登山記録・写真         
  


62. 苗場山    2,145m

【 苗場山 】
 ・ 苗場山(なえばさん)は新潟県南部、長野県北東部の県境に位置する標高2145mの火山。
 ・ 新潟、長野の県境にある楯(たて)状火山。標高2145メートル。山体は輝石安山岩で構成される那須(なす)火山系の模式的アスピーテ式火山で、上信越高原国立公園地区に指定されている。
 ・ 新潟・長野の県境にある。台形状の特異な山容で、山頂は広大な高層湿原。クマザサの群落や大小池塘(ちとう)の散在が際立っている。
 ・ 山頂の南西面には長さ4キロメートルに及ぶ広大な溶岩原があり、初夏の雪解け期には高山植物のミヤマイが湿原に若芽を吹いて、苗代(なわしろ)田のようにみえるところから山名が生まれたといわれる。
 ・ 頂上の奥の院には伊米(いめ)神社が祀(まつ)られており、古くから信仰の山として名高く、中世は山伏の修験(しゅげん)道場でもあった。
 ・ 表口の東麓(とうろく)は清津川の侵食による清津川峡谷や、赤湯、小出(こいで)、貝掛(かいかけ)などの温泉場や、苗場国際スキー場など設備の完備したスキー場がある。 
 ・ 谷川連峰と清津川で隔てられ、秘境と言われていた秋山郷との間に、広大な山頂台地を悠然と横たえているのが苗場山。
 ・ 山頂台地一帯には、湿原の中に無数の池塘が点在し、幻想的な雰囲気を醸し出している。
 ・ 大湿原(600ha)に無数の地塘がある。多種の高山視植物が迎えてくれる。広大で池塘の多い高層台地の山頂部はあたかも楽園のようになる。
 ・ 夏は、多くの花が咲き乱れる山上の楽園となる。 秋は草黄葉となる。 
 ・ 苗場山は7月の第一日曜日が山開きと決められ、毎年修験者(山伏)が崇拝に訪れる。
 ・ 東側の山麓はスキーリゾートエリアとしても知られる。
 ・ 苗場山麓のスキー場としては田代、かぐら・みつまたがあり(苗場スキー場は苗場山の山麓には位置しない)、上越国境地域のスキー場では滑走可能になる時期が早いことで有名。西側の山麓、中津川に沿った峡谷には秘境・秋山郷がある。

 《登山のメインコース》
 ・ 祓川(はらいがわ)コース : 祓川コース登山口 → 和田小屋 → 下ノ芝 → 中ノ芝 → 上ノ芝 → 神楽ケ峰 → 苗場山 → 神楽ケ峰 → 上ノ芝 → 中ノ芝 → 下ノ芝 → 田小屋 → 登山口。 
 ・ 小赤沢コース : 秋山郷小赤沢 → 苗場山。   秘境・秋山郷からのメインルートでゆるやか。
 ・ 赤湯コース   : 上級者向き。

【山名の由来】
 ・ 神様の苗場 → 苗場山という名前がついた。 
 ・ 高山帯の湿原に生えるミヤマイが多く、初夏に湿原で苗田代のように、芽吹くのでその名があるという。
  

 《花の見ごろ》
 ・ 5月下旬〜6月中旬:シラネアオイ、アズマシャクナゲ
   6月 : ミネザクラ、ハクサンイチゲ、コイワカガミ
   7月中旬〜8月初旬 : ワタスゲ、ニッコウキスゲ
   8月 : ヤマトチカブト、オヤマリンドウ 
                                                                  (〜フリー事典等より)
苗場山- 2

行程  2.009 平成21年7月20日(月・祭日)   往復路 :マイカー ≫  :マイカー ≫、徒歩: → 単独 標高差:930m
日帰  4:40 練馬IC ≫(関越自動車道)≫湯沢IC 6:50 ≫7:50 かぐらみつまたスキー場P 8:05 → 和田小屋 8:30 → 9:30 下ノ芝 → 10:05 中ノ芝 10:15 → 上ノ芝 10:25 → 神楽ケ峰 10:45 → 11:40 苗場山 山頂 12:20→ 13:40 神楽ケ峰 → 上ノ芝 13:50 → 中ノ芝 14:10 → 下ノ芝 14:25 → 15:00 和田小屋 → 15:25 登山口P 15:40 ≫ 16:20 湯沢IC ≫(関越自動車道)≫ 19:30 練馬IC 。 

【コメント】 
 ・ 祓川コースでピストン。
 ・ いつも秋の山行でしたので、今回花のシーズンを狙って梅雨の晴れ間(九州南部と関東地方だけが梅雨明けしていますが)に出かけました。
 ・ 練馬ICから湯沢ICまで、ETC休日特別割引で1,000円+近郊区間の500円合計1,500円(軽)。
 ・ 関東地方は久々に朝から快晴、しかし関越トンネルを抜けると一転、梅雨空、霧模様、湯沢までくると次第に薄日が差してきて一安心。
 ・ 湯沢ICから国道17号線に入り、右側に大きな標識で苗場山祓い川コースがあり、右折標識に従いやがて林道に入りしばらく行くと一般車両進入禁止の表示のあるゲートに到着。
 ・ この林道は登山者以外は通行禁止で、(山菜採り禁止)登山届けポストがありました。
 ・ ゲートから6.9kmで目的地、途中4.2kmで右折、狭い林道になりましたが舗装路面状態は良く対向車もなく順調に“かぐらみつまたスキー場内の第2リフト町営駐車場”(標高1,220m)に到着。 この先は和田小屋宿泊者以外進入禁止の表示。
 ・ 駐車場は約30台位で、9割方駐車していました。
 ・ 水洗トイレ近くの登山口表示の場所から歩き始める。
 ・ 約300m位は赤土の滑りやすいヌカルミ状の道でこのコース最悪の歩き難さでした。 並行蛇行して和田小屋までの林道があり、帰路は歩きやすい林道を使う。
 ・ 難所を過ぎると、駐車場からの林道と合流、蛇行する広い砂利の歩きやすい林道を登り、和田小屋のあるゴンドラ山頂駅前の登山口に到着。
 ・ ここから登山道となり、ゲレンデ横を登る。
 ・ 登山道は前半、石がごろごろしたガレ場と粘土質ベースで、やや歩き難い。
 ・ 暫く登ると五合半、六合目と言った道標があり、約1時間で祓川コース最初の休憩場所である下ノ芝(1703m)に到着。
 ・ 下ノ芝は、狭い湿原で木道の脇に板敷きの休憩所が設けてあり小休止。
 ・ やがて露岩が増えやや歩きやすくなり、中ノ芝に到着。 ニッコウキスゲにようやく出会えました。休憩するのに良い板の間の広場があり休憩する。
 ・ 湿気でヌカルミになっていた部分は現在、木道、階段等を整備し歩きやすくなった。
 ・ 木道に沿って両サイドにニッコウキスゲが次第に多くなり、やがてオオシラビソ林の中を進むと、 上ノ芝の湿原に着く。
 ・ 上ノ芝を過ぎると、左前方に神楽ケ峰が間近に迫ってくる。
 ・ 丸太の階段状の道を登りきると、右から小松原コースを合わせる。 途中視界が開けると、左下眼下に紺色の田代湖(カッサロ湖)が見え出す。
 ・ 股ずり岩の梯子を下りて、10分程登り、神楽ケ峰(2030m)に到着。ここから一旦約100m下る。
 ・ 途中にある冷たくて美味しい“雷清水”を飲み、少し下ると、お花畑と名付けられた鞍部に達する。ニッコウキスゲを始め紫、黄、白と色とりどりの花が咲いている。
 ・ 花畑〜雲尾坂間はガレ場のトラバース、やせ尾根があり、足もとに注意。
 ・ 急登の木階段を登るとやがて苗場山の山頂付近の湿原になり、右前方に小屋が見え木道を進み木道広場先を右折、苗場山山頂に到着。
 ・ 苗場山の山頂は全く山頂の気配が感じられません。 遊仙閣の裏庭のような場所に三角点と山頂標識があるだけで、展望も何もありません。
 ・ 付近一帯は2000mを越える山頂とは思えないほど広い湿原がひろがっており、ややガスっていたため幻想的な雰囲気を味わいました。
 ・ 広大で池塘の多い高層台地の山頂部はあたかも楽園のようで、快晴で半月早ければ多種の高山視植物が花咲かせ最高の景色を見られたに違いありません。
 ・ 付近の高山植物はワタスゲが主流で、池塘が無数に点在していました。
 ・ 山頂部の湿原には木道が設けられていて、延々と彼方の山まで続いている気配が感じられました。
 ・ 山頂にある山小屋「遊仙閣」は営業休止中、 苗場山自然交流センターでの宿泊者が多数いるようです。
 ・ 下山は忠実に元の道をピストン。 滑りやすい木道部分と、粘土質部分は慎重に下る。
 ・ 予定の時間に下山完了。一服後帰路に着く。
 ・ 海の日の祭日の為、高速道路はやはり渋滞、覚悟していたよりは大渋滞にならず朝より1時間程度余計にかかった程度で済みました。

【注意箇所】
  ・ 特別危険箇所はありませんが、全般的にガレ場と粘土質ベースのため雨天時はスリップに注意。
  ・ スパッツ着用。下山時はストック必要。
  ・ 対面者: 30人団体:1、15人団体:3、 他 約40人。

高坂SAからの日の出 第2リフト町営駐車場前の登山口 第2リフト町営駐車場
ゴンドラ山頂駅前の登山口 下ノ芝 下ノ芝付近のワタスゲの生えた湿原
七合半 下ノ芝 中ノ芝 : ニッコウキスゲ
神楽ヶ峰(2030m) 雷清水 お花畑
お花畑付近  〃  ニッコウキスゲ  〃  〃
苗場山山頂直前 苗場山山頂 苗場山山頂付近の池塘
苗場山山頂 苗場山の山頂 ゴンドラ山頂駅前の登山口
ガクアジサイ :登山口→下ノ芝 アザミ  : 〃 キンコウカ(ユリ科)   : 〃
エンレイソウ(延齢草)の実 :下ノ芝→中ノ芝 タカネナデシコ  :上ノ芝→ 神楽ケ峰 ヒメシャジン(キキョウ科) : 〃
ゴゼンタチバナ  :上ノ芝→ 神楽ケ峰 サラサドウダン  : 神楽ケ峰 → お花畑 ワタスゲ   : 〃 
ワタスゲ : 神楽ケ峰 → お花畑 チングルマの傘とワタスゲ : お花畑付近 イワカガミ:開化終了 : 〃
モミジカラマツ(キンポウゲ科) : お花畑付近  〃 ベニサラサドウダン : 〃
アザミ  : お花畑付近 タテヤマウツボグサ : 〃 クルマユリ : 〃
ハクサンフウロ(フウロソウ科)  : お花畑付近 ウスユキソウ : 〃 タカネナデシコ : 〃
マルバタケブキ  : お花畑付近 ニッコウキスゲ : 〃 モウセンゴケ(モウセンゴケ科) : 〃
アカモノ、別名:イワハゼ  : お花畑付近  〃   : 〃  実    : 〃
コイワカガミ  : お花畑付近 ニッコウキスゲ    : 〃 開化の終わったコバイケイソウ(小梅尅吹j :〃
マイヅルソウ  : お花畑付近


苗場山- 1

  平成9年10月19日(日) 快晴、    単独
 
 鉄道:⇒⇒、 タクシー: ≫、 徒歩: →

コース : @ 東京 7:37 ⇒⇒ 8:59 越後湯沢  ≫  和田小屋 10:00 → 下ノ芝 →  12:30 苗場山 山頂 13:30 →赤湯温泉 山口館 泊
        A 赤湯温泉 6:00 → 7:00 林道終点 → 8:30  元橋 → 8:35 平標登山口 → 9::50  平標山の家 → 10:25 平標山頂 → 11:15 仙ノ倉山 → 11:50 エビス大黒の頭  → 毛渡乗越 12:30 → 万太郎山 13:35 → 大障子ノ頭小屋 14:20 → 中ゴー分岐 15:45 → 16:10 肩の小屋  → 谷川岳山頂 16:30  → 17:00 ラクダノコブ  → 18:30 林道 →19:10 土合 20:42 ⇒⇒ 21:08 越後湯沢 ⇒⇒  23:06 東京

コメント:
  ・ 秋晴れの2日間、素晴らしい紅葉を満喫出来た。
  ・ 苗場山 山頂付近の広々とした池塘は気持ちが良かったので1時間近く昼寝出来た。
  ・ 赤湯温泉 山口館で宿泊。露天風呂で汗を流す。
  ・ 翌日も快晴、写真を撮りながら足早に谷川岳へ向かう。
  ・ 途中、平標・仙ノ倉山・万太郎山等の雄大な山を縦走。
  ・ 土合で一泊する予定でしたが、本日営業休止とのことで、やむなく最終の電車で帰宅することにした。

1.和田小屋より、神楽スキー場 2.和田小屋より、神楽ガ峰 3.上ノ芝付近
4.雷清水より苗場山 5.苗場山山頂付近の広々とした池塘 6.苗場山山頂
7.赤湯付近 8.赤湯 ⇒  元橋 9.赤湯 ⇒  元橋
10.赤湯 ⇒  元橋 11.平標山 山頂より、仙ノ倉山方面 12.仙ノ倉山 山頂
13.エビス大黒の頭より、毛渡乗越・万太郎山 14.万太郎山方面 15.谷川岳、肩の小屋