ?
十字路 → 長者屋敷の頭にて:カラマツ林 長者屋敷の頭付近より両神山 長者屋敷の頭 → 林道終点
長者屋敷の頭 → 林道終点  〃  林道終点
林道終点  → 橋立  〃  〃
林道終点  → 橋立 札所28番(橋立寺) 札所28番(橋立寺)
札所28番(橋立寺) 橋立鍾乳洞 羊山公園
羊山公園 牧水の滝 羊山公園 慰霊塔 羊山公園の展望台より 両神山

武甲山 −1

行程  平成5年5月24日(月)   曇   往復路  :電車 鉄道 : ⇒⇒ 、 バス:⇒、 徒歩: → 単独
@ 池袋 5:34 ⇒⇒ 7:15 正丸  7:30 → 8:35 伊豆ヶ岳  → 武川岳 10:35 → 11:40 大持山 11:55 → 13:15 武甲山 13:45 → 15:15 横瀬駅 ⇒⇒ 17:00 池袋

コメント: 
 ・ 間欠的に武甲山での石灰岩採掘の発破の音が鳴り響く。
 ・ 山頂からは荒々しい山肌が、印象的。
 ・ 登山道は明瞭、伊豆ヶ岳山頂前の男坂のクサリ場以外は、危険箇所は特になし。 

1.伊豆ヶ岳山頂前 男坂 2.武甲山直前 イチリンソウ 3.横瀬付近より