登山記録写真           
 

九州 95 九重 くじゅうさん 1,791 2,009(平成21年) 5月26日(火)
2,008(平成20年)11月18日(火)
単独 標高差
約460、760m

 【九重山】 標高=1,791m    (牧ノ戸峠=1,330m、 標高差≒460m)、 (長者原=1,030m、標高差≒760m))  
 ・ 九重山(くじゅうさん)または九重連山(くじゅうれんざん)は、大分県玖珠郡九重町から竹田市北部にかけて広がる火山群の総称。
 ・ 最高峰は九州本土最高峰でもある中岳 (1,791m)。(屋久島の宮之浦岳が1936mで九州の最高峰。)
 ・ 一帯は阿蘇くじゅう国立公園に指定されている 九重山群は1700m以上の山が10座、1000m以上の山が40座あり、九州本土の最高峰の中岳(1791m)もあり、「九州の屋根」と言われている。
 ・ ほとんどの山がトロイデ型の休火山であり、一部の山を除きほとんどが草原で覆われ、樹木は少ない。
 ・ いたるところにミヤマキリシマの群落があり、コケモモも多い。いずれも国指定の天然記念物となっている。
 ・ 山群の北には飯田高原、南には久住高原があり、国内屈指の広さと美しさの火山性草原を展開している。
 ・ 山群の中心部には九州唯一の高層湿原の「坊ガツル」が拡がり、その南端に九州最高所の温泉「法華院温泉」がある。
 ・ この地域の名称としては、「九重」(くじゅう、ここのえ)と「久住」(くじゅう)の2通りの表記及び読みが用いられてきた。
   ⇒ 
総称を九重山(九重連山)、峰を久住山とすることで落ち着いている。 
 ・ 「阿蘇くじゅう国立公園」とすることで決着した。
 ・  『坊がつる賛(讃)歌』に詠われたミヤマキリシマは、初夏に大船山や平治岳の斜面を赤く染める。そのほかにもイワカガミ、ツクシシャクナゲ、ツクシドウダン、マツムシソウ、リンドウなどが山中のあちこちに次々に咲く。

 《登山のメインコース》
  ・ 牧ノ戸峠→西千里ガ浜→久住山→法華院温泉→坊ガツル→雨ガ池 →長者原。 : 縦走。
  ・ 牧ノ戸峠―沓掛山1503m―西千里ヶ浜―久住分かれ―久住山1787m―久住分かれ―中岳1791m。 : ピストン。

【山名の由来】
 ・ 久住山は九重連山の南北にあった寺院の山号が山名になったもので、久住山は「久住山猪鹿狼寺」からきたもの。
 ・ 九重山と久住山は300年にわたって争われ続けてきたが、現在では総称を九重山、峰を久住山とすることで落ち着いている。
 ・  『古事記』に「筑紫の日向の高千穂の久士布流多気(クジフルタケ)・・・・・・」とあり、『日本書紀』にも「くし触(クシフル)」「くし日(クシヒ)」とある。この「クシフル」から「くじゅう」という名がついたのではないかと推察されている。 『豊後国風土記』や『万葉集』にも九重山群が登場している。

【坊ガツル】
 ・ 坊ガツル(ぼうがつる)は、大分県竹田市にある標高約1,200mの高さに広がる盆地・湿原。九重連山の主峰久住山と大船山等に囲まれており、阿蘇くじゅう国立公園に含まれる。坊がつる、坊ヶつる、坊がツル、坊ヶツルなどとも表記する。 タデ原湿原とともに、中間湿原として国内最大級の面積を有する湿原であり、「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」としてラムサール条約の登録湿地となっている。
 ・ 坊ガツルは九重連山のほぼ真ん中に位置する盆地状になった場所で、九重連山を楽しむハイカーのキャンプ基地にもなっている場所。
 ・ 「人皆花に酔う時も〜♪」と歌手 芹洋子さんの「坊がつる賛歌」でも謳われたように、現地にはノハナショウブやサワギキョウなどの美しい高山植物が生息しています。 また、古くから、九重連山登山の宿営地としても知られ、年間10万人を越える登山者が当地を訪れている。 
                                                         (〜フリー事典等より)  

   95.九重山 -2    標高=1,791m    長者原=1,030m、 標高差≒760m

行程  2,009(平成21年)5月26日(火) 晴れ  往複路 : レンタカー  レンタカー: ≫  徒歩: →  単独
A  大分 ≫ 長者原 P 6:35 → 雨ヶ池越 7:35 → 坊ガツル 8:15 → 9:20 段原 9:30 → 9:45 大船山 山頂 10:00 → 坊ガツル 10:45 → 法華温泉 11:15 → 12:40 西岳 山頂 (1,791m) 13:00 → 13:30 久住山 山頂 (1,787m) 13:45 → 久住分れ 14:15 → 北千里ヶ浜 14:30 → 14:40 スガモリ越 14:50 → 坊原 → 15:40 長者原 P 16:00 ≫ 九重IC ≫ 18:00 鳥栖IC:鳥栖泊

《九州地方: 二百名山巨樹巡り》 
    1日目 (H21.5.25): 羽田空港 ≫≫ 大分空港 ≫ 由布岳 登頂 ≫ 大分。
    2日目 (H21.5.26): 大分 ≫ 大船山 登頂 ≫ 九重山 登頂 ≫ 鳥栖。
    3日目 (H21.5.27): 鳥栖 ≫ 多良岳 登頂 ≫ 武雄のクスの木訪問 ≫ 川古のクスの木  ≫ 衣掛の森のクスの木 ≫ 湯布院。
    4日目 (H21.5.28): 湯布院 ≫ 英彦山 登頂 ≫ 本庄のクスの木 ≫ 隠家の森のクスの木 ≫ 延岡。
    5日目 (H21.5.29): 延岡 ≫ 大崩山 登頂 ≫ 別府。 
    6日目 (H21.5.30): 別府 ≫ 英彦山登山口 ≫ 大分 観光 ≫ 別府 観光 ≫ 大分空港 ≫≫ 羽田空港。
 * 今回も公休日等を最大限生かし、年次休暇を3日だけで済ませ、JTBの出張パックを利用、6万2千円のパック料金(往復航空、レンタカー、1泊)と約5万円(4泊素泊まり、食事代、高速代、ガソリン代、観光代、土産)で効率よく百名山を1山、二百名山を3山、決定版花の百名山を2山及び、巨樹(全国No10以内)を5カ所、大分の高崎山自然動物園観光、別府温泉巡りの5泊6日の旅を無事遂行してきました。


【コメント】
 * 九州名山登山巡り等の4日目の予定を、天気予報の関係で急きょ、二日目に変更、終日快晴の中、ミヤマキリシマ満開で山肌がピンクに染まる景色を満喫、前回百名山達成時はガスでいい写真が撮れませんでした九重連山の登山も楽しもことができ満足しました。
 ・ 大分から湯布院方向へ行き、やまなみハイウエイを通り長者原の九重登山口へ、長者原(ちょうじゃばる)の駐車場は広く(400台駐車可能)、キャンプ場やビジターセンターもあるので、登山口用の駐車場を確認し、トイレそばの広いスペースに駐車する。
 ・ タデ原湿原の木道の自然研究路を通って、樹林帯に入る。
 ・ 朝日がこぼれる、さわやかな新緑と小鳥のさえずりのなか、“九州自然歩道”を気持ちよく進むと、やがてマイズルソウやミヤマキリシマが咲いてる雨ヶ池越に到着。
 ・ 前方に大船山と平治岳、坊ガツルが見え、アセビが茂る中坊ガツルに下る。
 ・ 鳴子川を渡ると、坊ガツルのキャンプサイトで九重連山登山の宿営地としても知られ、平日にもかかわらず3張設営されていました。
 ・ 避難小屋前を通り、大船山へ向かい、段原に到着。北大船山斜面は満開のミヤマキリシマでピンク色に染まっていました。
 ・ 段原での景色を楽しんだ後、急坂を15分登り大船山到着。満開のミヤマキリシマを堪能後、坊ガツルまで戻る。
 ・ 坊ガツル(1,230m)からミヤマキリシマが綺麗に咲いてる法華温泉(1,980m)へ進む。結構宿泊する人がいるようです。
 ・ ここから中岳へ直接登る登山道はやや荒れ気味で、途中落石の為、迂回路がありましたが、危険な個所はありませんでした。
 ・ ただ雨天時の下りでは、滑りやすいと思われる赤土箇所がありました。
 ・ 猿岩経由のほうが遠回りですが、道の状態は良いようです。
 ・ やがて九重連山の最高峰、中岳(1,791m)に到着。昨年の百名山達成時にはガスでいい写真が撮れませんでしたので、改めて晴天時の登頂写真を撮る。
 ・ 展望を満喫後、隣の久住山方向へ進み、御池湖畔沿いを通り、久住山に到着。
 ・ 久住山頂(1787m)は、以前大船山(1786.8m)と最高峰を競い合い石を積んだという話があったそうです。
 ・ 九州本土最高峰は西岳(1,791m)、屋久島の宮之浦岳が1、936mで九州最高峰。
 ・ 久住山頂は大きな岩がごろごろしており、周囲に花は見当たりません。
 ・ 休憩後、北千里浜へ向けて下山開始。
 ・ 北千里ガ浜から10分で砂礫のスガモリ越、スガモリ越付近から真近にみる激しく噴煙を上げてる硫黄岳が圧巻でした。
 ・ やがて小沢を越えると林道に出、激しく噴煙を上げてる硫黄岳全景を見上げて見る場所になり、硫黄岳の最後の写真を撮る。
 ・ 林道をしばらく進むとゲートがあり、1台駐車があり、更に進むと再び登山道があり、賽ノ河原を通って長者原の駐車場に到着、観光客の車でいっぱいでした。
 ・ 明日の多良山登山へ向け出発、途中“久住夢大吊り橋”前を通過、(前回観光したので今回はパス)、予約しておいた鳥栖ホテルまで約2時間かかって到着。

 * コース登山道 : 全般的に良く整備された明瞭な歩きやすい道。 但し、視界不良時、“九重分れ”で方向注意、標識がやや不明瞭。 
 * 危険箇所 : 特になし。
 * 全行程対面者:約50人。

長者原(ちょうじゃばる)の駐車場  坊ガツル  坊ガツル→法華温泉:満開のミヤマキリシマ
 ミヤマキリシマ咲く坊ガツル→法華温泉  法華温泉→中岳 :ピンクに染まる大船山  法華温泉→中岳 : 迂回路
  法華温泉→中岳 :イワカガミ  法華温泉→ 中岳・稲星山分岐点  中岳山頂付近より御池方向
 中岳 山頂  〃   硫黄山の噴煙  御池前
 久住山、中岳分岐点: 北西方向  久住山、中岳分岐点:南東方向 (中岳)  久住山 山頂直下
 久住山 山頂 :硫黄岳方向  久住山、北千里ヶ浜、牧ノ戸峠の久住分れ  久住分れ→北千里ヶ浜 
 久住分れ→北千里ヶ浜 :硫黄岳  久住分れ→北千里ヶ浜 :硫黄岳  スガモリ越: 硫黄岳
 北千里ヶ浜への久住分れ   久住分れ → 北千里ヶ浜  久住分れ → 北千里ヶ浜
 坊原付近: ミヤマキリシマ  長者原(ちょうじゃばる)の駐車場  久住夢大吊り橋

   95.九重山 -1    標高=1,791m    牧ノ戸峠=1,330m    標高差≒460m

行程  2,008(平成20年)11月18日(火) 雪のち曇り  往複路 : レンタカー  レンタカー: ≫  徒歩: →  単独
@  竹田、長湯温泉 ≫ 牧ノ戸峠 P(1,330m) 7:20 → 沓掛山 7:40 → 扇ヶ鼻分岐点 8:20 → 8:40 避難小屋・久住分れ 9:00 →  9:20 久住山 山頂 (1,787m) 9:30 → 九重山 山頂 (1,791m) 10:05  → 御池(みいけ)分岐 → 避難小屋・久住分れ → 11:50 沓掛山 12:05→ 12:20 牧ノ戸峠 P ≫ 12:50 星生温泉 14:00 ≫  14:40 “九重大吊橋” ≫  17:00 日田 

《九州地方: 二百名山巨樹エネルギースポット巡り》 
    1日目 (H20.11.14): 羽田 ≫≫ 熊本: 熊本城観光、藤崎台のクスノキ群訪問 ≫ 阿蘇山 登頂 ≫ 熊本。
    2日目 (H20.11.15): 熊本 ≫ 鹿児島:蒲生のクスの木(日本最大の巨樹)訪問 ≫ 高千穂峰 登頂、 霧島山 登頂 ≫ 延岡。
    3日目 (H20.11.16): 延岡 ≫ 大崩山 登頂 ≫ 延岡。
    4日目 (H20.11.17): 延岡 ≫ 高千穂渓谷、高千穂神社・天岩戸神社、観光  ≫  祖母山 登頂 ≫ 竹田。
    5日目 (H20.11.18): 竹田 ≫ 九重山 登頂 ≫ 日田。(雪のため由布岳中止)
    6日目 (H20.11.19): 日田 ≫ 雲仙岳 登頂 ≫ 島原 ≫ 熊本 ≫≫ 羽田。(雪のため英彦山中止)

   * 公休日等を最大限生かし、年次休暇を3日だけで済ませ、JTBの出張パックを利用、安くて効率的な山旅を遂行しました。

【コメント】
 ・ 九州名山登山巡り等の五日目、今日は今期最大の真冬並みの寒波の影響で、山は雪模様の予報。
 ・ まだ曇りの空模様で時々小雪が舞う中、快適なやまなみハイウェイを通って牧ノ戸峠に到着。この道路は雪が降ってもすぐに消雪剤の散布があり多少の雪ならチェーンなしで通行可能との話を聞いていました。
 ・ 最初、所々凍っているコンクリート道や階段を20分程の登りで、沓掛山(くつかけやま)に到着。登山道の左側がピーク。
 ・ 出発後1時間弱で扇ヶ原分岐に到着。 星生山(ほっしょうさん)へは1,997年以降立ち入り禁止中。
 ・ 西千里ガ浜までは緩やかな火山灰土の道、所々にケルンがある。
 ・ 火山性ガスのにおいが少しだけする感じ。少々の岩場を越えると、左側に避難小屋が見え、久住別れに到着。
 ・ やがて九重分れに到着。避難小屋があり、風が強く、ガスってきたので、20分ほど小屋で休憩。
 ・ ガスが薄れたので九重山目指して出発。
 ・ 途中からペンキマークやロープがあり、視界の悪い時でも安心。ペンキ印を頼りに登る。 ゴロゴロの石の道を登ること15分、ようやく久住山山頂(1,787m)に到着。
 ・ 山頂直下で一旦晴れ間が広がるが、予報では夕方から強い寒波が通過雪模様になるとのことで、このまま晴れる気配はなさそう。
 ・ 山頂到着、再びガスってくる。氷点下の強風。岩陰でしばらく様子見、晴れそうもないので、次の目的地、九重連山の最高峰“中岳”へ向かう。
 ・ 一旦御池(みいけ)分岐に下り、登り返す。
 ・ 中岳のピーク(1,791m)に到着。残念ながら雪は止みましたがまだ視界不良。
 ・ これで永年の目標の一つである、『百名山完登』を達成。!! 本来なら祝杯をあげるところですが、なにしろ真冬の寒さの悪天候。今夜の宿で祝杯することにし、寒いのですぐに下山開始。
 ・ 来春6月頃のキリシマツツジやシャクナゲ、イワカガミなどが咲いている時期の晴天時に再度訪れることにする。
 ・ 往路をピストン、次の目的地“由布岳”を目指して下山開始。 
 ・ 久住分れでは標識がなく、ガスの中、北千里ヶ浜方向へ数十m程下ってしまいすぐ戻る。
 ・ 地図とコンパスでじっくり確認し、扇ヶ原分岐方向へ下山開始。
 ・ 沓掛山まで来ると急にガスが消え、中腹まで晴れ間が現われ始める。
 ・ 沓掛山で写真を撮り小休止。時間を確認するとちょうど正午。すでに牧ノ戸峠出発予定時刻を1時間以上も過ぎていた。
 ・ 天候は回復傾向でしたが、これから由布岳を登ると、下山時刻が17時を過ぎてしまい下山道や道路が凍結する恐れがあるので、安全第一を考慮し由布岳登山を来年に延期する。
 ・ 牧ノ戸峠に到着、20台位駐車中。
 ・ 牧ノ戸峠からすぐ約4kほど北東の星生温泉に立ち寄り温泉に入る。 
 ・ 日帰り温泉OKで、広い敷地に4種類の露天風呂があり、晴れ上がった九重連山を眺めながら、ゆっくり湯に浸かる。(800円) 
 ・ 帰路、日本最大の吊り橋、“九重大吊橋”に立ち寄る。(高さ=173m、長さ=390m)
 ・ 先日のニュースでも紹介されすごい人気。終始混雑していました。

 ・ コース登山道 : 全般的に良く整備された明瞭な歩きやすい道。 但し、視界不良時、九重分れで方向注意、標識不明瞭。 
 ・ 危険箇所 : 特になし。
 ・ 全行程対面者:約30人。
 扇ヶ鼻分岐  紅葉した葉に霧氷  避難小屋前、中岳・久住山・久住分れ分岐点
  避難小屋前、中岳・久住山・久住分れ分岐点  避難小屋 →久住山  久住山直下
 久住山 山頂直前 一瞬の晴れ間    久住山 山頂直前 : 天狗ヶ城  久住山 山頂直前
 久住山 山頂直前  久住山 山頂直下  久住山 山頂
 御池(みいけ)分岐点  中岳 山頂  中岳 山頂
 中岳 山頂  下山時、扇ヶ鼻分岐点
 紅葉した葉に新雪  沓掛山直下  沓掛山 山頂より中岳・九重山(右)
沓掛山 山頂 沓掛山 山頂より牧ノ戸峠P  星生温泉からの九重連山
 中岳  九重大吊橋   〃 周辺の紅葉
 九重大吊橋  〃  〃
  九重大吊橋直下の滝  〃  九重大吊橋 → 日田
 九重大吊橋 → 日田