登山記録・写真         
  

関 東 38  皇海山  すかいさん  2,144m   2013  平成25年10月14日(月)
 1997  平成 9年10月28日(火)
単独
 〃

38. 皇海山
【 皇海山 】(すかいさん)
 ・ 栃木県日光市と群馬県沼田市との境界にある山である。 標高2,144m。 日本百名山の一つ。 古い成層火山だが、全山樹林に覆われ、今日では火山らしい面影はない。
 ・ 群馬県と栃木県の県境にあって、北に日光白根山、男体山、東に鉱毒で有名な足尾銅山、修行の山。
 ・ 庚申山を抱える皇海山は、その周囲の目立つ山々にあって、日本百名山ブームで着目されるまでは、庚申山猿田彦神社の奥ノ院として、ひっそりと静かな山。
 ・ 今でも、日本百名山の中では人気のない山と言われています。
 ・ この山に着目した深田久弥氏は、山名に関する考察のほかに「颯爽と峰頭をもたげ、思わず脱帽したいほど」と、その姿を褒め称えています。
 ・ 東西に長い頂稜を持つが、北側は国境平付近まで標高差にして500m以上も切れ落ちている。
 ・ 皇海山の山頂はあまり広くなく、周囲は木々に囲まれ展望は殆んどない。
 ・ 深田久弥の『日本百名山』では原始的自然美を保っている山域として紹介されている。 
 ・ 松木沢の源頭にすっくと屹立するその姿は気品に満ちている。 
 ・ 皇海山は庚申山の奥ノ院とされ、庚申山からの峰越えはかつて修験者の修行場だった。
 ・ この山への道は、古くから庚申山・鋸山を経由するのが一般的でした。 その道は、針金、鎖、梯子の多くあり、岩場の連続でした。危険でもありました。
 ・ 近年は、栗原川林道を通って皇海橋から不動沢を上がって山頂に難なく登れます。
 ・ 栗原川林道は大雨ですぐ崩落、通行止めとなる。 沼田市・利根町に追行可能かどうかを問い合わせのこと。 → 問い合わせ 利根町振興局 電話0278-56-2111

 ・ 皇海山は深田久弥が百名山に選んでなかったら、これだけの人が登ることはない山。
 ・ 日帰り登山をするには、栗原川林道を登山口まで行く必要があり、オフロードバイクが頻繁に楽しむコースなので、バイクに注意のこと。 

【 山名のいわれ 】

 ・ 木暮理太郎の「皇海山紀行」には、笄(こうがい)山と呼ばれていた山が皇開山と宛て字され、それが皇海山となり、スカイと誤読されたと書かれている。
    漢字で書くと立派ですが、Sky山。
 ・ 笄(こうがい)の形に似ていることから、笄山と呼ばれたこともある。 このコウガイに皇開山→皇海山となり、スカイと誤って読まれるようになったという。
 ・ 笄は突き出たもの、タカは高い山の意。全体で高く突きだした山の意。
 ・ ホタカの神の信仰による説もある。 また日本武尊東国遠征によるとの説もある。
 ・ 頂上には高さ四尺くらいの銅像が立っているが、それは日本武尊を現したものである。


【 登山コース 】
  皇海橋コース : コースタイム=約5時間 (往路=2時間40分、 復路=1時間40分)。
  標高差=790m、累積標高差=807m。

【 栗原川林道 】 

 ・ 落石と路肩崩壊の危険があり、自己責任で通行しなければならないこの林道は、未舗装の狭い凸凹道(コブシ大の石がごろごろしている所もある)で、坂道あり、所々に水溜りあり、その水溜りも深さが分からないので、運転には非常に神経を使う。 
 ・ 20km/H以上のスピードや場所によっては轍等で車底部の擦りは覚悟が必要。 
 ・ 早朝なら、まず対向車はないと思いますが、午前中でも遅い時間だと、もう登山を終えて林道を下りて来る車もあるので出会い頭になった場合を考えて、車の待避できる様な場所を確認しながら運転する必要がある。
 ・ 道幅が狭いだけでなく路肩も弱く落石も多いため、小型軽量で最低地上高のある車が最適。 
   岩盤をくりぬいただけのトンネルがある。
 ・ 問い合わせ 利根町振興局 電話0278-56-2111

                   (〜フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイ等より)。


皇海山 −2

行程  2013(平成25年) 10月13日(日) 晴後曇り・ガス 往復路 : マイカー  マイカー:≫、 徒歩: →
@ 練馬IC 4:40 ≫ 水上IC 6:40 ≫ 7:20 裏見ノ滝P 7:30 → 須原尾根分岐 8:15 → 手小屋沢 9:00 → 10:50 武尊山(沖武尊)山頂 11:10 → 12:20 剣ヶ峰山頂 12:40 → 武尊沢渡渉点 → 須原尾根分岐 14:20 → 15:00 裏見ノ滝 P ≫   老神温泉 泊 
A 老神温泉 5:50 ≫ 栗原川林道入口6:00  → 7:10 皇海橋P 7:20 → 二俣  → 8:50 不動澤のコル 9:00 → 9:40 皇海山 山頂 10:10 → 10:50 不動澤のコル 11:00 → 二俣 → 12:20 皇海橋P 12:40 ≫ 13:50 老神温泉:吹割の滝 15:00 ≫ 沼田IC 15:40   ≫  練馬IC 20:00

【 コメント   】 
 ・ 計画していた『上高地→西穂→ジャンダルム→奥穂高→槍ヶ岳→上高地』は、天候不良の予報の為延期、代わりに紅葉真っ最中の山として暫く登っていなかった上州の武尊山と、皇海山登山に変更。 
 ・ 前日、武尊山登山後、東隣の百名山の“皇海山”登山。 麓の老神温泉に宿泊し、日の出後に出発。
 ・ 栗原川林道では、対向車が来たら入替出来る場所までバックするか、相手にバックしてもらわなければならないので、帰りの出発は12時過ぎるように計画にしました。
 ・ 百名山登山口への林道のうちでもっとも悪路で、最も長い栗原川林道を、軽自動車で1時間10分かけて慎重に走り、皇海橋駐車場に無事到着。
 ・ 以前走った時と同じ程度の荒れ具合で、凹凸を避けながら約20km/H以内のスピードの運転で、何とか車体のお腹をこすらずに済みました。 小石の跳ね上がりで、車体にぶつかる音が何回かありました。 
 ・ 落石の跡や、路肩崩壊個所もかなりあり、尖った石もあるので踏まないように注意して運転しました。 パンクする車が頻繁にあるようです。
 ・ 到着時には、.皇海橋手前の駐車場は20台位でほぼ満車、橋の先は数台で半分程度でした。
 ・ 宿の車での送りでやって来たような人もいました。 (銀山平へ抜けるコースで下山する登山者と思われます。)
 ・ トイレを済ませ、皇海山山頂まで約3.6km目指して出発。
 ・ 橋を渡り左折、クマ出没注意の看板を見送り、展望のきかない沢沿いの登山道を進み、何度も沢を渡って二俣に到着。
 ・ あまり展望の利かないやや急登の登山道で、ロープも数ヶ所ある岩場を登りつめ、不動沢のコルに到着。 ここで南方にクッキリと迫った鋸山を眺めながら小休憩。
 ・ ここから約40分、ササで覆われた稜線を約300mを登りきると、“皇海山”山頂に到着。
 ・ 残念ながら、樹木に遮られ展望は望めません。 渡良瀬川水源の碑が建ってました。
 ・ 休憩後、往路のとおり下山開始。 本来なら“鋸山”ピストン予定でしたが、前日の武尊山下山時のスリップでまだ筋肉痛が残っていた為今回はパス。
 ・ 不動沢のコルで一服後後、皇海橋駐車場へ向けて出発。
 ・ 二俣過ぎて黄葉が始まりかけたカラマツや少な目のツタ等の紅葉を眺めながら進み、予定どうり正午過ぎに出発点に到着。
 ・ 休憩後、対向車が来ないことを願って、神経の使う栗原川林道を再び慎重に走る。
 ・ 運よく終点近くまで、対向車は無く、県道に入る直前に小型バンとスンナリ交わして、近くの吹割の滝へ立ち寄りました。
 ・ 途中、オフロードバイクが10台位入ってきました。 カーブでは注意が必要でした。
 ・ 吹割の滝周回コースを散策後、帰宅

【注意箇所】
 ・ 栗原川林道、悪路で、狭く対向車が来た時の運転に留意。

 皇海山 入口  栗原川林道  〃
 栗原川林道  〃  〃
 栗原川林道沿い  皇海橋駐車場(皇海橋手前)  皇海橋駐車場(皇海橋渡った先)
 皇海山案内板  皇海山 登山道入口  皇海山 登山道入口
 不動沢  〃   皇海山〜登山口の中間点標識。
 二俣 → 不動沢のコル : マムシグサ  〃 ガレた登山道  〃
 不動沢のコルからの鋸山  不動沢のコル1,865m。 皇海山と鋸山の分岐点。  皇海山山頂へ 3.2k地点。
 不動沢のコル → 皇海山山頂  〃 : 青銅の剣  皇海山 山頂 2,144m
 こけの斜面  皇海山〜登山口の中間点標識。  皇海山山頂へ2.4k地点。
 不動沢のコル → 二俣  〃  :紅葉モミジ  〃 :倒木 & 苔
 二俣 → 皇海橋 : 色づき始めたカラマツ  皇海橋付近  皇海橋横の登山口看板。
 皇海橋 → 追貝 : 皇海山方面  〃  〃
 皇海橋 → 追貝 : 皇海山方面  〃  追貝 → 沼田 :皇海山 方面
 吹割の滝 : 吊橋  吹割の滝 :観覧台より  〃 :直近より
 吹割の滝 :直近より  〃  〃 
 吹割の滝 :第一展望台より  〃 第三展望台より  説明板


皇海山 −1

行程  1,997(平成9年) 10月28日(火)快晴 〜 10月29日(水)快晴 往復路 : マイカー  マイカー:≫、 徒歩: →
@ 練馬IC 5:00 ≫  7:30  沼田IC ≫ 8:00  吹き割りの滝 ≫ 追貝 10:00  ≫ 11:00 皇海橋 P  → 13:00  皇海山 山頂 13:50  →    15:20 追貝 ≫  老神温泉 泊
A 老神温泉 8:30 ≫ 9:40 東俣駐車場 10:00  → 10:15  三合平 → 高山平 → 12:50 → 武尊山 山頂 13:30  → 15:10 東俣駐車場 ≫ 沼田IC 16:40   ≫  練馬IC 19:30

コメント: 
 《皇海山》
       ・ 追貝からは未舗装の“栗原川林道”を、皇海橋 Pまで、約23km約1時間かかって到着。
       ・ 紅葉は真っ盛りでした。
       ・ 展望は不動沢のコルからしばらく登った付近が良い。
       ・ 山頂からの展望は樹林の隙間から少々。
       ・ 全行程対面者 : 約10人。
 《武尊山》
       ・ 武尊牧場からのピストン。このコースは他より登り易い。
       ・ 特に危険な箇所は有りません。
       ・ 多種多様な高山植物が咲く季節にもう一度、武尊神社からのコースで登山してみたい。
       ・ 沖武尊山頂からの展望は素晴らしい。

1.吹き割りの滝 2.栗原川林道より  3.栗原川林道より
4.   〃  (もみじ) 5. 〃 (もみじ) 6. 〃  (唐松) 
7.皇海橋 P前の登山口より皇海山 8.皇海山 山頂 9.皇海山 山頂付近より鋸山
1.東俣駐車場 → 中ノ岳付近 2. 〃 3.  〃
4. 〃 5.〃 6.武尊山 山頂
7.武尊山 山頂より谷川岳方向 8.武尊山 山頂より中ノ岳方向 9.武尊山 山頂付近
10.武尊山 山頂付近より剣が峰方向 11.中ノ岳のクサリ場 12.武尊牧場付近のシラカバ林