登山記録・写真       
  

帝釈山
帝釈山 たいしゃくさん 2,060m  2012 平成24年 9月26日(水)
 2000 平成12年10月27日(木)
単独
      標高差 ・・・ 帝釈山 : 2,060m  猿倉登山口 : 1,390m    差=670m

131.  帝釈山     (2,060m)  

【概要】
 ・ 栃木県日光市と福島県南会津郡南会津町、同檜枝岐(ひのえまた)村とにまたがる山。
 ・ 標高2,060m。 帝釈山地の主峰。。帝釈山脈は平坦で森林に覆われた山々が連なり、個性的な山に乏しい。 
 ・ 福島県南会津郡南会津町、檜枝岐村、栃木県日光市の境界にある標高2,060mの山。二等三角点設置。
 ・ 東西に伸びる山嶺(さんれい)線は太平洋流域と日本海流域の分水界をなす。
 ・ 山頂は花崗岩と流紋岩からなる。
 ・ 山頂からは、東に那須岳、南に女峰山、男体山、日光白根山、西に至仏山、燧ヶ岳、北西に会津駒ヶ岳が見渡せる。
 ・ 山頂からは、北に吾妻・安達太良連峰、さらに奥には飯豊連峰が眺められ、燧ヶ岳の双耳峰や会津駒ヶ岳、日光の山々も望まれる。
 ・ 山頂平坦面が山嶺線に沿って分布し、その一部に湿原があり、帝釈山西方2キロメートルの田代山湿原がよく知られている。
 ・ 山頂には駒御堂権現が祭られている。桧枝岐(ひのえまた)村では帝釈天を守護神としていたといわれる。
 ・ 帝釈山は身近な登山ルートが無く幻の名山と呼ばれてきましたが、山裾を通る檜枝岐からの林道が整備され、一躍気楽に登れる2千メートルの山となりました。
 ・ 現在は檜枝岐村から馬坂峠登山口までの林道が開設され、登山口から約1時間で登れる山になった。
 ・ 奥会津にそびえる深山であったが、現在では田代スーパー林道や会津鉄道の開通で身近な山になった。
 ・ 6月中旬から7月上旬にかけて、馬坂峠登山口や山頂から田代山への稜線の針葉樹林下には、オサバグサの群生が見られる。
 ・ 山頂までの途中オサバ草の群生地があり可燐な白い花を咲かせる。(6月〜7月)この花は、帝釈山で最も美しい貴重な花。
 ・ 2007年(平成19年)8月30日に尾瀬国立公園の一部として、会津駒ヶ岳、田代山とともに新たに国立公園に指定されている。

 《田代山》
 ・ 田代山は広大な山頂湿原を有する個性的な山容。
 ・ 田代山(1,926メートル)は頂上一帯が広大な湿原になっており、タテヤマリンドウやニッコウキスゲ等の高山植物も豊富で秋の草紅葉も見事。
 ・ 弘法沼と呼ばれる池塘もあって明るく開放的な山。
 ・ 山頂付近は湿原で、湿原には季節により尾瀬にあるような高山植物が観られる。
 ・  田代山の湿原は反時計回りに歩く一方通行の木道となっており、一周を約40分で歩くことができる。
 ・ 田代山避難小屋の中に弘法大師堂が祭られている。

【登山コース】
 ・ 猿倉登山口 ・・・国道352号線より湯ノ花温泉を経て、田代スーパー林道を猿倉登山口まで入る。国道352号から14km。最大50台程度駐車。
 ・ 田代山経由の縦走路がよく整備されており、猿倉口より所要2時間30分、田代山より1時間で到達する。
 ・ 木賊(とくさ)温泉口は、倒木などにより通行止めとなって久しい。所要時間は5時間。そのほかに、尾瀬側より縦走路伝いの道がある。
            (〜フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイ等より)

【山名の由来】

 ・ 帝釈山の名は帝釈天を祀ったことに由来すると推測されるが、山頂に帝釈天は祀られていない。
 ・ 帝釈山が山域の中央部に位置していることから帝釈の名が山域名として採用された。
 ・ 田代山の山頂部は広い田代(湿原)で、それに由来している。

日程  2012(平成24年)10月9日(火)  快晴 往復路 : マイカー  マイカー: ≫  徒歩: →
 @ 大井IC 5:00 ≫  西那須野塩原IC 7:00 ≫ 400・121・352・号線 ≫ 9:00 猿倉登山口 9:15 →  10:00 小田代 10:10 → 10:30 田代山湿原 10:40 →  10:50 田代山 山頂  11:10 → 12:10  帝釈山 山頂 12:30 →   田代山避難小屋 13:20 → 猿倉登山口 14:50  ≫ 尾瀬桧枝岐 泊 
A 尾瀬桧枝岐 ≫ 会津駒ヶ岳 滝沢登山口 → 会津駒ヶ岳 → 中門岳 → 会津駒ヶ岳 → 滝沢登山口 ≫ ミニ尾瀬公園 ≫ 西那須野塩原IC ≫大井IC
 標高差 ・・・ 帝釈山 : 2,060m  猿倉登山口 : 1,390m    差=670m

【コメント】
 ・ 北アルプス(西穂高→槍ヶ岳)の縦走を予定していましたが、数日前に降雪があり、ジャンダルム・大キレット等の日影の部分の岩に着いた霜が溶けずにスリップし易い可能性があるため、安全を期して来年に延期。 代わりに紅葉が始まった福島県の会津駒ヶ岳と帝釈山・田代山へ予定を急きょ変更しました。
 ・ 西那須野塩原ICから400号線・121号線・352号線(田代山林道)を約72km走って、猿倉登山口に到着。林道に入って17k、途中7kmから猿倉登山口までは、未舗装でしたが、路面状態はほぼ良好。 
 ・ 登山口手前約300m地点にトイレ完備の約50台駐車可能な広い駐車場がありました。
 ・ 登山口の駐車場には10台弱駐車中。(写真)
 ・ 登山コースは最も一般的な猿倉駐車場からの田代山を経て山頂をピストンするコースにしました。
 ・ 最初からやや急登、最後の水場を過ぎ、やや紅葉が始まったブナ林のジグザグ道を約1時間登って行き、一気に開けた“小田代”に到着。
 ・ 小休憩後、再びやや急登を登って、20分程で田代山湿原に到着。
 ・ ここから木道となり、草紅葉に染まった湿原の風景と正面に見える会津駒ヶ岳を眺めたり、弘法沼の光景を眺めたりしながら、尾瀬と同じような散策気分で進む。
 ・ 紅葉の時期は、当然ながら花は終わっていましたが、時期遅れの花が少しは咲いてると思って探しましたが、全くありませんでした。
 ・ 涸れてしまった草花の密度は濃いので、さぞ7月の花のシーズンは素晴らしいと思います。
 ・ 分岐点で、一方通行の木歩道を右へ進むと弘法沼があり、木道を更に進むみ、田代山の標識のある木賊温泉への分岐に到着。
 ・ 木道を更に進み、田代山避難小屋の先の田代山頂(1926m)を過ぎ、紅葉が綺麗なオオカメノキやドウダンツツジやダケカンバなどの映え渡った景色を堪能しながら、1時間ほど進んでいくと、帝釈山に到着。
 ・ 細長い山頂からは、北西方向に燧ケ岳、会津駒ヶ岳、南方に日光白根山がはっきりと見れました。
 ・ 充分に景色を堪能後、同じ道を戻りました。(田代湿原は一方通行)
 ・ 明日の会津駒ヶ岳登山のため、尾瀬桧枝岐に泊りました。

* 危険個所 特になし。 ロープ個所あり。

 朝7時過ぎの空:巻積雲   巻層雲  巻雲
 猿倉登山口 駐車場  猿倉登山口 案内板
   紅葉始まり  〃
(イロハモミジ)  ムシカリ
 カエデ  最後の水場
 ハゼノキ  小田代
 小田代  どこまでも続く木道
 小田代  ナナカマドの実  (ウチワカエデ)
 小田代  田代山湿原  右へ一方通行
 田代山湿原  〃  どこまでも続く木道  〃  地塘&クサモミジ
 チングルマ  田代山 山頂  〃 
 田代山湿原   一面のクサモミジ  〃  〃
 チングルマ  イワカガミ  コケ
 胞子濃    田代山湿原  
 田代山湿原  一面のクサモミジ  〃  倒木根元のコケ
 ダケカンバ オオカメノキ  コケ&キノコ(ブナハリタケ)
 ドウダンツツジ  田代山 → 帝釈山  〃  〃  〃  〃
 ツルリンドウ  帝釈山 山頂
 帝釈山 山頂  〃  〃 より
 帝釈山 山頂より   帝釈山 山頂 → 田代山  コケ
  帝釈山 山頂 → 田代山   ドウダンツツジ
 ゴゼンタチバナ  キノコ  ゴゼンタチバナの実
イワカガミ  キノコ  チングルマの紅葉
   帝釈山 山頂 → 田代山   チングルマ    〃   ササ
 尾瀬 中土台公園付近より  〃  コスモス