東北 | 14 | 早池峰山 | はやちねさん | 1,914 m | 2011 平成23年8月 1日(月) 2005 平成15年6月26日(木) |
アルプスEP 単独 |
---|
14.早池峰山 (はやちねさん)
【 早池峰山 】
・ 早池峰山(1,917m)は岩手県第二位の高さの山で、早池峰信仰としても有名な山。
・ 北上山地の主峰でもある早池峰山は、標高1300メートル以上の高山植物帯の全域が特別天然記念物に指定されている国定公園。
・ 日本で最も古い中生代の地質であり、氷河期の侵食に耐えた残丘の山。
・ 早池峰山は塩基性の強い蛇紋岩の巨岩で全山が覆われ、この特異な環境から独自の進化を遂げた植物が多い山。
・ ハヤチネウスユキソウ、ヒメコザクラ、ナンブトラノオなど早池峰山のみにしか生育しない固有種が沢山ある。
・ 「花の山」としてあまりに有名。 エーデルワイス(ウスユキソウ)よりも美しいといわれるハヤチネウスユキソウが咲く。
・ 日本のウスユキソウの中では、早池峰産のものが、ヨーロッパ・アルプスに咲くエーデルワイスに一番近い形をしていることから日本のエーデルワイスと称されている。
・ ナンブトラノオなど数種の固有種もあり、森林限界の標高1300m以上の岩稜帯には約600種もの高山植物が咲き誇る。
・ 山頂付近は、蛇紋岩に囲まれた岩場が連続し、荒々しい感じ。
・ 山頂からの眺望は素晴らしく、岩手山や秋田駒ケ岳、鳥海山まで見渡すことができる。
・ 早池峰山の登山道は傾斜がきつく、約1900メートルと高さも結構ある。
・ 健脚の方は、河原の坊登山口から登り小田越登山口に下りるコースを推奨。
・ 足や体力に自信がない方は、小田越登山口と頂上の往復を推奨。
・ 河原の坊コースは、途中、飛び石を利用して川を渡る箇所があるほか、傾斜がとてもきつく、山道はほとんどが岩場で浮石が多く、浮石に足を乗せてしまい、石ごと足を滑らせてしまって転倒してけがをする事故が多発している。
・ 河原の坊登山口と小田越登山口間(道路)は、およそ3〜4キロ、歩いて40分〜1時間程度。
・ 早池峰山の山開きは毎年6月の第2日曜日。
・ 河原の坊登山口の総合休憩所には、50台程度の駐車場がある。小田越登山口には駐車場はありません。
・ 6月第二日曜日から8月第一日曜日までの土日祝日は、登山口付近の交通混雑解消のため、岳〜江繋間のマイカー規制がありますので、対象日にマイカーで行かれる方は岳の無料駐車場に車を置いてシャトルバスの利用となります。
・ 早池峰山は高山植物の宝庫ですが、登山道はほとんどが岩場ですので登山には十分な注意が必要です。
・ 小田越コースの方が河原の坊コースよりも高山植物を見ることができます。 。
・ 河原坊及び小田越えには登山ポスト及びトイレがある。
・ 山頂避難小屋のトイレは携帯トイレに対応していますので、山頂及び各登山口での携帯トイレの購入が必要です。
【 登山ルート 】
コース : (河原の坊コース→小田越コース)
河原の坊→早池峰山→山頂避難小屋→五合目→小田越
・ 河原坊コース ・・・ 河原坊バス停→頭垢離→御座走り岩→打石→早池峰山頂
・ 小田越コース ・・・ 小田越バス停→御門口→竜ヶ馬場→早池峰山頂
【 山名の由来 】 ・・・ 山頂に開慶水という霊池があり、お経を上げて祈願すると、たちまち水が沸くので「早池の泉」と呼ばれたという伝説に由来する説がある。
・ 早池峰山妙泉寺文書「開山普賢坊」によると、
⇒ 早池峰の由来は「当山の頂に一つの霊池あり、その形丸く径三尺、深さ三尺余、 常に清水を八分ばかり湛(たた)える。 霖雨(りんう:長雨)に溢れず、旱魃(かんばつ)にも渇れず、その味甘味、これを不浄の器にて汲めばたちまちにして涸(か)れる。 読経して祈ればまた速やかに湧き出す」
・ 深田久弥は、「山」は「峰」と同意で余計だとして、日本百名山では「早池峰」と表記した。
・ 早池(ハヤチ)の語源のハヤチとは、疾風の意で、「風の吹き出す峰」。柳田国男氏『遠野物語』では、山頂付近で大きな風袋を持った男たちを見かけたという伝承がある。
【 花 】
・ 5〜6月 ・・・ ニメコザクラ、
・ 6〜7月 ・・・ ナンブイヌナズナ、ハヤチネウスユキソウ、 ホソバツメクサ、ミヤマオダマキ、イワウメ、等。
・ 〜9月 ・・・ ナンブトラノオ、ナンブトウウチソウ等。
(〜フリー事典等より)
【 早池峰山 】
行程 | 平成23年8月1日(月) 快晴 | 往復路 =バス:≫、 徒歩: → | 標高差約670m |
---|---|---|---|
@ | 新宿IC 22:30 ≫ 北上IC 6:20 ≫ 7:00 東野市まごころ福祉センター : ボランティア 〜 ≫ あえりあ東野 拍 | ||
A | あえりあ東野 ≫ : 早池峰山登山口(小田越) 6:05 → 1合目 → 3合目 → 5合目 → 8合目 → 賽ノ河原 → : 早池峰山 山頂 → 5合目 → → 早池峰山登山口(小田越) ≫ 柴波 IC ≫ 新宿 |
【 コメント 】
・ 5月にアルパインツアー主催の“東日本大震災チャリティー登山”に参加、その時、被災地でのボランティアと登山のセットツアーの企画の要望を伝え、今回の『遠野ボランティアと早池峰山登山』が計画されたのを知り、参加しました。
・ 夜行、到着日に遠野市の遠野市総合福祉センターに到着。
・ 7時半からラジオ体操実施、ボランティア活動の説明等を受け、活動地域別に3班に分かれる。我々のグループ15名はマイクロバスに乗り換えて約50K先の『陸前高田』へ移動。
・ 途中の民家等の地震の被害後は見られませんでしたが、海が見え始める地域に来ると、津波の跡がハッキリと判る情景に急変、集められたガレキの大きな山が各所にありました。
・ 風光明美な“高田松原”海岸で、民家等ほとんど流された殺風景な海岸に、1本だけ逞しく立っていた松の木が印象的でした。
・ 目的地に到着後、グループ分けされ、津波の被害を受けた跡地のガレキの最終処理を、終日行いました。
・ 安全長靴、ゴム手、マスク、(ヘルメット)・帽子等の保護具を着用して、一度重機で片づけの済んだ後の残ったガレキの除去などの作業を行いました。
・ 曇り空で気温が低く、作業し易かったので、通常より5割も多く処理出来たとのことでした。
・ 綺麗になった跡地が広がるので、夢中になり時間のたつのも忘れ、一日の作業が終了。
・ 整理の済んだ水田の跡地は、数回塩抜きを実施、ヒマワリを蒔いてから、引き渡すそうです。
・ 福祉センターに戻り、関係者のお話を聞いた後、今夜の宿泊地「あえりあ遠野」へ戻る。
・ 初めての災害復興ボランティアで、貴重な体験をさせてもらい良かったです。
・ また機会があれば、参加したいと思いました。
・ 翌日は、比較的近くにある百名山の『早池峰山』登山。
・ 大型バスで移動、河原坊から先の道路が荒れていた為、ここで下車、約30分かかってスタート地点の“小田越”登山口へ。
・ 鳥居を潜り木道を進み、アオモリトドマツ・コメツガなどの針葉樹や広葉樹の混在する林を抜けると、御門口とよばれる1合目で、ここから先はハイマツと岩場の登山道が続く。
・ この先から5合目までは蛇紋岩の滑り易い岩礫帯を登る。
・ 四角岩のある5合目に到着。
・ 8合目のやや急な長い鉄ハシゴ計2本を登りきると、ハイマツの広がる領域になり、さらに進むと賽ノ河原に到着。
・ 緩やかな傾斜、から平坦で黒土に覆われた湿地帯の御田植場に入り、木道上を進む。
・ 一面にハヤチネウスユキソウやツウウチソウなどの高山植物が咲いている中を気持ちよく進む。
・ やがて早池峰山山頂に到着。山頂避難小屋があり、山頂には早池峰神社の祠がある。
・ 晴れていれば、山頂からの展望は大パノラマが得られ、岩手山、駒ヶ岳、鳥海山、和賀岳、薬師岳などが展望できるはずでした。
・ 残念ながら終日曇り模様で、展望は得られませんでしたが、多くの高山の花を満喫でき満足しました。
・ 下山後、途中の道の駅にある温泉に入り、渋滞もなく22時過ぎに新宿に到着。
【注意箇所】
・ 特別危険な個所は感じませんでした。 但し、下りでの蛇紋岩の滑り易い岩礫帯は、スリップに注意が必要。
小田越登山口 | 〃 | 〃 |
クルマユリ | 小田越 → 1合目 | |
ハヤチネウスユキソウ | 五合目 | 〃 チシマ(ハクサン)フウロウ |
ハヤチネウスユキソウ | キンロバイ | ナンブトウウチソウ |
ホソバツメクサ | ミヤマオダマキ | ハヤチネウスユキソウ |
ハヤチネウスユキソウ | チシマハクサンフウロウ | ナデシコ |
八合目の鉄ハシゴ | ||
ハヤチネウスユキソウ&ヤマオダマキ | ウメバチソウ | お花畑 |
ミヤマシオガマ | 〃 | コバイケイソウ |
早池峰山 山頂 | 〃 | 〃 |
山頂直下 | 〃 | 〃 |
タカネナデシコ(高嶺撫子) | チシマ(ハクサン)フウロウ | シシウド |
チングルマの傘(稚児車) | ミヤマアズマギク | “無事帰る” |
《 遠野ボランチィア 》 〜 陸前高田 | ||
陸前高田: 高田松原、1本だけ残った松 | 〃 | 遠野市総合福祉センター |
遠野市総合福祉センター | 〃 班編成 | ガレキ整理跡 |
流失電柱に止まるユリカモメ | 被災地に芽生えたウリ科の芽 | 〃 (オニ)ゆり |
キキョウ | ヒマワリ | (キクイモ?) |