登山記録・写真         
  

関 東 65  両神山  りょうがみさん  1,723m  2013  平成25年 5月13日(月)
 1994  平成 6年 5月 8日
 1993  平成 5年 5月10日(木)
単独

65. 両神山  

 【 概要 】
  ・ 埼玉県秩父郡小鹿野町と秩父市の境目にあり、秩父山地の北端にある山。  標高1,723m。 日本百名山の一つ。
  ・ 埼玉県西部、秩父(ちちぶ)郡小鹿野(おがの)町の南部と大滝(おおたき)地区の境界にある山。 標高1723メートル。
  ・ 秩父中・古生層からなる山で、とくに山頂付近は硬いチャートからなるため、山稜(さんりょう)はきわめて急峻(きゅうしゅん)で、特異な山容を呈する。
  ・ 山頂直下の両神神社奥社に伊弉諾・伊弉冉尊(いざなぎいざなみのみこと)の二神を祀(まつ)るので両神山とよばれる。
  ・ 奈良時代に役小角(えんのおづぬ)が開山したと伝えられ、江戸時代、修験(しゅげん)者の道場としてにぎわった。
  ・ 山麓(さんろく)に両神神社、中腹に不動滝がある。5月10日が山開きで、山頂付近では5月下旬から6月上旬にかけてヤシオツツジ、シャクナゲが咲き、秋は紅葉で美しい。
  ・ 山頂からは奥秩父、日光、八ヶ岳(やつがたけ)などの山々を望むことができる。

  ・ 両神山を形成する主な岩石は、チャートと呼ばれるもので、角岩とも言い、火打ち石に使われたもの。
   チャートは硬くて風化に強いので、ギザギザした尾根や絶壁を形成しやすい。

 《 山名のいわれ  》
   ・ イザナギ、イザナミの神を祀っていることから両神と呼ぶという説、日本武尊の東征のおりこの山を八日間見ながら通過していったので八日見山と名づけられた説、
   「龍神を祭る山」が転じて両神山となったという説など、諸説ある。古くからの信仰の山。
   東面の日向大谷からの道は表登山道とされ、数多くの石仏、石碑、丁目石が残されている。

 《 花 》
 ・ 4月下旬から5月中旬、山頂一帯にアカヤシオが咲く。自然林が多く残され、紅葉が美しいことでも知られている。

 《 登山コース  》
  ・ 現在では日向大谷(ひなたおおや)からの道が主要な登山道となっている。 このルートは、展望がない。
  ・ 南の白井差(しらいさす)からのコースは閉鎖。
  ・ 八丁峠コース(クサリ場として有名なコース)。 西岳〜両神山:展望良好。
  ・ 上落合橋から八丁尾根を登るコースは全体で約20ヶ所の鎖場に30本を超える鎖が設置されているスリリングなコース。
     標高差は583mと少ないが累積標高差は1,000mを越え、しかも傾斜のきついアップダウンが連続するため岩登りの技術ばかりではなく体力も必要。
     八丁峠から八丁尾根を行くルートは、おおむね稜線上を歩くため、随所で展望が効くところがあり登山を満喫できるルート。

 《 アクセス 》
  ・ 日向大谷口へは公共交通機関があり、西武秩父駅から西武観光バスで小鹿野町役場へ行き、 小鹿野町営バスに乗り換え日向大谷口で下車。
  ・ マイカーの場合には日向大谷口にある駐車場に50台ほど駐車可。
 《 その他 》
  ・  登山ポスト 有り。
  ・  トイレ    有り(バイオトイレ・男女別)

     (〜フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイ等より)
65. 両神山−2  

行程  平成25年5月13日(月)  快晴   往復路  :マイカー  マイカー: ≫、 徒歩: →
@ 練馬IC 4:30 ≫ 花園IC ≫ R299 ≫ 金山志賀坂線 ≫ 八丁トンネル北側 登山口P 7:20 → 八丁峠 8:10 → 行蔵峠 8:50 → 西岳 9:10 → 龍頭神社奥社 9:20 →  5 東岳 10:00 → 10:40 両神山 山頂 11:00 → 東岳 11:30 → 西岳 12:00 → 八丁峠 12:40 → 13:10 八丁トンネル北側 登山口P ≫ 金山志賀坂線 ≫ R299  ≫ 花園IC ≫ 練馬IC

【 コメント  】
 
 ・ アカヤシオが満開の時期を狙っての久し振りの両神山登山。
 ・ R299号線は、走り易い道路、金山志賀トンネル直前で左折、林道金山志賀坂線へ入る。全線舗装された部分的にやや狭いカーブの多い登り坂道。
 ・ 八丁トンネル北側にある登山口の駐車場に到着。 15台位駐車可。3台駐車中。
 ・ 真新しいバイオトイレを利用後出発。
 ・ 登山開始と共に早朝からの農務が次第に薄くなり、薄日が差し込み始め、霧の中を樹林からの放射状の朝日が、幻想的に照らす中を登る。
 ・ 朝は寒かったがやや急登気味の中を登ると、しっかり体が温まり暑いくらいになる。
 ・ 40分程で上落合橋からとの合流点である八丁峠に到着。 
 ・ 展望台に行き写真撮影。 朝霧の正体の雲海を下界に、遥か彼方には、白く輝いた南アルプスを展望しながら一休み。
 ・ ここからは比較的展望のきいた尾根伝を進み、鉄塔跡を通過、やがて鎖場が増えてくる。 
 ・ やがて行蔵峠に到着。 好展望が望まれ、両神山系が見渡せる。
 ・ すぐに西岳に到着。 綺麗なピンク色した満開のアカヤシオが少しづつ現れはじめる。
 ・ 龍頭神社奥社を過ぎるとナイフリッジ現われ、慎重に通過、ここから東岳までが両神山の核心部のようです。
 ・ クサリ場の足元はしっかりしており、大部分クサリを使わないで登れました。
 ・ 幾つかのクサリ場を超え、アップダウン後に東岳に到着。
 ・ 東岳はベンチとテーブルがあり、満開のアカヤシオも直近にあり、展望も良く、写真撮影後しばし休憩。
 ・ 前方の剣ヶ峰(両神山)目指し出発。
 ・ 一旦、前東岳の岩場を巻くために少し下り、登り返す。
 ・ 更にクサリ場を越え傾斜が緩くなり、両神山に到着。
 ・ 狭い山頂ですが、パノラマが得られ、しっかり展望を楽しむ。
 ・ 写真撮影、休憩後、元のコースを戻る。
 ・ 東岳から西岳への下り部分の鎖場では、しっかりとクサリを使い、安全第一に進みました。
 ・ 平日の為、このコースでは、登山者は少なかったですが、落石を生じさせない注意が必要です。
 ・ 帰りのコースは2時間少々で駐車場に到着。

 * アカヤシオは頂上付近が丁度満開の状態、中腹以降は落下してました。
 * このコースは、標高差は少ないですが、アップダウンが多く、累積標高差は約1,800m位で、暑くなる6月から9月いっぱいは避けた方が良いようです。
 * 下りでは、膝を傷めやすいのでステップを小さくして進み、適時小休止を入れるのが大切。
 * 垂直に近い鎖場の下降と落石に注意が必要。
 * 登山時期は、凍結の恐れのある時期、真夏を避けた、5月と10月がベスト。
 * クサリ場が多いので、凍結・雨天時等は危険。

 R299からの両神山方面&藤の花   登山口の最新式トイレ  登山口 
 登山口  朝霧&朝日  ヤブレガサ
 ハシリドコロ(走野老)  ユキザサ  八丁トンネル → 八丁峠
 八丁トンネル → 八丁峠      コバイケイソウ  〃  ハシリドコロ(走野老)  〃  〃
  八丁トンネル → 八丁峠  八丁峠  八丁峠 → 行蔵坊
 八丁峠 → 行蔵坊  〃  南アルプス  八丁峠 → 行蔵坊 
 八丁峠 → 行蔵坊  〃  下界の道路(299号線)
 八丁峠 → 行蔵坊  〃  〃
 行蔵峠  西岳 1,613m  〃
 西岳   〃  西岳 → 東岳
 西岳 → 東岳  〃  〃
 西岳 → 東岳  〃  〃
 東岳 1,660m  〃  両神山 山頂
 両神山 山頂  〃  1,723m  
 両神山 山頂  〃
 〃  〃 ネコヤマギ  〃
  両神山 山頂付近   両神山 → 東岳   落合橋への作業道 : 進入禁止ロープあり
 イワカガミ&アカヤシオの花弁  八丁トンネル入口 P  駐車場のヤエザクラ
 林道沿いの伐採跡  林道沿いの藤  〃

65. 両神山−1  

行程  平成13年5月10日  晴   往復路  :マイカー  マイカー: ≫、 徒歩: →
@ 練馬IC 6:30 ≫ 花園IC ≫ R140  日向大谷P  9:30 → 清滝小屋 → 12:00 両神山 山頂 13:00  → 日向大谷P 15:10 ≫ 花園IC ≫ 練馬IC

 【 コメント 】

 ・ 秩父山地の北端にある百名山。
 ・ 山名の由来 --- @ 山頂付近に両神神社奥社があってイザナギノミコト、イザナミノミコトの二神を祀ることからきているという説。
               A 「龍神を祭る山」が転じて両神山となったという説など、諸説ある。
 ・ 地質はチャートと呼ばれる岩石。(数億年前に海底に沈んだプランクトンの化石から生成されたもの)
 ・ 山頂一帯に中旬から下旬に咲くアカヤシオが有名。
 ・ 元登山道が私有地の為登山道閉鎖、日向大谷からの登山。 私有地部分は一部迂回、変更あり。
 ・ ヤシオツツジが満開。特に山頂付近。
 ・ “のぞき”のクサリ場数箇所あり。特に危険箇所はなし。
 ・ 展望はパノラマ。素晴らしい。
 ・ 全行程対面者 : 単独:約10人。グループ 10人。
 ・ 平成6年5月8日のコースは、落合橋往復、最短コース。但し一部危険箇所あり。

1.ニリンソウ 2.山頂付近より北方  3.ヤシオツツジ満開
4.両神神社前の“のぞき”のクサリ場 5.両神山 山頂 6.山頂付近